栄養と日常生活#028(仲井DC)

ビタミンB3は、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ナイアシンとも呼ばれます。
他のビタミンB群と同じく水溶性で、熱に強く、炭水化物、脂質、タンパク質の代謝に不可欠な物質です。

必要摂取量は1日に成人男子で14~17mg、成人女子で12~13mgですが、100mgを過ぎると、肝障害などの過剰障害を起こす可能性がありますのでご注意を。

一度に大量のナイアシンを摂取すると、ヒスタミンが放出されるために、皮膚の紅潮や軽い痺れ感が起こりますが、一時的なものなので15分から20分程度で消失します。
これをナイアシン・フラッシュと呼びます。

28-1以前、サプリメントに大量のナイアシンを入れ、「サプリメントを摂った効き目を実感することができます」との唱い文句で営業していた外国産のサプリメントを販売していた会社がありました。
騙されないように充分にご注意を。

適量のナイアシンは尿酸値を下げて、胃酸産出を増やし、痛風に効果があると書かれた本が何冊かありました。
しかし、反対に高用量では尿酸を上昇させる恐れがあるので、痛風の場合は注意が必要と書かれた記事もありました。
前回ご紹介したビタミンB2と併用することで、尿酸を体外に排泄しているのかも知れません。
どちらにしても、大量摂取は避けた方が良さそうです。

 

28-2生体内では、善玉の腸内細菌によって必須アミノ酸であるトリプトファンからナイアシンを作り出すことも出来ます。

ナイアシンは消化系の働きを促進、胃腸障害や神経障害を緩和させ、血液循環を増長(血管拡張)させますので、レイノー現象や偏頭痛、メニエール症候群を緩和させます。
また口腔/唇炎を緩和させる働きも備え持ちます。
また統合失調症の治療にも効果があるとされています。

 

 

ナイアシンが欠乏すると、胃腸障害や露出部の落屑を伴う赤斑、神経および精神障害を特徴とするベラグラが有名です。
ベラグラはトウモロコシを主食とする南米の国でよく見られます(トウモロコシに含まれるロイシンがトリプトファンをナイアシンに変換する酵素を阻害する)。
また粗食やアルコール中毒でもベラグラが発症すると報告されています。

28-3その他のナイアシン欠乏による症状としては、皮膚炎、胃炎、神経性消化不良、口臭、下痢、神経過敏、舌が赤く腫れ上がりヒリヒリする、踵の灼熱感、手掌や足底の発赤、視力のぼやけなどが報告されています。

またビタミンB6の欠乏が、ナイアシンの欠乏を促進すると報告されています。
ビタミンB群は、単体で摂るよりも、お互いに助け合う面があるので、複合体として摂取した方が良さそうです。

 

 

ナイアシンを多く含む食べ物は;カツオ、サバ、ブリ、イワシ、マグロ、シラス干し、タラコ、シジミ、ウナギが上げられています。

こうして見ると、魚類に多く含まれていることが分かります。
日本人は魚を食べる習慣があります。
昔からの知恵なのでしょうね。
昔からの教えを大切に守り、次世代の人達に引き継いで行くのも私達の役目なのでしょうね。