栄養と日常生活#025(仲井DC)

今回から本格的にビタミンの話しに入ります。

今まで多くの栄養学に関する本を読み、自分なりにノートを作成してきたのですが、特定のビタミンやミネラルを多く含む個々の食品名を、どうしても覚えられません。

以前は、どうしてだろうと悩んでいました。

記憶力の乏しさは自覚していますが、どうしても素直に頭の中に入らないのです。

何回も試みても脳裏に収まりません。

自分の大脳皮質は、食品名を記憶する能力に欠けているのではと本気で悩みました(食品名記憶欠乏症!?)。

しかし、ある時に「アッそうかぁ!そうだったんだぁ!」と気付きました。
それは普段、自分自身で食事を作る機会が少ないことと、栄養や健康を意識しながら買い物をしないこと(缶詰めなどの加工品はラベルを見ていますが)。
これでは覚えるのは無理だと悟りました。
覚えようとする気がないのです。

何時も何一つ考えずに奥さんが出してくれたものを食べ、自分で何を食べるべきかを考えたことが無いのです。
もちろん外食する時は何を食べるべきか(というより、何を食べないようにするか)を考えます。
しかし毎日の食事は、奥さんが用意してくれたものを、何も考えずに美味しく食べていたのです。
しかも安心して100%信用して食べていたのです。

お昼も奥さんの手作りのお弁当を何も考えずに食べていますので、これでは食べ物に含まれる栄養素を覚えることなど無理だと気付きました(改めて奥さんに深く深く感謝)。
外食することも滅多にありません。

当オフィスの界隈は、美味しいお店が沢山あることで知られています。
幾つもの有名なラーメン屋さん(新宿や池袋を制するラーメン屋は、日本を制すると言われているそうです)、お寿司屋さん、焼肉屋さん、焼き鳥屋さん、有名な居酒屋もあります。
患者さんの中には、治療前や後に、その有名店に出向くことを楽しみにしている方もいるようです。

外食をしないので、その有名店に行ったことは殆どありません。
でもこの先、数十年はこの界隈にいると思うので、いつかは行く機会もあるだろうと気楽に考えています。




今日からあなたもビタミン革命―大ブームの栄養サプリ今回はビタミンAをご紹介します。
ビタミンAは脂溶性で、消化管から吸収されるにはミネラルや脂肪が必要になります。
ビタミンAは動物のみに存在します。
1日の最少必要量は成人男性で15mg、成人女性は10mg前後ですが、摂取量が60mgを超えると、脊髄液の分泌を刺激して、脳脊髄液の増加が、脳圧を高め、結果として頭痛や吐き気を起こすと言われています。

そこでお勧めはβカロチンです。
βカロチンはプロビタミンAと呼ばれ、身体が必要に応じてビタミンAに転換します。
しかもβカロチンは動物と植物の両方に含まれますから、身体が必要とするビタミンAは、βカロチンとして摂取するのがお勧めです。

しかもβカロチンは抗酸化性が高く、発ガン抑制作用もあると言われています。
一方、疫学調査ではビタミンAを長年(~10年)摂取すると、ガンが発生する可能性が高まると報告されていますので、栄養素としてビタミンAを摂取したい時は、βカロチンがお勧めです。
大量のβカロチンの摂取は、全く問題はないのですが、皮膚がオレンジ色になります。
子供の頃に冬にミカンを大量に食べて、手足がオレンジ色になったのを覚えています。

 

栄養で病気が治る―ジョナサン・ライト博士の栄養療法ビタミンAは夜盲症、視力低下の治療を補助し、皮膚や粘膜、または臓器の外層の健康を維持すると共に、老斑をなくします。
特に粘膜が存在する目の結膜、鼻、気管、胃、腸、膀胱、尿路を正常に動かし、異常に増殖した細胞を元に戻す作用があると言われています。
またミネラルの吸収を補助したり、リンパ球の発生にも必要となります。
ですからビタミンAが不足すると、前述した夜盲症、成長の停止、眼球乾燥、食欲不振、ニキビ、感染症、嗅覚喪失、上皮細胞組織の角質化が起こります。

βカロチンは2つのビタミンA分子がドッキングした構造で、しかもビタミンAに期待する効果は残らず備え持っています。
またβカロチンは、酸素値が低い組織でも抗酸化作用を発揮すると報告されています。

βカロチンは緑色、黄色、オレンジ色の果物や野菜の色を作り出しています。
身体はビタミンAの必要性に応じてβカロチンを変換するフィードバック機能を備え持つので、βカロチンを摂り過ぎても、身体に悪い影響を与えることはありません。

問題の食品ですが、βカロチンはニンジン、パセリ、春菊、シソの葉、パパイヤ、マンゴに多く含まれているそうです。
ビタミンAは、魚の肝油、レバー、ウナギの肝、バター、卵に豊富に含まれています。

 

医者に頼るか、サプリメントで治すか―栄養療法で健康になる当オフィスではビタミンAだけの単体のサプリメントは置いてありません。
症状を緩和させる為の短期間のビタミンA摂取は構わないと思いますが、どちらにしてもβカロチンとして摂取する方法をお勧めします。
でなければ、食べ物から摂取する方法が適していると思います。

