奄美世のごはん#025:おつまみ

“おやつ”に“おべんとう”と来たら、次は“おつまみ”ですよね。

面倒くさがりの私はもちろん、おつまみも手抜きです。

アルコールを飲むということは、肝臓に超過業務をお願いすることになりますから、添加物が入らないように、加工したものは避けて、なるべく肝臓に負担をかけないように、素材から手作りです。

手作りといっても、「洗って切るだけ」をメインに、「焼くだけ」とか「茹でるだけ」とか「蒸すだけ」とか。
「袋から出すだけ」っていうのもありますが、これは「素材をそのまま味わう」と言うとかっこいいかな。

複雑なことはできませんし、続きませんから。

枝豆:ビタミンB群・たんぱく質|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)なんにせよ、本当のお酒飲みというものは、お酒を美味しく飲むために、日々コンディションを整えるものなんです。
お酒で体調を崩すなんて、お酒に失礼千万。

アルコールを分解する時、需要が増える栄養素はたくさんありますが、特に不足しやすいのがビタミンB群。
なかでもB1は重要です。

アルコールは、ビタミンB1の吸収の邪魔をして、さらにアルコール代謝のためにB1の必要性を増やします。

ビタミンB1は、糖質の代謝に重要な働きをするビタミンです。
これが不足するとエネルギー代謝が低下します。
症状は、足がだるい、肩凝りや頭重、疲れやすい、階段で息切れする、食欲がない、食後の胃もたれ・・・。
重症になると急性心不全に至ることもあります。
神経機能を正常に維持する働きもありますから、不足すると神経炎や、記憶力・集中力の低下も起こります。

 

生のクルミ:ビタミンB1・不飽和脂肪酸|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)スナック菓子や菓子パン、インスタントラーメン、インスタント食品、冷凍食品などは、ビタミンB1の不足が加速します。

このような加工品を食べたうえにさらにアルコールでは、必要なビタミンBを食品から摂取することは無理です。

玄米を食べているから大丈夫という方も、B群を多量に消費するものを食べていては、確実に不足します。

 

小あじのから揚げ:ミネラル・たんぱく質|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)気温が高くなると、ビールの量が増えますね。
アイスもジュース類も増えますね。
食事はさっぱりしたものに偏りがちで、めん類だけで済ませることも増えますね。
野菜といったら、きゅうりとトマトとレタスだけ。
不足するのはビタミンB群だけではなく、ビタミンAも、ビタミンCも、ビタミンEも、ミネラルも不足します。
良質のたんぱく質も不足します。

この時期は「疲れがとれない」「身体が重い」という症状を訴える患者さんが増えます。
歳のせいにしていませんか?
暑さのせいにしていませんか?

 

蒸しかぼちゃ:カロチン・ビタミンE|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)食べたもの、飲んだもの、よ~く振り返ってみてください。

ビタミンB1は、お米や小麦の胚芽や糠、豆類、豆腐や納豆、芋類、ごま、緑黄色野菜に多いので、毎食ごとに食べるよう気をつけてください。

基本は、精製度の低いお米を炊いて、旬の野菜たっぷりのおみそ汁。

ビタミンB群は水に溶ける性質を持ちますから、一度にたくさん摂取しても吸収率が低下したり、吸収したものが排泄されてしまいます。

 

にんにくしょう油漬け:アリシン|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)“にんにく”に含まれるアリシンは、B1の吸収率を促し、体内で利用しやすくするので、オリーブ油に“にんにく”入れた“にんにく油”を調理や調味料に使ったり、しょう油さしに“にんにく”を放りこんでおくといいですよ。

 

 

 

もう、だいぶ前の話ですが、私が「雨とうもろこし:カロチノイド(ルチン)|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)のにおいがしてきたね」と言ったら、ベネズエラで育った友人が「そろそろ来るね」と応えました。

間もなく夕立がやって来たら、居合わせた東京育ちの友人たちがびっくりして「おまえら動物!?」と。

驚いたのは私のほうです。
どうして、あんなに強い雨のにおいを感じないのかと。

 

 

