奄美世のごはん#026:食欲アップ

夏本番です。
とはいえ、亜熱帯の奄美より気温が高い東京というのも、なんだか変な感じです。

30℃を越える熱帯夜には、冷房に頼らざるを得ないのですが、やはり、一晩中だと身体は疲れます。
熱中症の予防を心掛けるあまり、水分を摂りすぎて、食欲が落ちている方もいらっしゃいます。
疲れや水分の摂りすぎで、食欲が落ちて食べる量が減ると、栄養バランスが偏ってしまいます。

そして栄養の偏りは、疲労回復の妨げとなってさらに疲れをためてしまい、食欲をそぐことになり、悪循環を引き起こします。

また、食欲がない時には消化の良いものをと、お粥や素麺など口当たりのいいものを選びがちになりますが、これがかえって食欲を落とし、栄養不足になることもあります。

夏野菜の甘酢漬け by 古田朋子『奄美世のごはん』(DoctorsSuggestion.com)おかゆ食などは、胃炎や下痢など、コンディションが悪い時には向いていますが、たんに食欲が落ちているだけなら、普通食で、食事の時間をしっかりとって、よく噛んで食べましょう。

食べられる量が少ない時こそ、食べるものの質を高めましょう。
もちろん、無理やり食べることはすすめませんが、食欲が出るような工夫は必要です。

まずは料理をカラフルにすること。
視覚からの入力が、食欲を刺激します。

料理の豊富な色合いは、目に楽しいだけではなく、いろいろな栄養素が含まれているということですから、たくさん食べることができなくても、バランス良く栄養素を摂ることができます。

豆腐キムチもずく酢 by 古田朋子『奄美世のごはん』(DoctorsSuggestion.com)また、お酢や、香辛料、ハーブなどで、めりはりのある味付けをして、食欲を高めてください。

酸みや苦み、辛みは、食欲を刺激するだけではなく、消化器の働きを促し、消化液や唾液の分泌を高めることで、栄養素の消化吸収を助けてくれます。

手間をかける必要はありません。
切るだけ、焼くだけ、炒めるだけ、混ぜるだけ、簡単なレシピを試してみましょう。

精神的なストレスも、食欲不振や栄養素の偏りの原因になりやすいのですが、過剰なストレスに気がついていなかったり、慣れてしまっている場合もあります。

もずく酢 by 古田朋子『奄美世のごはん』(DoctorsSuggestion.com)「私はだいじょうぶ」と思っていても、もし、口内炎ができていたら、それは身体が発しているサインかもしれません。

口内炎は、疲れや栄養の偏りで免疫力が低下した時に、細菌やウイルスの感染が重なって起こりやすくなります。

口内炎ができていると、痛みで食べられなかったり、噛むことを避けたり、噛まないでよいものばかりを食べたりと、栄養バランスの崩れに拍車をかけます。

特に口内炎に効果的な栄養素は、口腔粘膜を保護するビタミンB群、組織の修復と保護にカロチン(ビタミンA)、細胞と細胞を強くつなぐビタミンC。
ビタミンB群とビタミンCは水溶性のビタミンなので、定期的に補給しなければなりません。これらのビタミンは、ストレスに対抗するためにも必須です。

にがうりの味噌炒め by 古田朋子『奄美世のごはん』(DoctorsSuggestion.com)刺激で口内炎の痛みが強くなる場合は、香辛料を控えてください。

ストレスにも口内炎にも、日ごろの偏りのない食事がなにより大切です。

 

食事の時は端末やテレビを消して、食べることに五感を使いましょう。

何を食べていますか?
どんな色ですか?
どんな味ですか?

食感は?
作った人は?
採れた土地は?

昼と夜が入れ代わる時にほんの少しだけ自分の時間をつくりましょう。

そして、心や身体に疲れがないか訊ねてみましょう。

海 日没瞬間 by 古田朋子『奄美世のごはん』(DoctorsSuggestion.com)

About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。