栄養と日常生活#035(仲井DC)

今まで2回に渡って、ビタミンCのガンに対する効用をご紹介してきました。
今回はガン以外に対するビタミンCの効果をご紹介して先に進みたいと思います。

まずコラーゲンを考えてみましょう。
前回ご紹介したように、コラーゲンは体内でセメント質となって、細胞と細胞を繋げています。

コラーゲンは三本のポリペプチド(アミノ酸が沢山繋がったもの)と、ビタミンCで形成されています。
つまり体を形成するには、コラーゲンが必須です。
タンパク質はアミノ酸まで分解されてから吸収されることは、タンパク質の時にご紹介した通りです。
ですから、一般で販売されているコラーゲンを一生懸命に摂取しても、体内で再びコラーゲンとなることは保証できません。

35ー1しかしビタミンCは、そのまま吸収されますので、体内でコラーゲンを作る可能性が高まります。
ビタミンCを摂取すると、肌が綺麗になるというのは、新しいコラーゲンが作られていることを意味します。

以前、甲状腺の手術を受け、喉にできた大きな手術後の瘢痕組織が、ビタミンCの静脈注射で綺麗に消えてしまった写真を見せてもらったことがあります。

驚きました。
全く傷が無くなっていたのです。

 

次に抗酸化剤としてのビタミンCを考えてみましょう。

実は細胞内で一番重要な抗酸化剤として働くのは、グルタチオンと呼ばれる物質です。
しかしグルタチオンは3つのアミノ酸が繋がったペプチドですので、コラーゲン同様にように、体内に吸収される時は、アミノ酸に分解されてしまうので、グルタチオンとしては吸収されません。

しかしビタミンCは“抗酸化ネットワ-ク”と呼ばれる電子をお互いに融通しあって、細胞を酸化から守ってくれます。

 

35ー2さて次はウイルス感染についてです。

実はウイルスに効く薬は現状では余りないことをご存知ですか。
しかしビタミンCは、全てのウイルスを殺すことができるのです。
ポリオ、肝炎、風邪、インフルエンザの予防として、または治療として効用があることが証明されていますし、ヘルペス、コクサッキなどのウイルスを不活性化させることも実証されています。

これほど多くの効用があるビタミンCなのに何故体内で作るのを放棄してしまったのでしょうか。不思議です。

実は私たちの祖先は、約4,000万年前にビタミンCを体内で作らなくなったと言われています。
もちろん猿人の時代ではなく、まだネズミに近い小動物の頃の話しです。
そのころは主に植物を食べており、食べ物から十分なビタミンCが摂れていたと考えられます。
非常に残念なことですが、他の動物は腎臓や肝臓でビタミンCを作ります。
ストレスに対応するために必要となるビタミンCですが、4,000万年前の私たちの祖先は、ストレスとは関連しない素晴らしい環境で生活していたのかも知れません。羨ましい限りです。

ではビタミンCは体内のどの部分に多く蓄積されているのでしょう。
蓄積されるという意味は、必要性があるから蓄えられているということです。

それぞれの組織100gに対しての比率をご紹介します。

まず脳には100gに対して25gのビタミンCが含まれます。
ストレスに対応するために多くのホルモンを産生する副腎には、70gもビタミンCが含まれています。
また肝臓には30g、眼の水晶体には31g、白血球にも35g、血液にも1~2gのビタミンCが含まれています。

これだけの組織に多くのビタミンCが蓄積されているが故に、1日に少量のビタミンCの摂取でも壊血病ならずにすんでいるとも言えます。

皆さんは、ビタミンCがブドウ糖と似た性格を持っていることを知っていましたか。
実は多くの動物は、ブドウ糖からビタミンCを作っているのです。
逆に日常の食事で多く摂取されるブドウ糖ですが、血液中のブドウ糖濃度が高くなると、ビタミンCは少量しか細胞に入れなくなります。
つまり、カゼや他の感染症にかかったら、大量のビタミンCを摂取して、砂糖や糖類の摂取を減らす必要があります。

