栄養と日常生活#001 by 仲井DC

今回から、今まで10年以上かけて学んできた「栄養学」や「免疫学」、またはその他の情報を顧みて、自分が得てきた栄養や日常生活に対する考えを皆さんとご一緒に考えて行きたいと思います。

 

そもそも「栄養学」などを学ぼうと決心したのは、治療家として多くの人達と接する内に、ある疑問が浮かび上がってきたからです。同じように治療(カイロプラクティック)を施しているのに、直ぐに反応して回復してくれる患者さんも多勢いらっしゃるのに、中々反応を示さない患者さんに出会うことがあるからでした。
もちろん技量(知識)の未熟さが大きな原因の一つであったことは間違いありません。
しかし、当時は10年以上臨床を重ね、それなりにカイロプラクティックの知識も増え、自惚れではありますが、技術もそれなりに上達したと考えていたのです。

 

自分なりに納得の行く治療を施したつもりでも、直ぐに元の症状が再発してしまう人達や、治療に反応しない人達がいるのです。
どうしてだろう?とその頃から悩み始めました。

 

アメリカで修行を積んでいる時にアプライドキネシオロジー(以後AKに省略)と呼ばれるテクニックを学んでいました。AKはカイロプラクティックの中ではマニアックなテクニックで、筋力検査を始め多くの検査方法を用いながら、神経反射、血管反射、第一次呼吸システム、経絡(鍼灸)、そして栄養学を取り入れながら行うテクニックです。
しかし当時のAKの栄養学は、例えば肝臓に反応を示す患者さんにはビタミンAやビタミンF(必須脂肪酸:いつか詳しく説明します)を試して、反応したら摂取させるという方法で、どうしてビタミンAやFなのかの説明はありませんでした。

しかもアメリカで処方していたビタミン剤やミネラルは、それぞれの臓器や症状に併せて各種のビタミンやミネラルがミックスされたものを用いていました。
しかし日本では医者の資格がないと、そのサプリメントは処方できないことを知り、帰国からは栄養学に対する興味が次第に薄れてしまい、検査でビタミンやミネラルが必要だと判明しても「帰りに薬屋さんがありますから、○○を買って飲んで下さい」と指導するようになっていました。

 



 

DSCF2519しかしある時に、ひょっとしたら栄養バランスや、生活の乱れが原因で、多くの人達の症状が緩和しないのでは?と真剣に考えるようになりました。

そこで患者さんに食生活や日常の過ごし方を色々と尋ねてみるように心掛けました。すると多くの人は食生活が乱れ、食事の回数や時間帯の乱れ、睡眠時間の問題、職場での姿勢の問題、自宅での寝具や家具の問題、運動不足など、多くの問題を抱えていることが判明したのです。

 

当時の自分も体調が万全であるとは言えませんでした。寝不足、運動不足、食事のバランスも良かったとは言えません。結果として、突然襲われる腹痛や下痢、原因不明の膝や足首の腫脹、倦怠感、疲労感などに悩まされていました。

そこで基本的なカイロプラクティック学から離れて、栄養学を始めとする多くの学問を学ぶことで、外側からカイロプラクティックを見つめ直してみようと決心したのです。

 

まず最初に理解できたのは、自分達が生活する世界が、たった100年前と比べても、何もかも満ち溢れた生活に変貌し、食生活も飢餓から飽食の時代になっていることでした。
電気、ガス、原子力、ガソリンなどが私達の生活を一新させました。
車、電車、飛行機の発達で、私達は歩かなくても、座ったまま移動することが可能になりました。
またコンピューターの発達で、立ったり歩いたりしなくても情報交換もでき、仕事も出来るようになりました。
食品も季節に関係なく、どんなものでも一年中手軽に手に入るようになり、食事を作らなくても、外食すれば何も不自由しない生活が送れます。
携帯電話や、携帯コンピューターの普及のお陰で、どこでも仕事が出来るようになり、外に出かけず、自宅で仕事をするような人達も大勢います。

 

しかし私達は、その楽な環境に慣れて生活するようになりましたが、実は知らない内に多くの危険に晒されていることに気付いていなかったのです。

電磁波、放射線、添加物、農薬、環境ホルモンなどに晒され、増して運動不足や食生活の問題で発生する三大疾患(ガン、脳疾患、心疾患)に悩まされるようになり、決して健康な状態であるとは言えないと思います。
高血圧、高脂血症、糖尿病になり、一生薬を摂り続けなければならない人達も後を絶ちません。

 

DSCF2536私達が改良して作り上げてきた世の中は、本当に豊かな環境といえるでしょうか?
今一度、自分達の周りを正しい目で見つめ直し、本当の意味での環境作りをしなければならない時代に突入していると思います。

 

カイロプラクティックの世界から表に出てみると、それまで気付かなかった多くの事実(現実)を知ることができました。
そこから本当の意味での治療を再考してきました。

これからは皆さんのご意見を伺いながら、本来自分達の体が備え持つ、本当の意味での健康を再検討して行きたいと考えています。

 

※次回は8月1日に掲載予定です。

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