陽が沈むと暗くなる。

そんな、極々、自然なことも忘れてしまっている。

誰でも、食の偏りを感じる力をちゃんと持って生まれてきた。

 

奄美世の海|DoctorsSuggestion.com(古田朋子 奄美世のごはん)

奄美世のごはん#017:アルコールとビタミンB群

立冬が過ぎて、また夜が少しずつ長くなります。

やはり、気をつけて欲しいのは飲み過ぎ食べ過ぎ。

私たちがおいしく飲んだアルコールは、吸収され肝臓に運ばれます。
そして肝臓の酵素の働きによって、身体に無毒な酢酸に分解され排出されます。

アルコールを分解する酵素の働きは、遺伝的にある程度決まっています。
とっても強いという方はさておき、飲み過ぎてしまいがちなのが、分解酵素の働きが“やや”活発な方です。

とても弱い場合は、直ぐに顔が赤くなったり、動悸がしたり。
ですからお酒の量はすすみませんし、周囲が無理に飲ませることもそうそうありませんが、中途半端に飲めてしまう方は、自分の身体の許容量を超えて飲み過ぎてしまいがちです。

アルコールは糖質の仲間ですから、吸収されると血糖値が急激に上昇します。
それに対応するために膵臓から一気に、過剰に、インスリンが分泌されます。

インスリンは血糖値を下げるために、血液中のぶどう糖を身体の細胞に投げ込みます。
細胞は投げ込まれたぶどう糖を脂肪にして蓄えます。

アルコール分解時には、脂肪を合成する酵素も働きを増しますから、脂質の摂取を減らした食事をしていても、肝臓で脂肪の合成は進み、蓄えられていきます。

脂肪肝や脂質異常症の始まりです。

アルコールを飲まないという方も、アルコールの飲み過ぎと同じように、過剰な糖質の摂取が、脂肪の蓄積につながります。
とくに精製度の高い糖分は、簡単に吸収されるため、急激に血糖値を上昇させてしまいます。
そして過剰なインスリン分泌を引き起こし、一連の脂肪合成へとすすむのです。

脂肪や糖質の分解には、ビタミンB群が不可欠です。
一生懸命にカロリー計算をして、摂取カロリーを制限しても、ビタミンやミネラルが足りていないと、代謝できずに脂肪として蓄えることになります。
脂肪や糖質の摂取量が増えると、それだけ分解や代謝のためのビタミンB群の必要量も増します。

砂糖や動物性脂肪と同じように、アルコールも他の栄養素をほとんど含んでいませんから、飲んだ分だけビタミンやミネラルが不足します。

ビタミンB群はそれぞれ相互作用、相乗作用を持ちますから、どれか一つを単体で摂るより、一緒に摂取することが望ましく、サプリメントで補給する場合は複合タイプがお勧めです。

栄養素の摂取の偏りは、食べものを丸ごと食べることで、少なくすることができます。

豆乳より大豆を丸ごと使った納豆や煮豆、お米だと玄米や胚芽米。
大きな魚の切り身より、丸ごとの小魚。

たとえばお米は、胚芽に含まれたビタミンやミネラルを使って、でんぷん質(糖質)をエネルギーに換えて、芽を出します。
つまりお米の胚芽には、そのお米のでんぷん質を分解するのに充分な、ビタミンやミネラルが含まれているということです。
私たちは、お米を丸ごといただくことで、その糖質とビタミンやミネラルを充分に利用することができるのです。

もちろん、食べものを丸ごと食べる場合には、食材や調理方法を、おひとりおひとりの消化機能や年齢、歯の状態、噛む力などに合わせて、うまく選択しなければいけません。

まずは、自分の身体で感じてみる。

そして、家族の様子を感じてみる。

長い夜を楽しむ時は、

おいしいお酒を、ゆっくり味わいましょう。

酒肴も、少し硬いものを選んで、よく噛んで食べる。

奄美では、サトウキビから作った黒糖焼酎を、大切に、大切に、味わいます。

海 日没瞬間(奄美世のごはん) by DoctorsSuggestion.comくるみ・青梗菜・柿・大根葉とじゃこ(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com


