奄美世のごはん#018:肝臓の働き

奄美の木々も、冬支度を始めました。

クリスマス、忘年会、お正月と、肝臓も大忙しの季節です。

小さかった頃、ケーキというものは、クリスマスとお誕生日にしか食べられない、特別なごちそうでした。
今は日本中がクリスマスカラーに染まって、一度ならず、2度も3度もクリスマスパーティーという方も。
日常的にケーキを食べているのに、なぜか、やっぱり、クリスマスにはクリスマスケーキ。
しかも、アルコールやカフェインと一緒にです。

お砂糖がたっぷりのケーキやお菓子は、あっという間にぶどう糖に分解されて吸収されるココアケーキサンタ(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.comと、血糖値を急激に上げてしまいます。
それに対応して、膵臓から一気に、過剰に、インスリンが分泌されます。
インスリンは身体の細胞にぶどう糖を投げ込みます。
細胞は余分なぶどう糖を脂肪にして蓄えます。

インスリンの作用に反応して、肝臓も血液中のぶどう糖を汲み上げて血糖値を下げ、汲み上げたぶどう糖は貯蔵用のグリコーゲンにして蓄えます。

必要以上に分泌されたインスリンは、急激に、必要以上に、血糖値を下げてしまいます。
低血糖です。
さまざまな身体症状が出やすい時です。
筋肉の痛みや、眠気、ひどい疲れを感じたり、落ち込んだり、不安になったり。

このとき最も影響を受けるのが脳や神経細胞です。
インスリンは血液中のぶどう糖を脳ではなく、身体の細胞に運び込みます。
ですから、通常ぶどう糖だけをエネルギー源にしている脳は、エネルギーが足りなくなりますから、大あわてで血液中のぶどう糖を増やすように命令を発信します。

リュウキュアサギマダラの越冬(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.comですが、身体の細胞に蓄えられた脂肪は、残念ながらぶどう糖には変換できません。
血液中のぶどう糖を増やすには、肝臓が蓄えたグリコーゲンを分解してぶどう糖を放出するしかありませんが、このとき肝臓は、アルコールやカフェインの分解と処理でとても忙しいのです。
なかなか、低血糖を改善するにいたりません。

しかも血液中にはまだ、過剰に分泌されたインスリンが残っています。
血糖値を下げる作用を持つインスリンを分解してしまわないと、血糖値はいつまでも上がりません。
インスリンの分解も、肝臓の担当です。

低血糖は血液中のぶどう糖が足りない状態です。
中枢神経系のエネルギー欠乏は、生命活動の危機です。
脳はさらに血液中のぶどう糖を増やすように命令を発信します。
興奮状態です。
イライラしたり、攻撃的になったり、活動亢進、集中力の低下、抑えられない食欲。

やっかいなのは、てっとり早く血糖値を上げる手段を、脳と身体が記憶していることです。
それは甘いお菓子やケーキ、アルコール、カフェインを再び摂取すること。
そして血糖値の急上昇と急降下を繰り返してしまうのです。
お酒を飲んだ後、お茶漬けやラーメンでホッとするのも、このパターン。

やっと脳や神経系が安心できるレベルに血糖値が安定した頃には、肝臓は疲れ果ててしまいます。
肝臓で働く酵素も大量に消費されてしまい、産生がなかなか追いつきません。
肝臓の残業を減らしてあげること。
必要な栄養素を摂取すること。

ヨーロッパでは、クリスマスのお菓子に香おからケーキ(奄美世のごはん)|DoctorsSuggestion.com辛料をたっぷり使うのだそうです。
高価な香辛料をたっぷり使って、ハレの日を祝うのだそうです。

いつも焼いているおからのケーキに、特別に有機栽培のシナモンとキャロブの粉をたっぷりいれて焼きました。

白砂糖は使いません。

貴重な奄美の黒砂糖と、リンゴと干しブドウで、ほんのり甘く、血糖値はなだらかに。




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About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。