奄美世のごはん#024:おべんとう

亜熱帯のシマの梅雨は、空気がまとわりつくような湿気です。

昔ながらのシマの家々は、壁を少なく、床をうんと高くして、湿気を逃がします。
子どものころは、開け放った部屋の畳に寝ころんで、雨の庭を見ているのが大好きでした。
除湿機など無くても、家の中の空気は落ち着いていたように思います。

 

 

さて、今回の奄美世のごはんは『おべんとう』。

多くの子どもたちは、小学校に入って学校給食を食べる前は、お弁当を持って幼稚園に通っています。
中学まで給食で、卒業したらまた、おべんとう。
カップ麺や、ハンバーガー、コンビニ食に寄り道したい年頃もありますね。
でも最近は仕事をしている方にも、おべんとう派が増えているとか。

お昼のごはんは、とかく軽く扱われがちですが、3度の食事のうちの1食です。
もし朝ごはんを食べ損ねたとしたら、お昼ごはんが一日の食事の半分を占めることになります。
そう考えると、侮れないのがお昼ごはん。

ご飯を炊いて、季節の野菜を料理して、おべんとう箱につめてみてください。

 

ご存じのとおり、私は大雑把なので、おかずは1品。
どうしても出来てしまう隙間には、切干し大根や野菜の塩漬けなど、常備菜を埋め込んでお茶を濁します。
端境期には、煮物とおかかだけの、茶色いおべんとうの時もありますが、娘たちは文句も言わず、嬉しそうに持っていってくれます。
ごはんが玄米なので、みごとに茶色です。
主人も私も同じおべんとうを持って出勤します。
おかずが足りなくて、おむすびだけの時もあります。

 

かなり手抜きの我が家のおべんとうですが、基本的には素材から手作りします。
おやつと同じで、添加物が入ってこないこと、化学調味料の味に慣れてしまわないこと。
そして子どもたちは成長に、大人は修復・回復に、それぞれ必要な栄養を。

あ、素材からと言っても、豆腐やお揚げ、ちくわ、は使ってますがね。

 

写真は友人たちのおべんとう。

 

自分の身体を気遣った、お手製のおべんとう。

自分の身体を気遣った、お手製のおべんとう

 


漢字のテストの日、息子さんに照り焼きべんとう。

漢字のテストの日、息子さんに照り焼きべんとう

 


83歳のおばあちゃんが、山に入り海に潜って採ってきた、
筍とわかめのおべんとう。

山に入り海に潜って採ってきたばあちゃんの筍とわかめのおべんとう

 


夜は仕事で遅くなるからと、娘さんに毎日野菜たっぷりのおべんとう。

夜は仕事で遅くなるからと、娘さんに毎日野菜たっぷりのおべんとう

 


お昼を挟んだ集まりに持参したおべんとう。

お昼を挟んだ集まりに持参したおべんとう。

 


これは学校のお祭りに出店した、
小学5年生の子どもたちのお弁当屋さんのおべんとう。

小学5年生の子どもたちのお弁当屋さんのおべんとう。

 

共通するのは、すべて素材からの手作りということ。
作る人が、食べる人を想って、作ったということ。

野生動物は、どんなに飢えていても、毒が混ざった物を食べないと言います。
ひどく苦い味を付けても、身体に必要なものを選び取るそうです。
甘味でごまかしても、同じです。
そして必要な栄養を満たしたら、それ以上食べることをしないと言います。

 


生きるために 食べる。

生命をつなぐために 食べる。

 

そうありたいものですが、私たち人間には、心を満たす食べものも必要です。

でも、不自然な食べものに気づく力、感じる力は、誰もが持って生まれてきたはず。
梅雨の晴れ間のシマの海は、もう夏の色です。

梅雨の中休み海(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)

奄美世のごはん#022:春野菜の栄養

奄美では、旧歴の三月三日(サンガツサンチ)に海開きです。
今年のサンガツサンチは今月の13日でした。

シマでは海に下りて、磯遊びをして、海水で身を清めます。

浄化作用を持つヨモギの新芽をたっぷり混ぜこんで、月桃の葉やバナナの葉に包んで蒸したヨモギ餅も、サンガツサンチのお楽しみの一つです。

 

