栄養と日常生活#019(仲井DC)

前回は、タンパク質が40個以上のアミノ酸がペプチド結合で繋がって出来ているとご紹介しました。

そしてその中の8~9種類のアミノ酸は、体の中で合成することが出来ず、体外から摂取する必要がある必須アミノ酸であると説明しました。

今回はその必須アミノ酸をみなさんと一緒に覚えてみたいと思います。



自分は記憶するのが苦手で、学生の時は大変だったのを思い出します。
学生時代に覚えたはずの多くの情報は、自分の脳の端に追いやられて、もう出てきてくれそうにありません。
そこで友人が良い覚え方を伝授してくれました。
この覚え方であれば、そう簡単に忘れそうもなさそうです。

バスト フリ イロメ + ヒスチジン

と覚えるそうです。簡単ですね。

それでは1つずつ行きましょう。

:バリン
:スレオニン
:トリプトファン
:フェニルアラニン
:リジン
:イソロイシン
:ロイシン
:メチオニン

そしてヒスチジン

※ヒスチジンは子供の時は体内で作れないので、必須アノミ酸にいれる場合があります。

上記以外のアミノ酸は体内で作ることができますが、一応ご紹介しておきます。

チロシン
アラニン
グリシン
グルタミン
グルタミン酸
システイン
アスパラギン
プロリン
アルギニン
アスバラギン酸
セリン

です。別に覚える必要はありませんが、何となく頭の中に入れておいて下さい。



タンパク質(19ー1)では私たちには、1日にどの程度のタンパク質が必要なのでしょう。

それは体重1kgに対して1g(0.8~1.0グラム)と言われています。

ですから60キロの人は、1日に60グラムのタンパク質を摂取すれば良いことになります。つまり数百グラムもある大きなステーキを食べる必要はないことになります。
不必要なアミノ酸(タンパク質)は、脂肪や炭水化物と異なり、体の中に貯蔵できませんので、排泄しなければなりません。

では余分なタンパク質(アミノ酸)はどうなるのでしょうか。
実は肝臓が働いてアミノ酸を分解して単純な尿素(アンモニア)に変換します。
しかし尿素は毒性があるので、腎臓がそれを排泄しなくてはなりません。
そのために大量の水分を使って血中から尿素を洗い流す必要があります。
つまり大量のタンパク質の代謝は消化系全体に多大な負担をかけ、特に肝臓や腎臓に大きな負担を与えてしまいます。

つまり前回お伝えしたように、「高タンパク質、無炭水化物ダイエット」による体重減少は、体の水分が尿管を通じて大量に出される、つまり排尿過多によるもです。

タンパク質(19ー2)また尿素の排泄がスムーズに行えないと、関節等に尿酸ナトリウムとして蓄積されます。
また大量になると血液が酸性になるため、骨内のカルシウムが取り出されてしまいます。
また排尿時には水分と一緒にカルシウムが排泄され、骨粗鬆症の原因となると言われています。
それは動物性タンパク質にはリンが多く含まれ、血液中はリンとカルシウムは1:1の比率を保つ必要があるため、更に骨内のカルシウムが放出されます。
またリンの量が増えると、カルシウムがリン酸カルシウムとして結合するため、腸管から吸収されずに、便として排泄されてしまいます。

例えば木綿の豆腐にはカルシウム120ミリグラムに対して85ミリグラムのリンガ含まれていますが、とり肉の胸肉には、カルシウム3ミリグラムに対して、リンは210ミリグラムも含まれているのです。

このように動物性タンパク質は体に色々な負担を与えているのです。決して食べるなと言っているのではありません。自分もお肉は大好きですから・・・
しかし食べる量と回数は考慮すべきだと思います。

最近、気が付いたことがあります。
自分も時々「肉を食べたい」という衝動に襲われる時があります。
しかし冷静に考え直してみると、「肉」ではなく、単に“お腹が空いた”ということに気付いたのです。
それは「肉」と思っても、他のものを食べると、それで満足している自分に気付いたのです。

タンパク質(19ー3)10年程前に、朝起きた時に眠いのは“寝不足”だと気付きました。
「そんなことに気付かなかったの?」と笑われると思いますが、それから朝の爽快な目覚めを得られるまで数カ月もかかったのです。
平日は6~7時間寝ていたし、週末はもっと寝ていたから、自分は寝不足だったとは思いもよらなかったのです。
それが爽快な目覚めを体験してからは、「これが普通なんだ」と分かるようになり、朝起きて眠い日の夜は早めに寝るようになりました。

自分の「肉食べたい」もきっと「腹が空いた」なのだと思います。
皆が皆、一緒だとは思いませんが、一度試してみたら如何ですか?
ひょっとしたら、あなたも自分と同じ「お腹が空いた」を「肉食べたい」と勘違いしているかも知れません。