奄美世のごはん#056:基本の14(たんぱく質)

前回はお休みをいただきました「奄美世のごはん」。
今月からはたんぱく質とまいります。

私たちの身体を作るたんぱく質。

私が理解しきれていないという事もありますが、まだまだ分からないことだらけのたんぱく質ですので、ざっくりお話ししていきたいと思います。

たんぱく質は、たくさんのアミノ酸がネックレスのように一列に繋がってできています。
このアミノ酸でできたネックレスを、ポリペプチドといいます。
このポリペプチドが更にきれいに形づくられて初めてたんぱく質という名になり、そしてたんぱく質としての役割を担います。

私たちが、たんぱく質を食べたり飲んだりする目的は、ネックレスの材料となるアミノ酸の供給です。

このアミノ酸を、作り変えたり組み合わせたりして、身体に必要なたんぱく質を作りあげるのです。

ラム私たちが食べたり飲んだりしたたんぱく質は、他の栄養素と一緒に、口の中で咀嚼され、胃に入ると胃酸のシャワーを浴びます。
そして、たんぱく質を分解する酵素によって、アミノ酸のネックレスが大まかに切断されます。

続いて、ぶつ切りのアミノ酸のネックレスは十二指腸に送られ、膵臓から分泌される膵液中のたんぱく質分解酵素の作用を受けて、さらに細かく分解されます。
その後、小腸内側の表面の細胞の膜にある分解酵素で、一個のアミノ酸、または2個か3個のアミノ酸がつながったジペプチドかトリペプチドに分解されます。

小さな断片になったアミノ酸は、小腸表面の細胞の膜上から細胞内にとりこまれ、その細胞の中でさらに一個一個のアミノ酸に分解され、血流にのって門脈(血管)に入り肝臓へと送られます。

肝臓に運ばれたアミノ酸の一部はたんぱく質に合成されますが、その他のアミノ酸はまた血流にのって、身体のあちこちに運ばれ、アミノ酸プールとなります。

いわしアミノ酸プールには、消化吸収した食べもの飲みものに由来するアミノ酸の他に、体内のたんぱく質が分解されてできたアミノ酸も存在します。

私たちは、このアミノ酸プールのアミノ酸を使って、たんぱく質を合成しているのです。

ヒトは1日に、70gのたんぱく質を食べて、200gのたんぱく質を合成するそうです。

1日に2~3%が分解されて生まれ変わっています。

そのためには、アミノ酸プールに存在するアミノ酸の質と量を一定に、充足するだけ保たなければなりません。

たんぱく質の摂取が足りないと、アミノ酸プールのアミノ酸は次第に減っていきます。
身体はその穴埋めに、免疫細胞の産生を減らしたり、筋肉など身体の構成成分を分解して、アミノ酸を供給します。

とうふ逆にたんぱく質を摂取し過ぎると、過剰なアミノ酸は、別のアミノ酸に変換されたり、エネルギー源に使われたり、また、そのまま分解されて尿中に排泄されます。
アミノ酸を分解して排泄するとき、尿中に排泄されるカルシウム量が増大したり、腎臓に負担がかかる可能性があります。

たんぱく質は私たちの身体の中で、内臓や筋肉、骨や皮膚や髪の毛の成分となります。
血液やホルモン、酵素の材料にも不可欠です。
免疫物質の成分にもなります。
神経伝達物質としても働きます。
自律神経のバランスや精神的な安定にも関与します。

過不足なく、摂取しなければならない栄養素です。

 

次回はたんぱく質を構成するアミノ酸の種類や、それぞれの働きや摂り方についてお話しします。

週が明けたら穀雨です。
陽の光とともに優しい雨が降ります。

春雨

About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。