栄養と日常生活#041:ナトリウムとカリウム

最近、訳あってリンパ循環の勉強をしています。
“リンパ ドレナージュ”って聞いたことがありますか?
“リンパマッサージ”と言えば、「アー、“むくみ”を減らして痩身するマッサージね!」と思い出す人も多いと思います。

“痩身”に興味があったのではなく、ある時「そう言えば、余りリンパ循環のことを理解していないなあ」と気付いたのです。

神経システムには気を払っていましたが、余り“血液循環”や“リンパ循環”には興味を持っていなかったのです。
確かに“血管反射点”とか、“リンパ反射点”というテクニックがありますし、使うこともあります。
が、単に反射点と受け止めており、“循環”としては考えていなかったことに気付いたのです。

リンパの解剖生理学そこで復習を兼ねて、“リンパ循環”の勉強を始めました。
すると“リンパ循環”を対象に書かれた本が少ないことに驚きました。
リンパ循環の異常となると、“リンパ浮腫”を思い浮かべる程度で、他の人たちも余り興味を持ってないのだろうかと考えました。
それでも何とか検索を続け、やっと5~6冊の本を読んでみました(まだまだ全然足りませんので、リンパ循環についての話しは、もう少しお待ちください)。

まだまだ少ない情報ですが、本を読んでみると、多くの女性が、“むくみ”に悩んでいることを知りました(やはり自分は女性を理解していないなあと痛感しました)。
「ヘエー、そうなんだあ」と深く反省した次第です。

そして出会った新鮮な情報として、“むくみ”の原因の一つに、塩分の摂り過ぎがあるという事実を知りました。
確かに塩分に含まれるナトリウムは体内に水分を溜め込む原因となります。
ナトリウムの摂り過ぎが高血圧と関係することは理解していましたが、塩分の摂り過ぎが“むくみ”の原因となるという発想は、今までありませんでした。

ナトリウムやカリウムは体内に必須となるミネラルです。
ナトリウムは主に細胞外に多く含まれ、細胞内に多く含まれるカリウムとで、細胞膜の内側と外側のバランスを保つ働きをしています。
ややこしい科学的内容は割愛しますが、まずは体内に必須となる、体内では作れないミネラルであるとご承知下さい。

次にナトリウムとカリウムのバランスは、カリウムを1とするとナトリウムは0.6です。
私たちの周りを見回してみると、このバランスが逆転しているように思えます。
加工食品などは、殆どはカリウムよりもナトリウムが多く含まれていることが分かります。

そこで新たに私たちの生活は、カリウムが不足していて、ナトリウムの摂取が多過ぎるという事実を理解し、これからの食生活を見直そうというのが、今回のテーマです。

まずはナトリウムが入った塩分が多い食品、又はなるべく避けるべき食品からご紹介します;

  • スナック菓子
  • アンチョビ
  • ベーコン
  • ハム、ソーセージ
  • サラミ
  • ナッツ類
  • スモークサーモン、スモークドミート
現代の私たちの生活では、ナトリウムの摂取が多くなり過ぎても、不足することは無さそうです。
では、私たちには1日にどの程度のカリウムが必要なのでしょうか?
調べてみますと、アメリカやイギリスでは男女共に1日に4,700mg(目安量)、または3,500mg(推奨量)とされています。
平均的な日本の食事1日分には、カリウムが1日に800~1,600mg含まれるとされていますから、倍以上の摂取が必要であることが分かります。
どうやら意識して、カリウムの摂取を心掛ける必要がありそうです。

ではカリウムが不足することで生じる低カリウム血症が引き起こす症状をご紹介します;
  • 筋力の低下
  • 腸閉塞
  • 心電図の異常
  • 反射機能の低下
(重度)
  • 呼吸困難
  • アルカローシス
  • 不整脈
最後にカリウムを多く含む食品をご紹介します;
  • コンブ
  • ワカメ
  • とろろコンブ
  • ひじき
  • あおさ
  • 焼きのり
どうもまた今回も、伝統的な日本食に軍配が上がりそうです。