栄養と日常生活#058:高コレステロール(高脂血症)

高コレステロール(高脂血症)との出会いは、随分前になります。
栄養学を学ぶ上、所々でコレステロールに出会い、高コレステロールの問題や、高脂血症を抑える“スタチン類(抑制剤の総称)”の問題との数多くの出会も沢山ありました。

世間では随分と前から“低コレステロール食”が流行りました。
コレステロールは身体に悪いという説に始まり、“悪玉コレステロール(LDL)”や“善玉コレステロール(HDL)”の話題に移り、様々な形で“コレステロール”は、世間で“悪者”として注目されているように思われます。

しかし”悪玉コレステロール”は決して悪者ではなく、肝臓から体内の細胞に脂肪を送るという、りっぱな働きを果たしています。
そして善玉コレステロールは、余った脂肪を再び肝臓に送り戻すという働きを行っています。

では何故、LDL(低比重リポタンパク)は悪玉コレステロールと呼ばれているのでしょう?

それは悪玉コレステロール自体が壊れやすい性質を持ち、壊れてしまうと“酸化”してしまうからです。
すると免疫系の“貪食細胞”と呼ばれるマクロファージが酸化した悪玉コレステロールを食べてしまうのですが、食べ過ぎて膨れ上がったマクロファージは集結しやすい習性があり、結果として粥状の塊りが作られ、それが原因となって“血栓”を創り出す原因となるのが分かってきたからです。

“悪玉コレステロール”自体は決して壊れたくて、自ら進んで壊れているのではありません。

そこで登場したのがオリーブオイルに含まれる“オレイン酸”です。
今では“オメガ9”とも呼ばれ、必須脂肪酸の一つとして堂々と認められるようになりました。

コレステロール2(58)実はオリーブオイルは以前から三大疾患を含む多くの疾患を防ぐものとして注目されていたのですが、どのようなメカニズムで健康に携わっているのかが長い間不明でした。
しかしオレイン酸は悪玉コレステロールに含まれる脂肪酸と入れ代ると壊れ難くなり、酸化を防ぐことが出来ることが判明したのです。
またオリーブオイルは必須脂肪酸(特にオメガ3であるα-リノレン酸)よりも熱に強いので、油料理として用いることが出来ます。
α-リノレン酸は100度以上の熱には耐えられないのですが、オリーブ・オイルは200度までは耐えられることも分かりました。

今流行りのオメガ3を豊富に含む“チアシード”は加熱する料理には適しませんので、ご注意ください。

まとめて言わせて頂ければ、自分たちの体には、コレステロールは不可欠であることを強調しておきます。
また、自分たちの身体は、自分たちに必要なコレステロールを自分自身の肝臓で作っていることも強調して付け加えておきます(通常の食生活では7~8割が肝臓で作られ、残りの2~3割が食事から摂られています)。
また副腎皮質で作られているステロイド、女性ホルモン、男性ホルモンの原料となっているのもコレステロールです。

体の中で作られているコレステロールですから、食事からの摂取量が減れば、体に必要な分まで肝臓で作る量が増えることになりますので、その分まで負担が増えることになります。
反対に食事からの摂取量が増えれば、肝臓が怠けて自分で作る量が減るだけで、どちらが良いのかは分かりません。
おそらく適量で良質なコレステロールを摂取することが大切になるのではないでしょうか。

脂肪肝が増えたり、LDLが異常に増えてしまうのは、ストレスや乱れた食生活が原因であると言われています。

コレステロール1(58)日本ではいまだに総コレステロール値を220に設定していますが、これは世界中を見回しても、これほど低い設定をしている国はありません。

EU諸国では、高脂血症と診断されるには280以上で、しかも血圧が160以上になって、初めて高脂血症と診断されます。

なぜ日本だけが、そんなに低い設定値になっているかの理由は敢えて述べませんが、色々と分かってくると、唖然とさせられる“裏”が見え隠れしています。
興味のある方は、コレステロール関連の本を読んでみて下さい。

敢えて付け加えると、人間が長生きするには、230~250が一番長生きするというデータが山ほど報告されています。
また異常に総コレステロール値が低くなると、“ガン”を始めとする多くの疾患に罹りやすくなることも多くの研究で証明されています。

しかし総コレステロール値が300以上を示す人に出会うことがあります。
またLDLが異常に高いと訴える人もいます。そこで今回は“グレープフルーツに含まれる食物繊維”をご紹介します。

まだ食物繊維に含まれるどのペクチンが効果を上げるのかは判明されていませんが、多くの研究では聡コレステロール値を下げることが証明されています。
単にグレープフルーツを沢山食べるだけではダメで、グレープフルーツに含まれる水溶性の食物繊維を正しく摂り出したサプリメントでお試しください。
ネットで『Grapefruit fiber』で検索すれば、多くの商品が紹介されています。
含有量を確かめて、良質(値段でなく)なものをお探しください。

試してみる価値はあると思います。

少なくとも、コレステロール抑制剤による“薬”が原因となる多くの副作用に苦しめられることはなく、副作用は全くないのですから・・・。

栄養と日常生活#016(仲井DC)

今回は、まだ誤解している人も多いと聞き、コレステロールについてご紹介したいと思います。

まず私たちの体にとってコレステロールは害であり、必要のない悪者だと誤解していませんか?
今でも低脂肪だとか、コレステロールが含まれない食事などと勧めている話しをよく耳にします。
高脂血症にならないように食事制限している人も多いと思います。
最近は何故か健康診断の血液検査で総コレステロール値を出さずに、悪玉コレステロールと呼ばれるLDL値(低比重リポタンパク)だけを表示している検査機関も見受けられるようになりました。

不思議ですね。

総コレステロールの7割以上を占めるLDL値を換算すると、やはり総コレステロール値は220mg/dLになりますので、これもまた不思議です。
何かを隠そうとしているのでしょうか?