皆さんが飲んでいるビタミンCを含む飲料水を確認して下さい。
もし砂糖が多く含まれていると、迅速にブドウ糖に変換されますから、せっかくのビタミンC効果が薄れ、ブドウ糖が先に吸収されてしまいます。
ビタミンCを摂取したい時には、砂糖を一緒に摂取しないように注意しましょう。

35ー33回に渡って、ビタミンCが持つ色々な働きについてご紹介してきました。
自分もビタミン達に対する知識が増え、「そうか、ビタミンって凄いんだ」と思い知らされています。
特に今回までご紹介してきたビタミンCの備える力には驚いています。

以前にご紹介したライナス・ポーリング博士が驚きも少しは理解出来るようになりました。
ビタミンCが備え持つ威力を知り、現在、1日に3g程度のビタミンCを摂取(以前は1日に600mgでした)して、その威力を試している最中です。

何か素晴らしい発見がありましたら、ご報告しますので楽しみにお待ち下さい。

栄養と日常生活#022(仲井DC)

今回も「水」のお話しをさせて下さい。

分かっているようで、実は分かっていない水というのが現時点の結論ですが、今まで解明されている情報をお伝えします。

 

 

 

 

 

 

まず体に良い水とはどんな水でしょう。体に良い水の要素というのがあります。

  1. 22ー1油を溶かす力の強い水(界面活性力=油脂の分解性が高い水)
  2. 酵素活性を高める水(体内酵素を活性化し、坑酸化物質の力を低下させない水)
  3. 表面張力の低い水、または水分子の集団(クラスターが小さい水)
    ※クラスターについては賛否両論であり、まだ不明な点が多いようです。

      次に水の製造処理法による分類をご紹介します。

        1. ナチュラル ウォーター(Natural Water):
          地下水を原水として、沈澱、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わない水。
        2. ナチュラル ミネラル ウォーター(Natural Mineral Water):
          地下を移動中、地層中の無機塩類(ミネラル成分)が溶解したナチュラル ウォーターを原水に、加熱処理していないため、酸素を多く含む水。
        3. ミネラル ウォーター(Mineral Water):
          品質を安定させるために、ミネラルの調整、曝気(ばくき:酸素を供給)、複数の水源から採水した原水が混合された水。
        4. ボトルド ウォーター(Bottled Water):
          ナチュラルミネラル ウォーター、ミネラル ウォーター以外の、水深200メートル以下にある海洋深層水から作られた水。

      22ー2この中で最もお勧めはナチュラル ミネラル ウォーターだそうです。
      最低でも200メートル以上から摂取した水ほど、水分子クラスターが小さく、酵素の力を発揮させ、界面活性力が高い還元力があり、加熱殺菌していない水なのだそうです。

       

       

       

       

       

       

      次は最近巷で流行っているヒアルロン酸についての情報です。

      コラーゲンは細胞同士を結び付けている線維性の結合組織(タンパク質)ですが、老化と水の関係に重要な役割を果たしているのは、ヒアルロン酸です。
      これはムコ多糖類で、ムコ多糖類は、分子量が数千から数百万にも及ぶ高分子物質で、その中で最も分子量が多いのがヒアルロン酸として知られています。

      ヒアルロン酸は、大量の水分を包み込む能力を備えています。
      何と1グラムで6リットルもの水を保持すると言われています。
      しかし口から摂取したヒアルロン酸はブドウ糖(単糖または二糖)まで分解されてから小腸から吸収されるので、ヒアルロン酸を一生懸命に摂取しても、体内で再びヒアルロン酸になるとは考え難いのです。

      組織に直接、注入(注射などで)すれば効果があるかも知れませんが、サプリメントとして摂るのは余り意味がないかも知れません(これはコラーゲンもアミノ酸まで分解されてから吸収されますので同じです)。