『奄美世のごはん#016』

暑い夏がやっと過ぎて、朝夕の空気がひんやりしてきました。

陽が傾くのも早くなり、これから少しずつ夜が長くなっていきます。

暑さで低下していた消化器の調子ももどってきて、映画を観ながら、おしゃべりをしながら、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたり。

気をつけて欲しいのはアルコール。
あまり認識されていないのが、膵臓への負担です。

へごの新芽とせみの抜け殻とコオロギ(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com膵臓は、インスリンを分泌して血糖値をコントロールしたり、また十二指腸に消化酵素を分泌して食べた物を分解します。
血糖値の上昇というと、甘い物と思われがちですが、アルコールは糖質の仲間ですから、砂糖を食べた時のように血糖値を上げてしまいます。
上がってしまった血糖値を下げるために、膵臓はインスリンを分泌しなければなりません。

血糖値の急激な上昇が頻繁に繰り返されると、の分泌と分解のバランスが崩れて、血糖値が下がり過ぎて低血糖を起こすこともあります。
疲れを感じたり、イライラしたり、不安になったり、甘いものやアルコールへの欲求が強くなったりと、さまざまな心身の症状が現れます。

慢性膵炎の原因は、なんと60%がアルコールの飲み過ぎ。
インスリン分泌に影響を及ぼして、糖尿病を併発する場合もあります。

ススキ1(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com膵炎の症状はみぞおちや背中の痛み、下痢や食欲不振。
消化酵素の産生が影響を受け、消化機能の低下が加わると栄養状態が悪化し、さまざまな症状や病気を引き起こします。

膵臓は血管や神経の分布が多い臓器なので、出血や痛みが起こりやすいのですが、痛みなどの症状がないまま膵炎が進行する場合もあるそうです。
毎日3合以上のアルコールを10年以上飲み続けている人は、発症の確率が高いという統計が出ています。

アルコールは、消化機能を低下させ栄養状態を悪化させるだけではなく、肝臓で分解されるときに身体に必須な栄養素を大量に消費します。
とくに不足が起こる栄養素が、ビタミンB群、ビタミンC、そして亜鉛です。

亜鉛は、身体のなかで多くの酵素を活性化させる働きを担っています。
DNAの分裂には欠くことのできないミネラルです。

ススキ2(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com影響はまず細胞の入れ代わりが早い組織に表れます。
味蕾は舌にある味覚を感じる感覚受容器で、亜鉛不足を早い時期に反映するので、味覚異常が亜鉛不足の指標にもなります。
亜鉛が不足すると細胞分裂が正常に進まないので、傷の治りが遅くなります。
またビタミンAの働きを助ける酵素の活性が低下するため、暗い所でものが見えにくくなることもあります。
前立腺の肥大も亜鉛不足が一因となります。

寒さでうまみを増す牡蠣は、亜鉛の摂取に最適です。
ただ、揚げ物にしてしまうと、膵臓に負担をかけてしまいますから、鍋ものや、炊き込みごはん、焼く、蒸すなど、調理方法を選びましょう。

他に亜鉛を多く含む食品は、精製度の低い穀物と豆類です。
このおなじみの伝統的な組み合わせは、アルコールの分解で大量に消費するビタミンB群も豊富に含みます。
みそ汁に入れる旬の野菜や芋類で、安定したビタミンCを補給することができます。
ごはんにかけるゴマには、亜鉛や他のミネラルも含まれています。

クロアゲハ(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.comベランダの鉢植えのみかんの木に、毎年アゲハが卵を生みつけにやってきます。
ところが、今年巣立ったアゲハは春先にたった1匹だけ。
放射能の影響だろうかとか、近所でネオニコチノイド系の殺虫剤でも撒かれたのだろうかとか、でも今、私には来年の春を待つことしかできない。
人間の力とはこんなものなのだろうかとか、考えるしかできない。

 

友人に、「切株にできた小さな森」の写真をもらいました。

切り株の森(奄美世のごはん)by DoctorsSuggestion.com

自然はすごい、確実に生命をつないでいる。