よもぎ | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)ヨモギは、中国やヨーロッパでも邪気や毒気を払うものとして、古くから利用されています。
お茶にして飲んだり、玄関につるしたり、ボタン穴にさしたり、靴に入れたり。
月桃 | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)栄養価も高くて、ほとんどすべてのビタミンを含みます。
カロチンが特に多いそうです。

 

 

 

ヨモギを始め、春先の野菜には、栄養素がぎっしりと詰まっています。

この植物の栄養素をいただいて、寒い冬の間、身体を守るためにため込んだ脂肪を、少しずつ燃やしていきましょう。
身体を軽くして、循環を促し、活動的な環境を創ります。

 

さて、この時期にお勧めの、シマの野菜をご紹介しましょう。

はんだま | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)ハンダマの葉は、表が緑で裏がきれいな紫色です。
生命力が強い植物で、シマでは野生化しています。
血液を創ると言われていて、以前は妊娠すると、ハンダマをお粥に入れて食べたのだそうです。
特にカルシウムと鉄を豊富に含みますから、妊婦さんにはもってこいの食材です。
月経のある女性にもおすすめです。
ビタミンCも一緒に含んでいますから、吸収しにくいカルシウムや鉄などミネラルの吸収を助けてくれます。

ハンダマは加熱するとぬめりが出ます。
汁物の浮き実にしたり、炒めたり、我が家の子どもたちはハンダマの卵焼きが大好きです。
少しクセのある味なので、少しずついろんな料理に入れています。

濃い緑の色素を持つのはβ―カロチン、紫はアントシアニンです。
眼の疲れにもいいんですよ。

三色ふだん草 | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)フダンソウも、鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラルが豊富です。
不足しやすいマグネシウムをたくさん含んでいるのが嬉しいところです。
マグネシウムは私たちの身体の中で、300を超える化学反応の触媒の役目を担っています。
ですから少し不足するだけでも、身体のあちこちで不調が起こります。

もちろん、この濃い色にはカロチンが含まれています。

私は煮物に入れるのが大好きです。
特に豚肉の煮物の付け合わせにすると、うま味を吸いこんで、とても美味しく仕上がります。

小松菜 | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)ハンダマやフダンソウに比べると、含有量は少し劣りますが、小松菜が同じような栄養価を持っています。
小松菜は北の方でも手に入りますね。
濃い緑の葉の小松菜は、カルシウムの供給源として重宝されます。

こむら返りや、痙攣など、筋肉の過剰な収縮が起こりやすい方は、問診で食生活を確認すると、カルシウムやマグネシウムの摂取が不足していたり、カルシウムやマグネシウムを排泄してしまうような食事をしていることが多くあります。
そのような場合は、構造だけではなく、生理学的な診断が必要となります。

ニラも美味しくなりますね。
濃い緑のカロチンと、カルシウム、鉄、亜鉛といったミネラル。
ミネラルの吸収を助けるビタミンC。それに、若返りのビタミン、ビタミンEも含みます。
ビタミンEは、血液を酸化から守って流れを良くし、また血管そのものの柔軟性も高めてくれます。

元気を創るビタミンB群も含みます。
ビタミンB1、B2は脂質や糖質の代謝に欠かせないビタミンです。
脂肪を燃やし、エネルギーに変えてくれます。

ビタミンEが、加齢とともに血流の悪くなりがちな、末梢の細い血管の流れを良くし、その先の細胞にビタミンBが届けられ、組織が元気になります。

 

フルンガブ | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)ニンニクもこの時期に収穫です。

シマではニンニクの葉も料理します。
ニンニクの葉は方言で“フル”。
炒めものに入れることが多いですね。

球茎は“フルンガブ”と言います。
“ガブ”はビタミンB群の宝庫です。
ビタミンB1・2・3・5・6・葉酸を含みます。
なかでもB6は、飛びぬけて豊富です。
ビタミンB6はたんぱく質の代謝に重要なビタミンです。
たんぱく質は身体の主な構成成分で、成長期には次々に入れ替えが行われます。
成長期を過ぎていても、組織の入れ換えや、ケガや病気の回復期の修復に、たんぱく質の代謝は欠かせません。
免疫力を担う抗体も、たんぱく質で構成されますから、ビタミンB6をしっかり摂ることは、病気を防ぐことにもつながります。