日本では総コレステロール値は一般的に220mg/dL以下(日本動脈硬化学会)を正常値に設定しています。
しかし、このような低い値は他に例を見ません。
日本は1999年に240mg/dLに変更しましたが、翌年には元の数値に戻しています。
何故でしょう?

数年前まではアメリカでも似たような値が設定されていましたが、さすがに諦めた(?)ようで、今では成人は240mg/dL以下、また加齢に合わせて、正常値を上げたそうです
他国では280mg/dL以上で更に血圧が160mgHg以上で、始めて高脂血症と診断されることが多いのです。

 

コレステロールは本当に必要ないのでしょうか。

実は細胞を包んでいる細胞膜の20%がコレステロールで出来ています。
60兆あるといわれている細胞の20%ですから侮れません。
また脳や神経細胞、性ホルモン、ステロイドにもコレステロールが不可欠です。
特に閉経後の女性は、卵巣で作られていた性ホルモンの生成が著しく低下しますので、閉経後はその分を副腎が性ホルモンを生成するのですが、その原料となるのもコレステロールです。

通常コレステロールの20%は食事から摂取され、残りの80%は肝臓で作ります。
しかも通常の食事からの20%が減っても、その分を肝臓が生成します。
反対に食事からのコレステロールが増えたら、その分だけ肝臓から生成される量が減るだけです。
ですから食事制限する意味は余りないことになります。

もちろん全く気にしないのは問題です。
今まで数回に渡ってご紹介してきた脂肪についてのバックナンバーを読んで、どのように脂肪が体に必要なのか参考にして下さい。

念のために高脂血症による症状をご紹介しておきます。
一般的なのはアキレス腱の肥厚(ひこう)、眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)、角膜輪(かくまくりん)で、特にアキレス腱の肥厚がよく認められます。

高脂血症で恐いのは動脈硬化です。
つまり狭心症や心筋梗塞、または脳硬塞になる可能性が高まることです。
しかし血液にプラーク(塊)が出来るのは、前にご紹介したように塊になる脂肪です。
魚に含まれる油や、植物や穀類に含まれる脂肪は塊になりません。

「私は薬に殺される」高コレステロール血症に対して処方される薬は総称して“スタチン類”と呼ばれます。
~スタチンと書いてあれば、おそらくコレステロール低下剤です。
恐いのは副作用です。
色々な副作用があるそうですが、一番恐いのは横紋筋融解症という病気です。
随意に働く筋肉を横紋筋と呼びますが、その筋肉を溶かしてしまう病気です。
詳しくは「私は薬に殺される」福田実(冬幻舎)をお読み下さい。
横紋筋融解症による死亡例も報告されています。

もう一つ不思議な話し。

今までにコレステロールに対する研究は世界中で行われていますが、自分達が一番長生きする総コレステロール値は230~250mg/dLであると多くの研究で発表されています。
日本でもそのことを報告している本は山程あります。
皆さんは高齢者は少々太り気味の方が長生きすると聞いたことがありませんか?
太り気味、つまり痩せている人よりも総コレステロール値が高いと想像できますよね。
しかも反対に低コレステロール血症になると、ガンを始め、多くの疾患になる可能性が高まる研究も山程に発表されています。
200mg/dL以下の人が、自分の総コレステロール値を自慢しているのを見聞きしたことがありますが、ゾッとしました。

更にもう一つ。
何故LDLは悪玉コレステロールと呼ばれるのでしょう?
LDLはコレステロールを細胞に運搬する大切な役割を果たしています。
決して悪玉でも何でもありません。
しかしLDLには一つだけ欠点があるのです。
LDLはリン脂質とアポタンパクの結合が緩くて壊れやすく、結果として酸化しやすいのです。
しかし今ではオリーブ油に含まれるオレイン酸(必須脂肪酸)を摂取すれば、リン脂質とアポタンパクがしっかりと結合して、壊れ難くなることが証明されています。
オリーブ油がなぜ優れているのか証明されたのです。

もちろんだからと言って、コレステロール値なんか気にしなくても大丈夫だと提唱しているのではありません。
自分達の体に必要な不飽和脂肪酸を正しく摂取しましょうと提言しているのです。

メタボリック症候群には、高血圧、高脂血症、糖尿病が代表されます。
ご存知でしたか?
これらは一生薬を服用し続けなければならない疾患とされています。
これ以上は何を言わんとするかお分かりですね。
誰かさんに騙せれませんように、皆様方もくれぐれもご注意を・・・

正しい情報を提供してくれている本も沢山出版されています。
その中から幾つかの本をご紹介します。

コレステロールは高いほうがいい―日本のコレステロール治療がおかしい! コレステロールは高いほうが長生きする 日本人はコレステロールで長生きする 生活習慣病の危うい常識 コレステロールに薬はいらない!

ご参考になりますように。