栄養と日常生活#006 (仲井DC)

前回は偶然のチアシードとの出会いや、チアシードが備える効用などをご紹介しました。
今回は体の1/4の解毒作用を備える腸(特に大腸)について、そして検査方法をご紹介したいと思います。

大腸は盲腸と4つの結腸(上行、横行、下行、S状)、そして直腸に分類されます。
働きとしては、小腸から送られてきた粥汁(びじゅう)に含まれる水分と、幾つかの電解質(ミネラル)やビタミンの吸収、そして便の排泄を担います。

水分の吸収は主に上行結腸と横行結腸の最初の半分で行われると考えられています。
ニ本足歩行になった人間は、重力の力を借りて、水分を吸収し易くしていると考えていますが、まだまだ不明な部分もあります。
体は1日に2リットル以上の水分を必要としますので、大腸の水分吸収は、非常に大切な役目と言えます。
しかし飲み込んだ水分は1分以内に脳や、精巣や卵巣に到達するという研究が発表されていますから、まだまだ体のことは分からないことで一杯です。
水分の重要性については、また機会をみてじっくりと論じたいと思います。

もう一つ大切なのは、大腸に含まれるバクテリアの環境作りです。
大腸に含まれるバクテリアは、善玉菌と悪玉菌に分類されます。
もちろん私たちに必要なのは善玉菌が優位な状態であることは疑う予知はありません。
腸の善玉菌は私たちの体に必要なビタミンKや多くのビタミンB群を生成してくれます。
私たちはバクテリアとうまく付き合いながら、共存しなくてはなりません。
バクテリアは身体中の多くの部位に存在し、全部集めると肝臓の大きさに匹敵すると言われています。
実際に私たちが毎日排泄している便の2/3はバクテリアの死骸です。
なるべく悪玉菌を抑制して、私たちの体を守ってくれる善玉菌を増やしたいものです。

 

巷では善玉のビフィズス菌を摂取するために、毎朝ヨーグルトを一生懸命に摂取していると聞きますが、少々誤解があるようなので、少し説明を加えます。

乳製品が一般に広がり始めたのは明治時代だと思われます。
では日本人はそれ以前は、どのようにして大腸のバクテリア叢のバランスを整えていたのでしょうか?
実は日本人は発酵食品から充分な善玉菌や、善玉菌の食べ物を得ていたのです。
そう、自然な発酵で作られる“味噌”、“醤油”、“納豆”、“漬け物”なのです。
昔ながらの日本食です。
ご飯と味噌汁とお漬け物、たまに納豆を食べていれば、わざわざヨーグルトを食べる必要はありません。

日本人の7~8割の人には乳製品は合わないと言われています。
多くの日本人は、母親から離乳すると、乳製品を吸収するために必要なラクターゼという消化酵素が出なくなってしまいます。
つまり乳製品は小腸から吸収できずに大腸に送られ、そこで発酵したり、腐ったりしてしまうのです。
また乳製品には飽和脂肪酸が多い動物性脂肪分が含まれ、冷蔵庫で保存するのがほとんどですから、冬場は体を冷やす原因ともなります。
ですので朝からヨーグルトを摂る習慣には余り賛成できません。

どうしてもしっかりと朝食を摂る必要がある場合は、胚芽米や玄米のご飯、野菜の具が沢山入った味噌汁、お漬け物や納豆を召し上がり下さい。

次に大腸で大切になるのは、最近注目されるようになった食物繊維です。
食物繊維は炭水化物の仲間ですが、私たちの体には食物繊維を吸収する消化酵素が存在しません。
ですから全ての食物繊維は小腸で消化/吸収されることなく、大腸に送られます。

また食物繊維は水溶性と難溶性に分類されます。
水溶性の食物繊維は、腸に含まれる善玉菌の栄養となります。
一方の難容性の食物繊維は、胆嚢から分泌された胆汁の中の不要になったコレステロールをキャッチし、大腸に宿る悪玉菌と一緒になって体外に排泄してくれます。

最近では食物繊維を炭水化物とは分けて、体の重要不可欠な栄養素の一つとする考えが増えています。
ちなみに前回ご紹介したチアシードには、水溶性の食物繊維と難溶性の食物繊維の両方が豊富に含まれています。

自分は“野菜1日分ジュース”を飲んでいるから大丈夫!という人がいますが、残念ながら野菜ジュースは食物繊維が取り除かれています。
また白米や胚芽米も食物繊維が精製されて殆ど排除されています。
昔の日本食に戻す、近くの土地で採れたものを食べる、これが大切なことです。

では大腸の反射ポイントですが、左側の前上腸骨棘(ASIS)とお臍を結んだ線のほぼ真ん中がS状結腸と直腸の移行部位にあたり、多くの神経が集まっています。
この部位を排便反射点と呼びます。
特に自律神経が多く含まれています。この部位を利用します。

まず正常なインディケーター筋(大腿直筋)を定めてからこの排便反射点に2~3本の指腹部でTL(セラピー ローカリゼーション)させ、正常を示していた筋が弱化するかを調べます。
多くの人が弱化すると思います。

弱化を示したら、チアシードをひと掴み反対の手の平に乗せて、10秒~15秒待ってから再検査をして下さい。
弱化を示していた筋力が回復する筈です。
変化に気づかない人は、何回か繰り替えして検査すると違いを納得します。
時には中々変化を認めない人や、違いが分からない人がいます。
そのような場合は、行っている検査の目的を詳しく話してから、もう一度ゆっくりと検査を行い、どれだけ変化しているか納得するまで繰り返すこともありますが、殆どの人は違いに気づきます。

ちなみに、この反射ポイントはAKでは用いませんので、この排便反射ポイントを用いた検査は、AKではありません。