『奄美世のごはん#001』

奄美世のごはん21はこちら)」や「セサモイド」を読んでくださった方から、「玄米食を始めました」「発芽玄米を足しています」などなど、お話をいただいて、にんまりしています。
食と健康を結びつけるには、実践しかありません。
正しい知識を伝えることは大切なことです。
でも、理解してもらっても、実行してもらわなければ、患者さんはなかなか健康には近づいては行きません。
アミノ酸の分子構造を知っていても、ジャンクフードばかり食べていたのでは、ね。

 

奄美世のごはん(2)でおすすめした米食ですが、理想は「無農薬の玄米を上手に炊いて、毎食の主食にする」です。
ですが、臨床で栄養指導をする時は、ひとりひとりの症状や疾患、生活の状況などに合わせて、無理なく続けられるような食を考えていきます。

ハードルが高いのは、料理が苦手だったり、忙し過ぎて時間がないという方々。

料理は好きだけど時間が無いという方には、週末だけ自炊をおすすめします。
とにかく週に一回だけでいいから自分で炊いたご飯を食べる。
多めに炊いて保存しておけば、平日にも胚芽米や玄米を食べることができます。
慣れてきたら、時間がとれる平日にもう一回、自分で胚芽米や玄米を炊いて食べます。

忙しいうえに、料理が苦手だったり経験がない方は、無理せずまずはメニューの選択を変えていきます。
選んでほしいものは主食がお米のもの。
でも、チャーハンやピラフ、カレーライスではなく、ご飯を主食とした和食を選んでください。
できれば丼ものではなく、ご飯、みそ汁、おかずを組み合わせた定食タイプ。
もちろん選べるのなら白米ではなく、精製度の低いお米や雑穀のご飯にします。

朋子先生バストアップ料理が大好きでお弁当も毎日手作り、という方にはハードルは無いも同然。
台所の白米に胚芽米を混ぜて食べていただきます。
残っていた白米を全て食べ終わって、胚芽米だけになったら、胚芽米に玄米を少し混ぜていきます。
少しづつ割り合いを増やして、ゆっくりと玄米100%にもっていきます。
玄米の割合を増やした時は、しばらくその割り合いで身体の調子を診てください。
なにか不調を感じるようなら、ひとつ前の割合に戻ります。

ご飯を白米から胚芽米や玄米に変えていくとき、家族にお年寄りや小さな子どもがいる場合は、食べる量が極端に減ったりしないか、便通に変化がないかなど気をつけて、玄米の割り合いを加減したり、吸水の時間を長くしたり、水を多めに軟らかく炊くなどして対応します。

ちょうど良い加減がみつかります。
それは季節によっても、体調によっても、変わります。
もちろん年齢によっても。
ですから去年はこうだった、あの時はこうだったと、あれこれ楽しんでみてください。

玄米を炊くのが始めてなら、ゆっくり吸水させてください。
12〜24時間吸水させると食べやすくなります。
長い時間水につけておくと、暑い時期には独特の香がしますが、気になるようなら途中で水を変えてください。
胚芽米は長い吸水は必要ありませんから、炊く時に足します。
最近は玄米を美味しく炊くことができる炊飯器が販売されていますが、それはど高価な調理器具はいりません。
少し厚めのお鍋で、美味しく炊くことができます。
土鍋やホーローの鍋、ステンレス、昔ながらのお釜など。

奄美世のごはん#001挿絵我が家では土鍋で玄米を炊いています。吸水は12〜24時間。
冬場は長め、暑くなってきたら短かめ。
秋の新米はうんと短く、古米は長く。
朝、洗って水につけたら次の朝、夕方のものは次の夕ご飯に炊きます。
火にかける時に胚芽米を足しますが、割り合いは、子どもたちの食べ具合や、活動量、前日の夕飯の時刻、気温や体調に合わせて加減します。

炊き方はいろいろありますが、簡単な方法は、吹きこぼれない程度の中〜強火にかけて、沸騰してぐつぐついい始めたら弱火で13〜15分、火を消して15〜20分むらします。
火傷に気をつけて蒸気の臭いを嗅いでみてください。
水っぽさが消えて、ご飯のほんわかした香に変わった時が火を消すタイミング。

最近、主人が腕を上げていて、私が炊いたご飯よりおいいしい気がすることも・・・。
まけてるかも・・・。

奄美

About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。