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奄美世のごはん#045:基本の4

わかってるけど、止められないんですよね、甘いもの。

私たちは、美味しいものを食べると、とても幸せな気分になります。
なんだか、とても優しくなります。

どうしてでしょう?

私たちが、美味しいものを食べることで得る満足感は、2つの作用により作られるそうです。

1つめは味覚です。美味しいものを食べると、舌にある細胞が味を感じます。その味覚の情報が神経を通って、「美味しい食べ物が身体に入ってきた」と脳に伝えます。

もう1つは、食べた後に身体の中で、血糖や食べ物に含まれていた様々な栄養素が増えたことを、脳が感知します。

この2つの作用が統合されて、脳の中の報酬系という部位に伝達されると、神経伝達物質のドーパミンやエンドルフィンが分泌され、心地いい感情や、多幸感をもたらすと考えられています。

そんなわけで、私たちは、甘い物の誘惑にまどわされるのです。

 

さんのかぼちゃ|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion) 黒砂糖ラスク|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion) お芋焼き|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)

 

2つの作用はまた、満腹中枢を活性化し、摂食中枢を抑制します。
お腹が満足して、食べるのを止めようとします。

fMRIの実験で、カロリーのある砂糖液と、カロリーのない合成甘味料液を摂取したときの、脳の反応を観察したら、こんな結果が出たそうです。

夏みかんピールの寒天|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)砂糖やぶどう糖を摂取した時には、舌で甘味を感じ、さらに吸収した後に血糖値が上昇するので、脳内で摂食の信号が抑制され、食べる欲求が抑えられます。

しかし、アスパルテームやマルトデキストリンなどの、合成甘味料の摂取では、舌の細胞は味を感じますが、血糖値を上昇させないので、摂食の信号の抑制が観察されません。

血糖が増えないので2つめの作用が起こらず、報酬系の活性もなされませんから、ドーパミンやエンドルフィンは分泌されず、食後の満足感が低下します。
これはさらに食べものを欲するきっかけともなります。

合成甘味料はまた、砂糖(蔗糖)より強い甘味を持つため、自然な甘味では満足できなくなります。
甘味への依存が高まったり、血糖値を上げないから、低エネルギーだからと、過剰な摂取につながる危険性もあります。

しかし、血糖値のコントロールが必要な人には、便利な甘味料です。
ていねいに、過剰摂取にならないよう、上手に利用しましょう。

 

何を食べますか
誰と食べますか
どこで食べますか

食べるものに感謝して
食べる楽しみをじっくりと味わう

 

小豆ごはん|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion) フライパンクッキーよもぎ|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion) 梅ジャム|奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)

栄養と日常生活#046:血液型ダイエット(4)

前回は血液型について簡単な説明をさせて頂きました。
今回は、その血液型と食べ物との関係について考えてみたいと思います。

血液型によって影響を受けるのは、レクチンと呼ばれるタンパク質です。
レクチンとは、糖鎖に結合活性を示すタンパク質の総称と言われ、まだ完全には解明されていないようです。
それはレクチンは多量体を形成するため、分子サブドメイン内に糖認識サイトを1つしか持っていない場合でも、多量体を形成することで、糖鎖分子を介した架橋を形成する能力を発するからだそうです。

しかし、今回ご紹介させて頂いている多くの情報源であるピーター・ダダモ博士は、特定の血液型に反応するレクチンには注意が必要だと警鐘を鳴らしています。

 

ピーター・ダダモ博士;

アメリカを代表する自然療法学の医師。ワシントン州シアトルのジョン・バスティア大学自然療法医学卒業。血液型別健康法に着目した父ジェイムズの研究を発展させ、コネティカット州スタンフェードのクリニックで臨床に携わりながら、著作や講演活動を精力的にこなしている。「自然療法医療ジャーナル」誌の創刊者・名誉編集長でもある。
集英社文庫:“ダダモ博士の血液型健康ダイエット”より抜粋

タンパク質の生命科学―ポスト・ゲノム時代の主役 (中公新書) 博士は、私たちが普段摂取している食事に含まれるレクチンの95%は体外に排除されると説明しています。
しかし残りの5%は血液内に侵入して、赤血球や白血球を凝集させ、しかも破壊すると言っています。
そしてレクチンの働きは、消化管内で最も活発化され、敏感な腸の粘膜に激しい炎症を起こすことも多いそうです。
また特定の血液型に反応するレクチンの場合は、少量でも非常に多くの細胞を凝集させてしまうと提唱しています。

また、どの食品も危険であるのではないそうです。

レクチンを多く含む食品は、豆類、魚介類、穀物、野菜で、私たちは、特定な血液型に反応して凝集作用を起こすレクチンを避ければいいそうです。

例えば小麦に含まれるグルテンは有名ですが、グルテンは小腸の壁に凝集反応を起こし、腸にひどい炎症を起こしたり、腹痛を伴う過敏性腸症候群を引き起こします。
この事実は現在アメリカで注目されています。
特にO型の人は、グルテンによる反応を示しやすいと言われ、今ではグルテンフリーの食品まで流通しているようです。
ちなみにウナギの血中に含まれるレクチンは、O型の赤血球を凝集させてしまうことも証明されています。

食品によってレクチンの種類は異なります。
前述した小麦に含まれるレクチンと、大豆に含まれるレクチンの構造は異なりますので、それぞれの組み合わせの違う糖に密着します。
つまり小麦も大豆も病気の原因となるか、優れた栄養素になるかは、血液型で異なることになります。

タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)ロシアの研究者によると、精神障害者の脳は、ある種の食品に含まれるレクチンに対して、普通の人の脳よりも敏感に反応すると発表しています。
またアメリカでは、関節炎で苦しんでいる人たちの多くは、トマト、ナス、ジャガイモなどのナス科の野菜を避けている人が多いそうです。
何故ならナス科の植物には関節炎を悪化させるレクチンが非常に多く含まれているからだそうです。

特定な植物に含まれるレクチンは、白血球の受容体に働きかけ、白血球を急激に増殖させるそうです。

このような働きをするレクチンは、ミトゲン(分裂促進剤)と呼ばれ、ミトゲンは細胞同士をくっつけて血管を塞ぐのではなく、自分を他の物質にくっつけるのだそうです。
例えばヤマゴボウの葉や茎は、白血球の増殖を増やす働きの強いレクチンが含まれているそうです。

 

こう見てみると、自分たちは自分が持つ血液型の相性を知っておく方が良さそうです。
特に体調を崩している時は、自分の血液型に合わない食べ物は避けるべきではないでしょうか。

 

そこで次回から個別の血液型に合わない食べ物をご紹介したいと考えています。