『奄美世のごはん#003』

精製度の低いご飯に慣れてくると、食べた後の満足感に気づくはずです。
身体が満足しているんですね。玄米や分搗き米などは、カロリーだけではなく、栄養素が一緒になって入ってくるので、身体はそれ以上の食べ物の摂取を望みません。

ちなみに玄米100g(約3/4合)には、ビタミンB1:0.4mg ビタミンB2:0.1mg ビタミンB3:5mg ビタミンB6:1,03mg 鉄:1.0mg カルシウム:9mg 食物繊維:1,0g たんぱく質:7.5gなどなどが含まれています。

ですから、精製して栄養価を削ぎ落とした穀類でカロリーだけを満たしても、栄養素の不足があると、たくさん食べたはずなのになんだか食べたりない。食べたばかりなのにまた、すぐ、食べたくなる。なんて事になってしまうわけです。

 

どうしても主食を変えられない場合は、サプリメントを上手に使うという方法もあります。
ただ、単に「身体にいいらしい」という理由だけで飲むのではなく、「何のために、何を摂るのか」がとても大切になります。

精製して栄養価を取り除いてしまった穀類や糖分を摂取して、その燃焼を促すための補酵素を補うのなら、ビタミンB群のサプリメントを選びます。
食べ物と同じように、サプリメントも必ず、原材料を確認して、不必要な添加物や着色料、香料などが入っていないか確認します。
必要な栄養素を摂取するためとはいえ、不必要な添加物を摂ることは避けるべきです。
また、ビタミンBは個別にではなく、B群が一緒に働くことで相乗効果をもたらしますから、コンプレックスタイプがおすすめです。

注意してほしいのは、ビタミンB群を飲めば燃料を燃やしてやせるのではないか、という勘違い。
身体は必要なエネルギーを作ります。
必要がなければ、ビタミンBが在っても燃料は燃やさず、蓄えておきます。
つまり、やっぱり、必要以上に食べたり飲んだりしたものは大事に保管されてしまうのです。

また、ビタミンB群のうちB2は色素を持つビタミンですので、尿の色が少し濃いめの黄色になる事があります。
ここでも勘違いが起こりやすいのですが、決してオシッコとして捨ててしまっているわけではありません。
ビタミンBは水溶性ですから、身体の中で働いた後、尿中に排泄されるのです。
無駄になっているわけではありません。
B群をおすすめする時には、一言お伝えください。

 

 

さて、玄米だからといって、身体に必要な栄養素が全て含まれているわけではありません。
ですが、伝統的な和食の組み合わせは、その栄養素を補うのに理想的な組み合わせになっています。

例えば、豆類や豆製品との組み合わせは、お互いに不足しがちな必須アミノ酸を補い合います。
リジン、メチオニン、トリプトファンなどです。
未精製の穀類と豆類を2:1の割り合いで組み合わせると、必須アミノ酸をバランス良く摂取することができるので、玄米菜食でも充分にたんぱく質が摂取できますから、飽和脂肪酸や脂溶性の環境ホルモン、抗生物質などのデメリットが伴う、動物性のたんぱく質の摂取を控えることができます。

豆料理は、手間がかかる、難しい、と敬遠されることが多いのですが、簡単な料理方法から試してみてください。難しい料理は後回しで、まずは続けることです。

我が家では、夏場でも小豆を煮てぜんざいを作ります。我が家では、夏場でも小豆を煮てぜんざいを作ります。
テレビでも観ながら、洗った小豆を土鍋に入れてコトコト煮ます。
やわらかくなったら黒砂糖と塩で味付けをして、冷蔵庫に入れておきます。
冷やしぜんざいです。
もちろん、寒い時期には温めてたべます。
土鍋でコトコト煮ている途中、小豆がまだ少し固いうちに、お玉に1杯ほど小豆を小分けして冷凍しておきます。
この少し固めの小豆を入れて豆ご飯を炊きます。
小豆の量にもよりますが、ちょっと水を多めに、あとはいつも通りに炊くだけです。
そら豆がたくさん手に入った時も、固いうちにとり分けて、同じようにお米に混ぜて炊きます。
そら豆のときは、昆布と塩、しょう油で、味付きご飯にするのがうけています。
ビールのつまみの枝豆が残った時は、翌朝、炊きあがったご飯にざっと混ぜ込みます。

写真の枝豆ご飯は、昆布と塩で薄味にしてあります。写真の枝豆ご飯は、昆布と塩で薄味にしてあります。

 

 

 

 

豆ご飯はおにぎりにして、子どもたちのおやつやお弁当に重宝しています。豆ご飯はおにぎりにして、子どもたちのおやつやお弁当に重宝しています。

About 古田 朋子

1964年奄美生まれ。Holistic Nutrition(米国)学士・修士。創価大学(通信教育部)卒業。
PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)付属ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ卒業。
在学中よりセサミ・カイロプラクティックに勤務する。
PAAC認定・MCC(メディカルカイロプラクティックカレッジ)認定・米国SORS(Sacro Occipital Reserch Society International)認定のカイロプラクター。ハンズプラクティスカレッジ栄養学/婦人科学講師。
数多くのカイロプラクティック関連の訳本を手掛け、自らも業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」の編集に携わる。