にんにくしょう油漬け  | Doctors' Suggestion(古田朋子 奄美世のごはん)ニンニクは、塩漬けにしたり、しょう油に漬けたり。
黒糖焼酎に漬けたニンニク酒は、古くからのシマの元気の薬。
オリーブ油にスライスしたニンニクを入れたニンニク油も、炒め物やサラダのドレッシングに重宝します。

 

 

 

 

植物は、その時に必要な栄養素を創り出します。

その成分は、たぶん、同じ時の私たち人間にも必要な栄養素です。

それは 植物の智慧 太陽と海と土の恵





もし野菜が足りないなと思ったら・・・・

奄美世のごはん#019:睡眠不足

新しい年です。

今年も「あまんゆのごはん」をどうぞよろしくお願いします。

奄美のウギ(サトウキビ)畑では、薄い紫色の穂が出始め、収穫が始まります。
ウギを山積みにした大きなトラックが、次々と製糖工場に入っていきます。
サタヤドゥリ(砂糖小屋)の釜にも火が入って、辺りには濃厚で甘くて少し焦げくさいような、なんともいえない良い香が漂います。




ウギ畑常田(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.com年が明けて、メンテナンスや治療にいらっしゃる皆さんの身体に触れると、肝臓、腎臓、膵臓の疲れが目立ちます。
副腎がオーバーヒートしている方も多いですね。

どんなに楽しいお休みでも、食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝不足に、身体はストレスを感じています。

水間製糖(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.com暮れからお正月にかけては、生活が不規則になりがちです。
テレビでは長時間の特別番組が組まれますから、夜中どころか朝方までつけっぱなしという方もめずらしくないでしょう。

黒糖(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.com睡眠不足は私たちにとって、とても強力なストレス因子です。

たとえば、肝臓がアルコールを分解するのは主に睡眠中。
8時間の睡眠中に分解するアルコール量は、日本酒2合程度なのだそうです。
個人差はありますが、睡眠時間が8時間に満たないと、2合の日本酒を分解しきれないのです。

ですから、睡眠不足や飲酒が続くと、アルコールを分解しきれず、二日酔いになったり、肝臓が機能障害に陥ります。

睡眠不足は成長ホルモンの生成と分泌にも影響します。
疲れた内臓を修復し再稼働するには、成長ホルモンが必要となります。

成長ホルモンは成長期に、背を伸ばし、筋肉を増やし、骨を長く強くし、身体機能を整えます。
成人においてその濃度は少しずつ減少していきますが、細胞の修復や再生、病気やけがからの回復のための、たんぱく質合成を助けるために、成長ホルモンは分泌され続けます。
肌のハリをもたらすコラーゲンの生成も、成長ホルモンによって促されます。

成長ホルモンは、眠り始めた時に下垂体から分泌されます。
そして血流にのって肝臓に入り活性化されてから、身体の各所に運ばれます。

陽がおちて夜になり、灯りを消して光の刺激が無くなると、睡眠をコントロールするメラトニンという物質が盛んに分泌され、深い眠りに入ります。
そして身体活動が休息に入ると、先立って分泌され活性化された成長ホルモンが、体の成長を促して、組織の修復や再生を行います。

私たちの身体は陽の光を浴びることで昼と夜を感じ、一日の周期を理解します。
1日を7回積み重ねたら1週間です。
1週間を4回積み重ねると、女性の平均的な月経周期となります。

人工的な強い光刺激は、昼と夜、睡眠と覚醒を混乱させ、身体の周期的な営みを乱してしいます。
蛍光灯、強い電磁波、たとえばコンピューターの端末や、携帯電話、テレビゲームなども影響することが報告されています。

睡眠不足や身体の不調を感じたら、早めに灯りを消して、布団に入りましょう。

修復に必要な各種のミネラルやビタミンも不足しているでしょう。
肝臓では大量の活性酸素も発生したでしょう。
活性酸素は私たちの組織を攻撃し、細胞内の遺伝子を破壊して、異常な細胞分裂を起こすがん細胞を発生させる可能性もあります。

活性酸素から細胞を守る抗酸化栄養素、たとえばビタミンB群、ビタミンC、カロチン(ビタミンA)、ビタミンE、セレンなどのミネラル、グルタチオンなどが不可欠となります。

