奄美世のごはん#024:おべんとう

亜熱帯のシマの梅雨は、空気がまとわりつくような湿気です。

昔ながらのシマの家々は、壁を少なく、床をうんと高くして、湿気を逃がします。
子どものころは、開け放った部屋の畳に寝ころんで、雨の庭を見ているのが大好きでした。
除湿機など無くても、家の中の空気は落ち着いていたように思います。

 

 

さて、今回の奄美世のごはんは『おべんとう』。

多くの子どもたちは、小学校に入って学校給食を食べる前は、お弁当を持って幼稚園に通っています。
中学まで給食で、卒業したらまた、おべんとう。
カップ麺や、ハンバーガー、コンビニ食に寄り道したい年頃もありますね。
でも最近は仕事をしている方にも、おべんとう派が増えているとか。

お昼のごはんは、とかく軽く扱われがちですが、3度の食事のうちの1食です。
もし朝ごはんを食べ損ねたとしたら、お昼ごはんが一日の食事の半分を占めることになります。
そう考えると、侮れないのがお昼ごはん。

ご飯を炊いて、季節の野菜を料理して、おべんとう箱につめてみてください。

 

ご存じのとおり、私は大雑把なので、おかずは1品。
どうしても出来てしまう隙間には、切干し大根や野菜の塩漬けなど、常備菜を埋め込んでお茶を濁します。
端境期には、煮物とおかかだけの、茶色いおべんとうの時もありますが、娘たちは文句も言わず、嬉しそうに持っていってくれます。
ごはんが玄米なので、みごとに茶色です。
主人も私も同じおべんとうを持って出勤します。
おかずが足りなくて、おむすびだけの時もあります。

 

かなり手抜きの我が家のおべんとうですが、基本的には素材から手作りします。
おやつと同じで、添加物が入ってこないこと、化学調味料の味に慣れてしまわないこと。
そして子どもたちは成長に、大人は修復・回復に、それぞれ必要な栄養を。

あ、素材からと言っても、豆腐やお揚げ、ちくわ、は使ってますがね。

 

写真は友人たちのおべんとう。

 

自分の身体を気遣った、お手製のおべんとう。

自分の身体を気遣った、お手製のおべんとう

 


漢字のテストの日、息子さんに照り焼きべんとう。

漢字のテストの日、息子さんに照り焼きべんとう

 


83歳のおばあちゃんが、山に入り海に潜って採ってきた、
筍とわかめのおべんとう。

山に入り海に潜って採ってきたばあちゃんの筍とわかめのおべんとう

 


夜は仕事で遅くなるからと、娘さんに毎日野菜たっぷりのおべんとう。

夜は仕事で遅くなるからと、娘さんに毎日野菜たっぷりのおべんとう

 


お昼を挟んだ集まりに持参したおべんとう。

お昼を挟んだ集まりに持参したおべんとう。

 


これは学校のお祭りに出店した、
小学5年生の子どもたちのお弁当屋さんのおべんとう。

小学5年生の子どもたちのお弁当屋さんのおべんとう。

 

共通するのは、すべて素材からの手作りということ。
作る人が、食べる人を想って、作ったということ。

野生動物は、どんなに飢えていても、毒が混ざった物を食べないと言います。
ひどく苦い味を付けても、身体に必要なものを選び取るそうです。
甘味でごまかしても、同じです。
そして必要な栄養を満たしたら、それ以上食べることをしないと言います。

 


生きるために 食べる。

生命をつなぐために 食べる。

 

そうありたいものですが、私たち人間には、心を満たす食べものも必要です。

でも、不自然な食べものに気づく力、感じる力は、誰もが持って生まれてきたはず。
梅雨の晴れ間のシマの海は、もう夏の色です。

梅雨の中休み海(ドクターズ・サジェスチョン 奄美世のごはん)

About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。