サプリメントは症状を緩和させる目的で、短期摂取を勧めています。
特に脂溶性のビタミンの長期に渡る摂取は、何等かの特別な理由が無い限りは、お勧めしておりません。
複合ビタミン剤を毎日大量に摂取している方がおられますが、成分をよく確認して下さい。

奄美世のごはん#021:カロチンで粘膜を強化

奄美の空の青色が、夏に向けて少しずつ濃くなり始めました。

原生林では植物が花を開き、交配の準備を始めます。

花粉を始め、いろんなものが飛び交うこの時期には、鼻やのど、眼の症状をお持ちの方の来院が増えます。

鼻やのどの粘膜は、ウイルスや細菌、汚染物質から身体を守る最前線の城壁です。
この最前線の城壁に穴が開いていたり、崩れやすくなっていると、すぐに敵が侵入してきます。

“粘膜のビタミン”と呼ばれるビタミンAは、皮膚や粘膜の生成と強さに欠かすことができないビタミンです。

ブーゲンビリア(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comビタミンAが不足すると、皮膚や粘膜が乾いてしまい、硬くなって柔軟性を失います。
これは胃腸などの消化器の粘膜にも、肺や気管支など呼吸器の粘膜にも及びます。
子宮など、生殖器の粘膜も例外ではありません。

柔軟性が低下すると、皮膚や粘膜は傷つきやすくなります。
その傷からウイルスが侵入して感染症にかかりやすくなったり、炎症を起こしたり、汚染物質が入ってきたり、身体機能に悪影響を及ぼします。
粘膜を保護し細胞の表面を正常に保つ粘液の分泌が減ると、がん化しやすくなることも確認されています。

ビタミンAの不足による粘膜の異常は、あらゆるところに影響を及ぼします。
身体中の組織や器官の表面が悪くなって、正常な機能や成長、再生、修復が阻害されます。

髪の毛はパサつき、爪はもろくなり、肌も荒れてざらざらして、そして傷つきやすくなります。
ドライアイや夜盲症、色の識別能力や視力の低下など、ビタミンAの不足は目にも影響します。

人参むし鶏のゴマ和え(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comビタミンAの摂取源として、鶏や豚のレバー、ウナギなどがよく挙げられますが、動物性の食品からビタミンAを充分に摂ろうとすると、脂肪やたんぱく質の摂り過ぎ、カロリーの摂り過ぎになりがちです。

それにレバーは、ビタミンやミネラルを豊富に含む反面、家畜の飼料に使われた農薬や抗生物質、汚染物質などが生物濃縮されて含まれることが多いので、栄養素の補給に常食することはあまり勧められません。

毎日の食事で緑黄色野菜をたくさん食べて、βカロチンを補給しましょう。
にんじん、小松菜、ほうれん草、パセリ、芽キャベツ、かぼちゃ、さつまいも… etc.

 

パセリ(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comβカロチンは身体の中でビタミンAに変換されます。
必要な分だけがビタミンAに変換されて、残りは他のカロチノイドと一緒に、活性酸素から身体を守る働きをしてくれます。

ビタミンAは欠かすことのできない栄養素なのですが、レバーの多食やサプリメントで過剰に摂ってしまうと、毒性を発揮します。

吐き気や疲労、頭痛、手足の痛み、脱毛、発疹などが現れます。

もちろん摂取を止めると症状はすぐになくなるそうですが、サプリメントで補給する場合は、身体の中でビタミンAに変わるカロチンをおすすめします。 カロチンは過剰摂取による毒性がありません。

小豆(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comビタミンAはお腹の赤ちゃんへも影響しますから、とくに妊娠中は必要量を満たすこと、そして過剰摂取をしないこと。

粘膜の強化には、細胞と細胞をつなぐビタミンCも忘れずに。
皮膚や粘膜を緻密に強くしてくれます。

細胞の主な構成成分、たんぱく質もカロチンと一緒にしっかり摂りましょう。
たんぱく質はデメリットの多い動物性の食品からだけではなく、植物性のたんぱく源である豆類、大豆製品の豆腐や納豆などをしっかり摂りましょう。
また背の青い魚には、良質のたんぱく質だけでなくDHAやEPAなど、炎症を抑える働きを持つオメガ3系の脂肪酸が含まれています。

 

リュウキュウイチゴ(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comビタミンAは、体内に貯蔵できるビタミンです。
貯蔵量の90%が肝臓にあって、この貯蔵ビタミンAを利用する時にはミネラルの亜鉛が必要となります。

アルコールは肝臓の貯蔵ビタミンAを使い果たし、亜鉛を使い果たし、粘膜や皮膚を刺激して炎症をすすめます。

お酒を飲む前と飲んだ後には、ビタミン・ミネラルの補給を忘れずに。

 

 

そうそう、基本はいつもの、これ。

ごはん みそ汁 季節の野菜

豆腐 納豆 海の幸