栄養と日常生活#036(仲井DC):ビタミンD

今までPCで使ってきたワープロソフトは、一太郎(古くて覚えていない人も多いと思いますが・・)とクウォーク(マックの編集ソフト)でしたが、今回から Word での挑戦となりました。
苦戦することなく、うまく作業できることを祈りつつ・・

前回3回にわたってビタミンCが持つ素晴らしい効果についてご紹介してきましたが、今回はビタミンDです。

ビタミンDは大きく植物性に多く含まれるD2と、動物性に多く含まれるD3に分類されます。
以前はD1もあったのですが、後にD2が主成分である混合物であると判明して、今では認められていません。
青魚を食べれば病気にならない 万病の元「慢性炎症」を防ぐ (PHP新書)ビタミンKはあっても、ビタミンGやビタミンH(人によっては、キャベツに含まれる”キャベジン”をビタミンHと呼ぶことがあります)やビタミンI、ビタミンJがないのと同じです。

ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を高め、血中濃度を高めたり、腎臓から尿へのカルシウム排泄を抑制する働きがあります。
また骨からカルシウムを血中に移動させる働きを高めることで知られています。

色々な働きを持つビタミンDですが、自分はサプリメントとして摂取する必要性は低いと考えています。
何故なら、人間を含む多くの動物は、皮膚に含まれるコレステロールを原料に紫外線と光合成に近い形でビタミンDを生成します。
また、シラス干しや秋刀魚、サバなどにも十分なビタミンDが含まれているからです。
もちろん日中に全く表に出なかったり、陽の当たらない場所で寝たきりの状態であれば、ビタミンDの摂取を勧めます。
しかし寝たきりの状態でも、日当たりの良い場所に移動することも出来るでしょうし、潜水艦で長期間水中で生活でもしない限りは、殆どの人は日に当たる機会があるでしょう。
しかも体内に貯蔵されているビタミンDの半減期は20~30日だと報告されています。

病気知らずのビタミン学―がんから美容まで (PHP新書)もちろん日差しの少ない国に住んでいれば、サプリメントとしてビタミンDの摂取を勧めます。
しかし日本で生活する限りは、高いお金を払ってまで、サプリメントとしてビタミンDを摂る必要性があるかどうか疑問です。
謳い文句としてカルシウムの吸収を高めるために、牛乳にビタミンDが入っていると宣伝しているのを見聞きした経験があります。
これも以前にご紹介したように、牛乳にはカゼインというタンパク質が含まれ、腸内に膜を張りますので、カルシウムの吸収はごく僅かだと判明しています。

 

・・・と、ビタミンDはサプリメントとしてはいらない! そう、長い間ズーッと考えてきました。

 

ですが最近、ビタミンD不足が原因となる幼児の“くる病”の増加がメディアで多く報告されるようになりました。
またビタミンD不足による“骨軟化症”や、この数十年で増え続けている“骨粗鬆症”を見聞きしていると、ウーンと唸るようになりました。
「これは真剣に考え直さなければならないかも・・」と思い、また数年前からビタミンDの必要性を再考するようになりました。

しかし今の所は、“くる病”はビタミンD不足よりも、過度な紫外線対策が原因のような気がしています。
今では男性用の日焼け予防クリームのコマーシャルをテレビで見ることがあります。
唖然です。
オジサンとしては、日焼けした健康そうな女性に憧れるのですが・・

“骨軟化症”もビタミンD吸収障害や肝障害、または腎障害が主な原因であるような気がしています。
また“骨粗鬆症”も女性ホルモンの問題が大きいと考えています。
運動不足や、痩身が流行り、女性の食生活が大きく変動していると、オジサンは思うのですが・・・

 

食べ物を変えれば脳が変わる (PHP新書)この頃、外を歩いていると、若い人達が両極端な体系になりつつあるような気がしています。
欧米でみられるような、超体重過多の男女が目立つようになった中、反対に「大丈夫?」と思えるような痩せ細い男女も目立つようになった気もします。
また体重過多の人の、増加脂肪量とビタミンDの血中濃度とは反比例していることが発表されています。
太り過ぎず、痩せ過ぎず、になりたいものです。

ビタミンD受容体結合体は、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)とマクロファージ(貪食細胞)の食作用を活性化させることも判明しています。
つまり免疫力を高め、癌細胞と闘う力も強めます。
こうなったら、天気の良い日は表に出て、最低でも15分から30分はウォーキングする習慣を作りましょう。
これから暑い日が待ち構えていますが、それに恐れず、Tシャツと短パンで元気良くウォーキングしませんか?
と、オジサンは考えるのですが…。

どちらにしても、今の段階では、太陽光に当たることと、ビタミンDを含む食事で補えるような気がしています。
1日に必要なビタミンDの食事摂取基準は、目安が5.5μgで上限が50μgです。