ハレの日のご馳走を、いつもの食事に戻しましょう。

ごはんとみそ汁
    土からの智慧

今年のサトウキビは天候が思わしくなく、収穫量が心配されています。
農作物は画一化された工業製品ではありません。
多くのことを自然に委ねなければなりません。

こんな時こそ、買い支えたいと思います。


奄美世のごはん#017:アルコールとビタミンB群

立冬が過ぎて、また夜が少しずつ長くなります。

やはり、気をつけて欲しいのは飲み過ぎ食べ過ぎ。

私たちがおいしく飲んだアルコールは、吸収され肝臓に運ばれます。
そして肝臓の酵素の働きによって、身体に無毒な酢酸に分解され排出されます。

アルコールを分解する酵素の働きは、遺伝的にある程度決まっています。
とっても強いという方はさておき、飲み過ぎてしまいがちなのが、分解酵素の働きが“やや”活発な方です。

とても弱い場合は、直ぐに顔が赤くなったり、動悸がしたり。
ですからお酒の量はすすみませんし、周囲が無理に飲ませることもそうそうありませんが、中途半端に飲めてしまう方は、自分の身体の許容量を超えて飲み過ぎてしまいがちです。

アルコールは糖質の仲間ですから、吸収されると血糖値が急激に上昇します。
それに対応するために膵臓から一気に、過剰に、インスリンが分泌されます。

インスリンは血糖値を下げるために、血液中のぶどう糖を身体の細胞に投げ込みます。
細胞は投げ込まれたぶどう糖を脂肪にして蓄えます。

アルコール分解時には、脂肪を合成する酵素も働きを増しますから、脂質の摂取を減らした食事をしていても、肝臓で脂肪の合成は進み、蓄えられていきます。

脂肪肝や脂質異常症の始まりです。

アルコールを飲まないという方も、アルコールの飲み過ぎと同じように、過剰な糖質の摂取が、脂肪の蓄積につながります。
とくに精製度の高い糖分は、簡単に吸収されるため、急激に血糖値を上昇させてしまいます。
そして過剰なインスリン分泌を引き起こし、一連の脂肪合成へとすすむのです。

脂肪や糖質の分解には、ビタミンB群が不可欠です。
一生懸命にカロリー計算をして、摂取カロリーを制限しても、ビタミンやミネラルが足りていないと、代謝できずに脂肪として蓄えることになります。
脂肪や糖質の摂取量が増えると、それだけ分解や代謝のためのビタミンB群の必要量も増します。

砂糖や動物性脂肪と同じように、アルコールも他の栄養素をほとんど含んでいませんから、飲んだ分だけビタミンやミネラルが不足します。

ビタミンB群はそれぞれ相互作用、相乗作用を持ちますから、どれか一つを単体で摂るより、一緒に摂取することが望ましく、サプリメントで補給する場合は複合タイプがお勧めです。

栄養素の摂取の偏りは、食べものを丸ごと食べることで、少なくすることができます。

豆乳より大豆を丸ごと使った納豆や煮豆、お米だと玄米や胚芽米。
大きな魚の切り身より、丸ごとの小魚。

たとえばお米は、胚芽に含まれたビタミンやミネラルを使って、でんぷん質(糖質)をエネルギーに換えて、芽を出します。
つまりお米の胚芽には、そのお米のでんぷん質を分解するのに充分な、ビタミンやミネラルが含まれているということです。
私たちは、お米を丸ごといただくことで、その糖質とビタミンやミネラルを充分に利用することができるのです。

もちろん、食べものを丸ごと食べる場合には、食材や調理方法を、おひとりおひとりの消化機能や年齢、歯の状態、噛む力などに合わせて、うまく選択しなければいけません。

まずは、自分の身体で感じてみる。

そして、家族の様子を感じてみる。

長い夜を楽しむ時は、

おいしいお酒を、ゆっくり味わいましょう。

酒肴も、少し硬いものを選んで、よく噛んで食べる。

奄美では、サトウキビから作った黒糖焼酎を、大切に、大切に、味わいます。

海 日没瞬間(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comくるみ・青梗菜・柿・大根葉とじゃこ(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com


