栄養と日常生活#026(仲井DC)

今回はビタミンB1をご紹介します。
B群には多くの仲間があり、数字で現わすだけでも1、2、3、5、6、12と、6種類もあります。
何故、数字が飛ぶかと言いますと、後に同じ種類だと判明したものが消去され、現段階では数字で現わすビタミンB群は、この6種類になっています。

今回はビタミンB1ですが、別名チアミンまたはサイアミンと呼ばれることもあります。
一日に必要とされる量は、成人は1mg前後ですが、体内貯蔵量は少ないので、毎日補給したい栄養分でもあります。

基本的に水溶性のビタミンで、硫黄を含むアミン化合物です。
弱酸性の状態で安定しますが、アルカリ性で分解してしまう特徴があります。

51N3Q6XAQ6L__SL500_AA300_ビタミンB1はエネルギー代謝に必須な物質で、以前にご紹介した体のエネルギー源となるATPを作るクエン酸サイクルに必須となる物質です。
また成長を促進したり、炭水化物の消化を補助します。
また神経系、精神状態の改善や、帯状泡疹の治療にも使われています。
また甲状腺ホルモンを作る際にビタミンB1が必要になることも分かっています。

ビタミンB1が不足すると、四肢のしびれやうずき、全体的な筋骨格虚弱(筋線維痛に似ているのでご注意を)、低血圧や目眩がビタミンB1不足の最初のサインです。

ビタミンB1不足による疾患で、最初に思い浮かぶのが“脚気”だと思います。
一度は聞いたことがある病名でしょう。
英語ではベリベリ(beriberi)と呼びます。
脚気は末梢神経障害や心不全を引き起こす恐ろしい疾患です。
その他にも多発性神経炎、便秘、食欲不振、胃腸障害、記憶力低下、筋の痙攣、むくみ、疲労感、血圧異常、心肥大などもあります。
「なめたらアカン!ビタミンB1不足!」と強調しておきます。

たかがビタミンBと考えるでしょうが、実は日本はビタミンB1不足で、多くの人の命が奪われているのです。
ビタミンB1はお米の胚芽に多く含まれているのですが、平安時代から江戸時代にかけて精米した白米を食べる習慣(上層階級)が出来てから、多くの人がビタミンB1不足で命を奪われた歴史があるのです(“江戸患い”と呼ばれて恐ろしがられていた)。
そして江戸時代に蕎麦が普及したのは、ビタミンB1を多く含んでいたからだそうです。

51M101BCY6L__SL500_AA300_更に調べてみましたら、大正期以降、ビタミンB1を含まない精製された白米が普及すると共に多くの患者を出し、結核と並ぶニ大国民病と呼ばれていたそうです。
そして何と大正末期は年間2万5千人もの死亡者を出しています。
今の日本において交通事故で亡くなる人数が年間1万人前後であることを考えたら、かなりの人数だと言えます。
しかも大正末期の日本人の人口は、今から比べたらかなり少なかった筈だと思い、調べましたら5千9百万人(大正14年)でした。
つまり現在の半分ですから、今なら5万人の命が奪われることになります。

栄養が豊富になった現代に、ビタミンB1不足や脚気など関係ないと思うかも知れませんが、トンでもございません。
今でも多くの人がビタミンB1不足で多くの症状に悩まされています。

1975年(昭和50年)以降、栄養成分の偏ったジャンクフードの普及で、何と脚気が再発しているのです。
またアルコールを分解するためにビタミンB1が消費されることも判明しており、アルコール依存症の患者のビタミンB1不足も判明しています(耳が痛いのですが、自分はビタミンB群のサプリメントを摂取してます)。

413HNF875AL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_当オフィスではビタミンB1単独のサプリメントは使っていません。
B群はお互いに助け合うことが分かっているので、複合B群を使用しています。
Doctors’ Suggestion『サニビーエスプラス』

時々、痛い場所が動く人がいます。
少し前は左膝、数日前は右手、今日は踵など、痛い場所が変化する人がいます。
また原因不明の痛みに襲われる人もいます。
神経学的に説明のつ1かない痛みに襲われる人には必ずビタミンB群の検査を行います。
すると多くの人はビタミンB群に反応します。
症状が緩和するまでは、サプリメントでビタミンB群を摂ってもらうように指導しています。

基本的には、食事の見直しが大切です。
食べ物としては、ビール酵母、米ぬか、肝、胚芽、小麦全粒粉、ピーナッツ、豚肉、殆どの緑黄色野菜に含まれているそうです。

次回はB2とB3をご紹介します。