栄養と日常生活#039:カルシウム(2)

前回はカルシウムの重要性をご紹介しました。
今回もカルシウムの話しです。

今、子供たちの“逆ギレ”が注目されています。
自分は精製された“糖分”の摂取が一番の原因(血糖値の問題)だと考えていますが、カルシウムの摂取不足も見逃せません。

疫学では、カルシウム不足がイライラ感などの精神不安定の原因になると報告されています。
しかし血液内に含まれるカルシウムは僅かで、大量のカルシウム摂取は反対に高カルシウム血症や、胆石や腎結石、ミルクアルカリ症候群の原因になるとして報告されています。

しかし心臓はカルシウム・チャンネルで動いていますし、筋肉が収縮する際にもカルシウムが必要とされるタンパク質であるトロポニンと結合する必要が指摘されています。

1食100円「病気にならない」食事(幕内秀夫)Kindle版一般には1日に700mg(骨粗鬆症には800mg)の摂取が勧められていますが(厚生労働省)、1日にどれだけのカルシウム摂取が必要なのか不明な点も多いのです。

前回ご紹介したように、カルシウムはマグネシウムとの密接な関係がありますので、今のところミネラルは単独の摂取ではなく、複合ミネラルの摂取を患者さんにはお勧めしています。

 

 

 

 

疫学的に認められたカルシウム不足による疾患をご紹介しておきます;

  • くる病・骨軟化症
    これは極端なカルシウム不足だと考えられます。
  • 病気にならない女性は「カタカナ食」を食べない(幕内秀夫)Kindle版閉経後の骨量減少
    これは女性ホルモンの関係を合わせて考える必要があります。
  • 胎児の骨成長も問題
    これも母親のカルシウム不足を考える必要があると思います。
  • 骨粗鬆症、骨密度低下
    一般的に女性に多発する疾患で、これも女性ホルモンとの関わりを考慮する必要があります。
  • 高血圧
    直接的な要因となるかは分かり難い部分もあります。
臨床上の経験としては、就寝中の“こむらがり”にはマグネシウムの摂取と合わせて、カルシウムの摂取が効果的であることは確かです。
運動中の“こむらがえり”がカルシウム不足であるかは現時点では不明です。
しかし運動中の水分摂取の際に、“硬水”を与えることで比較することは可能だとは考えられます。
どなたか運動選手との関わりがある先生方に試して頂きたいと思います。

ただカルシウムを多く含む水の摂取が一般的なヨーロッパの運動選手と、カルシウム量が少ない“軟水”を補給している日本の運動選手との“こむらがえり”頻度の比較は分かりません。

面白い調査だと思います。誰か試してみませんか。
水分を補強するマラソン競技でも試すことが出来ると思います。

 

実践・50歳からの小食長寿法(幕内秀夫)ただカルシウムが吸収されるために必要とされるビタミンDの摂取は、紫外線を浴びることで十分だと考えています。

1日に15分から30分、戸外に出て歩くだけでビタミンDは充分に足りると思います。
中には、「曇りや雨の日はダメですね」と言う患者さんもいらっしゃいますが、「日中は明るいでしょ、曇りでも雨の日でも、明るい時であれば充分に紫外線を浴びることが出来るから大丈夫ですよ」と伝えています。

 

 

日光を浴びること、そして歩くこと、忘れてはならない健康法だと思います。
最近、歩くことが減っている自分に言い聞かせています。