      続いてアルカリ性と酸性の水についてご紹介します。

      健康に優れているのはアルカリ性の水です。
      体は疲れてくると酸性に傾き、中性脂肪や糖分の分解が悪くなってしまいます。
      しかし、酸性の水は抗菌作用があることが分かっています。
      風邪の引き始めなどは、弱酸性の水でうがいをすると効果的です。
      酸性である炭酸水は疲れを和らげる働きはありますが、やはり体を酸性に傾けてしまいますから、長期の飲用はお勧めできません。

      最後に硬水と軟水についてご紹介します。

      硬水とはカルシウムとマグネシウムの含有量が多い(1リットルに120ミリグラム以上)ミネラルが豊富な水のことです。

      日本の水は殆どが軟水です。
      これは国土の起伏が激しく、高地から低地までの水の流れが速いために、地層中のミネラルを吸収する期間が短いためです。
      一方、硬水が多いヨーロッパ大陸は石灰岩層の地層が多く、平坦な大地が広がっているため、地層に含まれるミネラルを豊富に吸収できるからです。

      体内のカルシウムは99%が骨に含まれますが、残りの1%は血液等に維持させる必要があります。
      日本人に足りないミネラルはカルシウムだと言われています。

      牛乳を飲んでいるから大丈夫だと思っている人が多いのですが、牛乳にはカゼインというタンパク質が含まれ、カルシウムの吸収を妨げてしまうので、殆ど吸収できないことが判明しています。
      22ー3日本人は海藻を多く摂取するので、これでミネラルは充分に補給されます。
      日本人は海藻を消化する酵素がありますが、欧米の人は、海藻を消化する酵素がないことが分かっています。

      反対に日本人の9割の人は牛乳を消化する酵素がありません。
      母乳を飲んでいるときはあるのですが、離乳してしまうと、乳製品を消化する酵素を膵臓が作るのを止めてしまうのです。

       

       

      硬水は日本食に合いません。
      しかし硬水に含まれるカルシウムは100%近く吸収されますので、特に骨粗鬆症の傾向がある女性は、日中に硬水を飲むことをお勧めしています。

      簡単な検査が出来ます。
      コンビニで硬水のミネラル ウォーターを購入して飲んでみて下さい。
      もし抵抗なく飲める人はカルシウムが不足している可能性があります。
      反対に不味くて飲めない人は、おそらく体内のカルシウムは十分であると思われます。

      もし抵抗なく飲める人は1日に500ミリリットルを目安に、不味く感じるまで毎日飲むことをお勧めします(残りの500ミリリットルは軟水でも構いません)。
      カルシウムやマグネシウムが豊富な硬水は、脳硬塞や心筋梗塞を防ぐことが知られています。

      時々硬水を飲んでみて下さい。
      素直に受けつけることができたら、あなたの体は、カルシウムなどのミネラルが不足している可能性があります。

      『奄美世のごはん#014』

      古田朋子:DoctorsSuggestion.com真夏の奄美の海は本当に素晴らしく、一日中でも眺めていたいのですが、太陽が昇りきる少し前から傾き始めるまでは、砂浜はとてつもなく熱くなります。
      サンオイルを塗って肌を焼こうなんて、とんでもない行為です。

      亜熱帯の太陽の陽射しから身を守るために、植物はたくさんのビタミンや、フィトケミカル(植物栄養素)を創り出します。
      なかでも、奄美で採れる果物には、ビタミンCがたっぷり含まれています。
      特に、とけいそうとばんしろは、ビタミンCの含有率が高く、他の抗酸化物質もたくさん含んでいます。

      島の畑にはとけいそう(パッション:↓)。庭木に、ばんしろ(グアバ)やパパイア、家の裏にはバナナが生っていたり・・・。

      パッション(時計草)の青い実 パッション(時計草)の花

      ニガウリそうですね、関東でいうなら庭先に柿が生っているような感覚でしょうか。

      最近は、全国区になった緑のカーテンのにがうりも、ビタミンCの宝庫です。

       

