栄養と日常生活#038:カルシウム

今までご紹介してきたビタミンの他にも、身体に作用する気になるビタミンがまだ沢山あるのですが、色々と紹介して行くとキリがないと考え、またの機会にご紹介することで涙を呑む決心をしました。

ここ(ドクターズサジェスチョン)は栄養学の基礎を主な目的に置いていますので、個人的に興味がある部分は、なるべく控えなければと考えたのです(とは言え、今回で38回目になってしまいましたが・・)。

 

今回からミネラルの話しに入ります。

ミネラルとは“元素”のことです。
昔は元素こそが我々が住む世界の最も小さな物質であると考えられていましたが、今では原子が見つかり、更にクウォークの世界にまでに突入しています。
また元素の数も自分が大学で無機化学を学んでいた頃(80年代)の元素表には7~80個だったと覚えているのですが、今では118個にまで増えています。
この急速な変化にいつまでついて行けるのかドキドキです。

最新ミネラル読本もちろん、これから118個の元素をご紹介するのではなく、身体に必要とされることが、ある程度まで証明されているミネラル(必須元素)に限定してご紹介したいと思います。

 

まずはカルシウムから始めます。

カルシウムは自分たちの生活で聞き慣れている身近なミネラルだと思います。
実はカルシウムと密接な関係を持つマグネシウムと一緒にご紹介しようかと考えていたのですが、ごちゃ混ぜになると思い、カルシウムを先にご紹介してから、次回マグネシウムの時に、お互いの相互関係を説明することにします。

カルシウムは、土類金属の一種で、人を含む動物や植物に必要となる必須ミネラルです。
セメントの材料となるカルシウムは、9000年前からイスラエルで使われていたことが知られています。
今では精糖を始め、食品添加物、乾燥剤、発熱剤などなど私達の生活に欠かせない物質として活躍しています。

人体にとってのカルシウムは、構成成分として成人男性には、約1kg含まれ、主に骨や歯や筋肉などに広く分配されています。
骨(99%)以外のカルシウムイオンは、筋収縮、神経インパルス、ホルモン調節、血液凝固などの多くの代謝機能に重要な働きを持ちます。

色々な働きを持つカルシウムですが、今回は骨粗鬆症などのカルシウム不足についてご紹介します。

男女を問わず、カルシウムの吸収度は、加齢に伴って減少しますが、特に女性は男性よりも吸収度が低下する傾向があります。
以前は閉経後に吸収度が低下して、骨粗鬆症になりやすいと言われていましたが、今では閉経する10年以上前から、吸収度が減少することが判明してます。
そこでカルシウムに関連する因子を探ってみると、砂糖、カフェイン、肉、タンパク質、リン含有炭酸飲料の取り過ぎが、カルシウムの吸収度を低下させるか、または排出を増大させることが分かりました。

なぜ以前にもご紹介しましたが、牛乳に含まれるカルシウムは、牛乳に含まれるカゼインと呼ばれるタンパク質が胃や腸の粘膜に膜を張り詰めて、カルシウムの吸収を妨げてしまいます。

数多くの研究データが発表されていますが、それぞれ幅が広く、吸収率が0%と報告されている研究もありますが、多くて40~50%、平均すると20%前後のようです。

では小魚を食べるのはと考えてみましたが、干物の小魚は塩分が多いため、やはりカルシウムの吸収を妨げてしまうそうです。残念です。

 

当オフィスでは、カルシウムが減少していたり、閉経前の女性には、日中に硬水を飲むように勧めています。
自分にカルシウムが不足しているか、していないかを知る上でも、簡単な方法があります。
まず少し濃度の高い硬水を購入してください。
1リットルに200mg/dl以上のカルシウムとマグネシウムが含まれた水を硬水と呼びます。
反対に200mg/dl以下ですと、軟水と呼ばれます。
日本の水は殆どが軟水ですが、温泉が湧き出る場所で硬水が出る場所があるようです。

その硬水を飲んでみて、「マズイ!こんなの飲めるかよ!」と感じた方、おめでとうございます。
あなたの身体には充分なカルシウムが蓄積されています。
反対に「別に、普通のただの水じゃん」と感じた方、おそらくあなたの身体はカルシウムが不足しています。
まずいなあと思えるまで、カルシウムを多く含む食べ物や、日中に硬水のお水を飲む習慣を作ってください。
水に溶けたカルシウムは、100%吸収されます。

これは以前に九州に住む友人に1600mg/dlも含むミネラル水を送って頂き、まず試しに自分が飲んでみると、「オエッ」となり、半分に薄めて飲んでも、まずくて飲めませんでした。
そこで当時の勉強会に参加していた先生方全員に飲んで頂くと、2~3名の先生は「普通の水と変わらない」とおっしゃるのです。
驚きました。
そして先生方の共通点は“独り暮らし”であることも判明したのです。
独り暮らしでは、栄養が偏っていることは明白です(もちろん誰もがではありませんが)。

この方法は、元々亜鉛の含有量を調べる時に使う検査方法を利用しています。
特に男性に必要な亜鉛が体内に充分に蓄積されているかを調べる方法として、亜鉛の錠剤を口の中で砕いてもらいます。
足りている人は「オエッ」となり、不足している人は味がしません。
この方法を利用しています。

何を食べるべきか現在、1日に必要なカルシウムは700mg(骨粗鬆症予防では800mg)を勧めています。
一般で売られているエビアンなどは200mg/dl程度です。
ですので、あくまで目安として硬水をお飲みください。
まずいなあと思えるときは、体内のカルシウム量が足りていること示します。

食べ物としては、小魚、魚介類、豆類、野菜(特に大根やカブの葉)、海藻類、穀物にも含まれているそうです。

 

1週間に数回は硬水を飲んで、体内のカルシウム値が足りているかチェックしてみてください。
最近イライラしているなあと思ったら、是非、硬水を飲んで試してみるのも良いと思います。