『奄美世のごはん#015』

受精卵は、お母さんの卵子と、お父さんの精子が、今生でめぐり逢って誕生します。

受精卵となる、卵子と精子の幹の細胞は、お母さんとお父さんが、それぞれのお母さん(おばあちゃん)のお腹のなかにいた時に形作られました。
つまり、受精して子どもに成長する精子と卵子は、お母さんとお父さんが、おばあちゃんのお腹の中にいる時に、おばあちゃんが食べたり飲んだりしたもので作られているのです。

それぞれのおばあちゃんが食べたもので作られた、お母さんの卵子とお父さんの精子が出逢って、お母さんのお腹のなかで、子どもへと成長します。
その子どもたちの精子や卵子が、いつか誰かとめぐり逢って、受精卵となり、新しい生命となるのです。
双子誕生(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com四世代の生命が、物理的につながっているのです。

さて、8月のコラーゲンの話よりややこしくなりましたが、
いま、あなたは、この四世代のどこに当てはまりますか?

あなたの家族は、どうですか?
5年後、10年後はどうでしょうか?

 



食べ物やサプリメントの原材料を確認してみましょう。

例えば、原材料の枠の中に、ピーマンやレモンではなく、”ビタミンC”とか”L-アスコルビン酸”と記載されていた場合、たしかにそれはビタミンCとしての作用を持つのかもしれませんが、何を原料にしているのかがわかりませんよね。
L-アスコルビン酸の原料には、多くの場合コーンシロップが使われているそうです。
コーンシロップの分子構造の一部を化学的に作り変えて、L-アスコルビン酸、つまりビタミンCを合成します。
最近は石油由来のL-アスコルビン酸もあるそうです。

コーンは、日本の輸入穀物のなかで、小麦や大豆をはるかに上回る輸入量で、ダントツの1位。
ほとんどがアメリカ産。
そしてアメリカで栽培されるコーンの8割強が遺伝子組み換えコーンと言われています。

海雨荒波(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com遺伝子組み換え作物が、一般に出回るようになり、私たちが口にするようになってから、まだそれほど時間は経っていません。
遺伝子組み換えの作物で人間に健康被害が出たとする、確たるデータはまだありませんが、現状で気になるのは、遺伝子組み換え作物を栽培する際に大量に使われる、強力な農薬です。
これは、とてもとても長い年月、環境に残留します。
そして環境を介して、次世代に影響します。

私たちは、ひとりひとりが選択する自由を持っています。
でも、誕生して間もない生命や、まだ誕生していない生命は、選択するすべを持ち合わせていません。

同じものを食べても、楽しく食べたときと、怒りながら食べたときでは、消化吸収の率が違います。
身体のなかで作られるものも違います。

双子アイス(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com子どもたちは、おばあちゃんが食べたものだけではなく、おばあちゃんの心もいただいて、生命をつないでいます。
おじいちゃん、お父さん、家族や、友だちや、地球上のあらゆる人々の想いもいただいて、生命をつないでいます。

 

前述した四世代のどれにもあてはまらないという方も、もうお役目を終えたと思っている方も、森羅万象、必ずつながっています。

 

台風の倒木(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com今年の夏の台風で、奄美の原生林の木々がたくさん倒れてしまいました。
恐ろしい自然の猛威として、人間の目に映る倒木ですが、木は倒れることで、遮っていた陽の光を地表まで導き、新し生命の芽吹きを培うのだそうです。

 

 

 

このつながりは、奄美の美しい海に届いています。

大浜うめまこ(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com

『奄美世のごはん#014』

古田朋子:DoctorsSuggestion.com真夏の奄美の海は本当に素晴らしく、一日中でも眺めていたいのですが、太陽が昇りきる少し前から傾き始めるまでは、砂浜はとてつもなく熱くなります。
サンオイルを塗って肌を焼こうなんて、とんでもない行為です。

亜熱帯の太陽の陽射しから身を守るために、植物はたくさんのビタミンや、フィトケミカル(植物栄養素)を創り出します。
なかでも、奄美で採れる果物には、ビタミンCがたっぷり含まれています。
特に、とけいそうとばんしろは、ビタミンCの含有率が高く、他の抗酸化物質もたくさん含んでいます。