       

       

       

      パパイアの実パパイア(←)やパイナップルには、酵素も豊富に含まれています。
      たんぱく質を分解してくれる酵素で、料理にも活用されます。

      たとえば酢豚に入れるパイナップルは、豚肉を軟らかくするためのものです。
      もちろん、加熱しますから、お腹の中に入ってからの酵素活性は期待できません。

      パパイアは、熟したものもおいしいのですが、奄美では青いうちに野菜として調理することも一般的です。
      生のまま漬け物にしたり、和え物にしたり。
      生のままだと、酵素の働きが活発だからでしょうか、食べ過ぎないようにと言われます。

      大根は、糖質を分解してくれる酵素を含む食材の代表格。
      大根をおろしたものをお餅にからめて食べたことありますよね。
      大根に含まれる酵素が、お餅の糖質の分解を助けてくれるので、胃もたれしないのです。

      酵素が発見されるずっと前から、伝え行われてきたことです。
      私たちの祖先が自ら感じとって、そして選んで来たことです。

       

      酵素は、アミノ酸がつながって出来たたんぱく質ですから、加熱すると変性します。
      また、腸の中で消化されて、アミノ酸に分解されてしまいます。
      酵素の分子構造はとても大きいので、そのままの形で吸収されることはありませんし、腸壁や皮膚から血中やリンパ流に入ることはありません。

      コラーゲンもアミノ酸がつながって出来たたんぱく質の仲間です。
      私たちの身体の中で、3種類のアミノ酸を組み合わせて作られます。
      身体の中でコラーゲンを作る時に、遺伝子情報を書き写すのですが、その時に材料のアミノ酸を少し作り変えます。
      作り変えたアミノ酸でコラーゲンを合成するのです。
      残念ながら、この作り変えてコラーゲンとなったアミノ酸は、分解してもコラーゲンの材料にはなりません。

      ややこしいですね。

      つまり、新たにコラーゲンを作る時は、アミノ酸を少し作り変えるという工程を経ないとならないのです。
      すでにコラーゲンに含まれる、作り変えられてしまったアミノ酸は、その工程を通過してしまっているので、コラーゲンの材料にはならないのです。
      ですから、コラーゲンを食べたり飲んだりしても、そのほとんどはコラーゲン合成には使われないというわけです。

      コラーゲンは身体を支える支柱のような働きをします。
      骨の強さも、肌の弾力も、コラーゲンのおかげです。
      身体が必要とする、充分な量のコラーゲンを作り、補うには、材料となるアミノ酸をバランスよく摂取することです。
      コラーゲンの合成に必要なアミノ酸は、リジン、グリシン、プロリン。
      中でも、リジンは食べ物から取り入れないとならない必須アミノ酸です。

      小麦はこの必須アミノ酸のリジンが少ないので、パスタやパンを主食にすると、豆類のたんぱく質では補いきれません。
      ですから動物性のたんぱく質の摂取が必要となりますが、できれば、デメリットの多い肉や肉加工品ではなく、添加物の少ない卵や、汚染されていない魚介をおすすめします。

      お米のリジン不足は比較的に少なく、豆類や大豆製品で充分に補うことができます。
      そうです、ごはんとみそ汁です。

       

      コラーゲンを合成するには、アミノ酸の他にビタミンCが不可欠です。
      海の恵みのたんぱく質と、果物や野菜のビタミンCは、奄美世の人々の健康の礎。

      私たちは今生に、身体を持って生まれてきました。
      たったひとつの身体です。
      宇宙のどこを探しても、その身体ひとつっきりです。
      心がおだやかでいられる身体、魂のいごこちがいい身体。
      それを感じとることができるのは、自分自身だけ。

       

      奄美の海の日没の瞬間海水浴は朝のうちか、午後の少し陽が傾く前から夕方がベスト。

      海に沈んでいく夕陽もきれいですが、島に入っていく夕陽を、海の中から見るのもまた、いいですよ。