奄美世のごはん#046:基本の5

忙しさに、見上げることを忘れていたら、とうとうこいのぼりを見損ねてしまいました。

 

さて、糖質の摂取で気になるのが血糖値。血糖値とは、血液中のぶどう糖の量を示す値です。
食べ方や生き方に合わせて、私たちのからだはこの血液中のぶどう糖の量を、さまざまな方法で一定に保とうとします。

 

まず、血糖値を下げる作用をもつのがインスリン。
インスリンは、血中にぶどう糖が増えると分泌されます。
そして、身体の中の細胞や組織に働きかけ、血液中のぶどう糖量を調節します。
肝臓はインスリンの作用で、運び込まれたぶどう糖を貯蓄型に変えて貯めておきます。

ぶどう糖の貯金が上限を越えてしまうと、残りのぶどう糖は脂肪に変えられ脂肪細胞に運びこまれます。
脂肪細胞では脂肪の蓄積が進み、分解は抑制されます。

インスリンが存在するうちは、貯蓄型ぶどう糖を転換して血中に放出し血糖値を上げないように、肝臓が抑制されます。

どれも血糖値を下げる効果を持ちます。

筋肉は、静止時や激しい運動をしていない時で、インスリン分泌がない時は、脂肪をエネルギー源として利用していますが、食後に血糖が増えインスリンが分泌されると、ぶどう糖の取り込みと利用を優先します。

必要以上のぶどう糖が運び込まれると、筋肉は肝臓と同様にぶどう糖を貯蓄型に変換して貯えます。

筋肉もインスリンの作用で、血中のぶどう糖量を少なくするよう働きます。

他のほとんどの組織も、インスリンの作用でぶどう糖を取り込みエネルギー産生に使って、血糖値を下げます。

 

反対に血糖値を上げる作用を持つ物質はいくつかあります。

その中のひとつ、副腎の皮質が分泌するコルチゾル(糖質コルチコイドの一種)というホルモンは、感染症や暑さ寒さ、過剰な運動などの身体的なストレスや、精神的ストレスに適応するために働きます。
身体の細胞がぶどう糖を利用するのを抑制して、血液中のぶどう糖を増やします。
ストレス下で、脳が他の組織と競合せずにぶどう糖を利用するためです。

脳は他の細胞組織と違い、インスリンの作用がなくても、血中のぶどう糖を取り込んで利用することができるのです。

コルチゾルの作用で、肝臓は貯蓄型のぶどう糖を転換して、血中にぶどう糖を放出します。

ほとんどの組織では、細胞内のぶどう糖の利用速度が低下し、代わりに脂肪組織が放出した脂肪や、たんぱく質を分解したアミノ酸の利用が促されます。

また筋肉は、コルチゾルによりたんぱく質の合成を抑えて、たんぱく質を分解してアミノ酸を放出します。他の組織でも同様にたんぱく質を分解し、アミノ酸を放出します。

たんぱく質の合成の抑制は、特にリンパ節や筋肉で起こります。増加した血中のアミノ酸は、組織によるエネルギー代謝と、肝臓の酵素に利用されます。

強いストレスが続くと、コルチゾルが分泌され続けます。

分泌され続けるコルチゾルの作用で、たんぱく質や脂肪が分解され利用されます。

血糖値の上昇には、インスリン分泌がなされ、血糖値を下げて一定に保つよう身体に働きかけます。

ストレスに対応するために血糖の増加が必要になれば、コルチゾルが血糖値の上昇に働きます。

 

こころ や からだ をていねいに

上げすぎず 下げすぎず

良い加減に暮らすのは

なかなか ちょっと むずかしい