栄養と日常生活#029(仲井DC)

今回はビタミンB5をご紹介しますが、その前に少し復習をかねてビタミンB群について説明します。

今までにビタミンB1、2、3とご紹介してきましたが、ビタミンB群はどうして多くの種類があり、半端な数で示されるのでしょう。

以前にも少し触れましたが、「水に溶ける」という性質と、「炭水化物をエネルギーに変換する」という2つの性質を持つビタミンを全てビタミンB群としたからです。

最初にビタミンB1が1910年代に発見された後、科学者の間でビタミンB群の発見ブームが始まり、色々なビタミンBが発見されました。
マクロビオティックをやさしくはじめるそれで1から12まで発表されたことになります。

しかし後にカビなどの代謝に関係はあっても、人間には必要ないビタミンBが見直され、現在に認められているB1、2、3、5、6、12となったのです。

水に溶けて、炭水化物の代謝に必要な要素を持つビタミンがB群という訳です。

その後にもB群が発見されていますが、数字を用いずに、その名前のまま呼ばれています(例えば、葉酸、コリン、ビオチン等)。

水溶性のビタミンとしては、もう一つビタミンCがありますが、また後で詳しくご紹介します。

 

ではビタミンB5をご紹介します。

B5は別名、パントテン酸と呼ばれます。
B5は副腎皮質から作られるホルモンに不可欠な物質として知られています(これはビタミンCも同じです)。
久司道夫のマクロビオティック 入門編 (Kushi macro series)老化抑制作用として注目される成長ホルモンに必要なビタミンですし、またストレスに対応するホルモンや、性ホルモンの生産に関わるビタミンでもあります。
また補酵素であるCoAの構成成分として知られています。
さらに抗体の合成にも関わります。
その他にも消化機能を正常に保ったり、アレルギーを起こし難くするなど多くの作用が認められています。

他のビタミンB群と同様に、善玉腸内細菌によっても作られますが、抗生物質などの服用で不足する可能性があります。

しかしビタミンB5は多くの食材に含まれ、また摂取しやすいビタミンですので、欠乏することは少ないと指摘されています。
それは語源からも分かります。
語源はギリシャ語で「至るところに存在する酸」という意味だそうです。

マクロビオティックが幸福をつくるちなみにビタミンB5が発見されたのは1931年です。

成人に必要なビタミンB5は1日に約5~10mgですが、妊婦や子供には少々多めが勧められています。

一般には、うつ病や各種の恐怖症、精神的なストレスや高コレステロール血症、エリテマトーデスや関節リウマチにも1日200~500mg程度が処方されていますが、1日に2,000mg以上の摂取量は注意が必要です。

不足すると、低血糖症、十二指腸潰瘍、血液や皮膚の障害、感染症、うつ病、不眠、副腎皮質機能低下による免疫力の低下、アレルギー、皮膚の灼熱感などが起こります。

ビタミンB5が多く含まれる食品は;肉類、無精製の穀類、小麦胚芽、緑色野菜、ビール酵母、ピーナッツ、大豆などです。
しかし語源通り、多くの食品に含まれています。
特別な症状がない限り、日常生活で心配する必要は余り無さそうです。