奄美世のごはん#028:貧血その2

シマでは、サトウキビの収穫が始まりました。

火の入ったサタヤドゥリ(砂糖小屋)から、強く甘い香りが漂います。

シマンチュが、祖先から受け継ぎ、延々と繰り返してきた営みです。

 

 

 

郁文館の生姜焼き定食400円(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by 古田朋子さて、貧血の方に限らず、セサミの患者さんに食事指導や生活指導をしていると、朝ごはんは食べた方がいいのか、食べない方がいいのか、という質問をよくいただきます。

いろいろな考え方がありますが、朝、目が覚めたときにお腹が空いていて、朝ごはんを食べ、元気に一日活動できる方は、無理に朝ごはんを抜く必要はないでしょう。

また、朝なかなか目が覚めず、お腹も空いていない、食欲は無い、という方が無理に朝ごはんをつめこむ必要もありません。

ただ、食事の回数が減ると、食べる食品の種類が減ってしまいます。
鉄分は多くの食品に含まれていますから、いろいろな食品を食べていると不足しにくいので、朝食を抜く場合は、お昼ごはん、夕ごはん、または間食でバランスをとりましょう。

カロチン(ビタミンA)、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、コレステロール、たんぱく質も赤血球の完成に不可欠です。

朝ごはんを抜いて、それなのにお昼はパンとコーヒーとか、おむすびとお茶とか、カップ麺だけで済ませてはいけません。
仕事の状況で、お昼ごはんも偏ってしまう場合は、夕ごはんで整えましょう。

といっても、ただやみくもに、お腹を満たせば良いというわけではありません。
必要カロリーを満たすことも大切ですが、栄養素のバランスも大切です。
今日一日で何をどれくらい食べたかのか、思い出してみましょう。

 

こんな方法があります。

さとみ弁当(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by 古田朋子おべんとう箱を思い浮かべてください。
その中に、今日、食べた物を詰めていきます。

理想は、ごはんがおべんとう箱の半分。
残りのスペースに主菜と副菜が1対2。
主菜は、魚や卵や豆腐、お肉です。
副菜が、野菜や海草、きのこ類。

 

この方法で、一日の栄養バランスを考え、整えましょう。
食べ過ぎたものがありますか?
足りなかったものはなんでしょう?

草刈弁当(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by 古田朋子外食をする時は、焼き魚定食やお刺身定食のように、主食に主菜と副菜という組み合わせのものがいいですね。
丼物や麺類など単品の時は、野菜のお浸しなどの小鉢を追加しましょう。

市販のお弁当を選ぶ時も、ご飯が半分、主菜と副菜が1対2を目安に。

食後のスゥィーツを、旬の果物にすると、添加物や脂肪や糖分が減る代わりに、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量が増えます。

 

バランス弁当(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by 古田朋子全体のバランスを整えたら、鉄分を多く含む食材を選んでいきましょう。

鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があって、吸収しやすいのがヘム鉄です。
ヘム鉄は動物性の食品に多く含まれます。
赤身の肉、カツオやマグロ、アジ、イワシ、サンマなどの、赤身の魚。
レバーの貯蔵鉄は非ヘム鉄で、レバーに含まれる血液中の鉄がヘム鉄です。

動物の肝臓には、飼料に使われる農作物の農薬や、病気予防に使用される抗生物質、成長を促すホルモン様物質の濃縮蓄積がありますから、鉄分を摂取するために常食することは勧めません。

バランス弁当金泉(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by 古田朋子非ヘム鉄は、穀類、豆類、野菜、海藻など多くの植物性の食品に含まれています。
非ヘム鉄は消化管で、胃酸やビタミンCによってヘム鉄に変えられ吸収されます。
野菜や果物、サプリメントでビタミンCをたくさん摂り、さらに、食べ物をよく噛むことで、胃酸の分泌を促してください。
よく噛むために食事の時間をしっかりととることは、鉄分や他の栄養素の吸収だけにではなく、自律神経の安定にも効果的です。

 

ストレスが多いと、ビタミンCはストレスに抵抗するために使われてしまいます。
ストレスを感じたら、いつもより多めにビタミンCの摂取をこころがけましょう。

月経がある女性は、出血による鉄分を補うことも大切です。
月経で排出した子宮の内膜を再構築するだけの材料を、きちんと摂取することもこころがけましょう。

周期ごとに創られる子宮内膜は、とても複雑な構造をしています。
単純な結合組織だけではありません。
動脈も、静脈も、分泌腺も、完全に再生するのです。
そのための材料が充分に存在することが絶対条件です。
完全な内膜が作られて始めて、子宮は正常に機能します。
そして規則正しく月経周期が繰り返され、定期的な排卵が起こり、受精卵を受容することができるのです。

 

子宮の繰り返しの周期は、おおよそ ひと月

赤血球は120日

陽の出 と 陽の入り 太陽の周期 地球の自転

よみ と うつしよ 逝き 生まれる

食べることは 生命につながる

水間製糖(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)by古田朋子


About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。