島の畑にはとけいそう(パッション:↓)。庭木に、ばんしろ(グアバ)やパパイア、家の裏にはバナナが生っていたり・・・。

パッション(時計草)の青い実 パッション(時計草)の花

ニガウリそうですね、関東でいうなら庭先に柿が生っているような感覚でしょうか。

最近は、全国区になった緑のカーテンのにがうりも、ビタミンCの宝庫です。

 

 

 

 

パパイアの実パパイア(←)やパイナップルには、酵素も豊富に含まれています。
たんぱく質を分解してくれる酵素で、料理にも活用されます。

たとえば酢豚に入れるパイナップルは、豚肉を軟らかくするためのものです。
もちろん、加熱しますから、お腹の中に入ってからの酵素活性は期待できません。

パパイアは、熟したものもおいしいのですが、奄美では青いうちに野菜として調理することも一般的です。
生のまま漬け物にしたり、和え物にしたり。
生のままだと、酵素の働きが活発だからでしょうか、食べ過ぎないようにと言われます。

大根は、糖質を分解してくれる酵素を含む食材の代表格。
大根をおろしたものをお餅にからめて食べたことありますよね。
大根に含まれる酵素が、お餅の糖質の分解を助けてくれるので、胃もたれしないのです。

酵素が発見されるずっと前から、伝え行われてきたことです。
私たちの祖先が自ら感じとって、そして選んで来たことです。

 

酵素は、アミノ酸がつながって出来たたんぱく質ですから、加熱すると変性します。
また、腸の中で消化されて、アミノ酸に分解されてしまいます。
酵素の分子構造はとても大きいので、そのままの形で吸収されることはありませんし、腸壁や皮膚から血中やリンパ流に入ることはありません。

コラーゲンもアミノ酸がつながって出来たたんぱく質の仲間です。
私たちの身体の中で、3種類のアミノ酸を組み合わせて作られます。
身体の中でコラーゲンを作る時に、遺伝子情報を書き写すのですが、その時に材料のアミノ酸を少し作り変えます。
作り変えたアミノ酸でコラーゲンを合成するのです。
残念ながら、この作り変えてコラーゲンとなったアミノ酸は、分解してもコラーゲンの材料にはなりません。

ややこしいですね。

つまり、新たにコラーゲンを作る時は、アミノ酸を少し作り変えるという工程を経ないとならないのです。
すでにコラーゲンに含まれる、作り変えられてしまったアミノ酸は、その工程を通過してしまっているので、コラーゲンの材料にはならないのです。
ですから、コラーゲンを食べたり飲んだりしても、そのほとんどはコラーゲン合成には使われないというわけです。

コラーゲンは身体を支える支柱のような働きをします。
骨の強さも、肌の弾力も、コラーゲンのおかげです。
身体が必要とする、充分な量のコラーゲンを作り、補うには、材料となるアミノ酸をバランスよく摂取することです。
コラーゲンの合成に必要なアミノ酸は、リジン、グリシン、プロリン。
中でも、リジンは食べ物から取り入れないとならない必須アミノ酸です。

小麦はこの必須アミノ酸のリジンが少ないので、パスタやパンを主食にすると、豆類のたんぱく質では補いきれません。
ですから動物性のたんぱく質の摂取が必要となりますが、できれば、デメリットの多い肉や肉加工品ではなく、添加物の少ない卵や、汚染されていない魚介をおすすめします。

お米のリジン不足は比較的に少なく、豆類や大豆製品で充分に補うことができます。
そうです、ごはんとみそ汁です。

 

コラーゲンを合成するには、アミノ酸の他にビタミンCが不可欠です。
海の恵みのたんぱく質と、果物や野菜のビタミンCは、奄美世の人々の健康の礎。

私たちは今生に、身体を持って生まれてきました。
たったひとつの身体です。
宇宙のどこを探しても、その身体ひとつっきりです。
心がおだやかでいられる身体、魂のいごこちがいい身体。
それを感じとることができるのは、自分自身だけ。

 

奄美の海の日没の瞬間海水浴は朝のうちか、午後の少し陽が傾く前から夕方がベスト。

海に沈んでいく夕陽もきれいですが、島に入っていく夕陽を、海の中から見るのもまた、いいですよ。