Archives for 3月 2015

奄美世のごはん#044:基本の3

春分の日は、太陽が出ている時間と沈んでいる時間がそろいます。

その日、太陽は真東から昇って、真西に沈みます。

一気に階段を駆け上がるように、血糖値を急激に上げてばかりいると、私たちの身体は疲れきってしまいます。
血糖の急激な増加を、なるべく穏やかにする工夫をしましょう。

そのためにはまず、糖質の種類の選択です。

つながる数が少なければ少ないほど、消化吸収の速度は速く、血糖の増加も急激になります。
このような糖質を減らしてあげると、身体は階段を駆け上がる必要が減って、他に働く余裕ができます。

加工した食べ物や飲み物を購入する時には、原材料の表示を確認して、〇〇糖という表示がある物を避けるといいでしょう。
甘酢:奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)前回お伝えした、液体の異性化糖は身体にも環境にも負担をかけます。
調理をするときには、単糖類や2糖類など、精製された糖分を避けたり、使う量を減らしましょう。

オリゴ糖は消化吸収されにくいため、血糖の上昇を抑えるといわれます。
ところが、オリゴ糖使用をうたう商品の中には、オリゴ糖より蔗糖の割合が多かったり、スクラロースなどの合成甘味料を使用したものもあります。
原材料の表示を確認してみましょう。

お米やお芋のでんぷんは多糖類です。
糖がたくさんつながっている多糖類は、つながる糖が少ないものより消化に時間がかかるので、血糖を上げる速度は比較的遅くなります。
少ない糖より多糖類です。
加工の程度や精製度が低いと、各種の栄養素とともに食物繊維も一緒に摂ることができます。

 

大根葉:奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)糖質の種類の選択ができないときは、食べるタイミングを利用します。

糖質の多い食品より先に、食物繊維を多く含む食品を食べましょう。
食物繊維によって消化吸収の速度が落ちるので、糖質の血中への吸収が穏やかになります。

食べ初めに野菜や海草など繊維質を多く含む料理を、よく噛んでゆっくり食べましょう。
ゆっくり食べることで、糖が体内に入ってくる速度を抑えることができます。
良く噛むことが満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防ぐことにもつながります。

また、陽が傾く前、日中のほうが血糖値が上がりにくいとする研究もあります。

 

唐揚げランチ:奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)でもやはり、食べた分だけ血液中の糖は増えます。
精製度の低い多糖類を選んで、ゆっくり食べて、消化の速度を穏やかにしても、体内で使う先のない糖質は、一部を除いて脂肪に変換されて貯えられることになります。
この脂肪は、皮下にも臓器にも血管内にも蓄積します。

とはいえ糖質は食べる楽しみをもたらします。
無理な制限をするより、自分自身の良い加減を探してみてはいかがでしょうか。

血糖の恒常性維持において、食べることに加えて欲しいのは運動です。

運動をすると筋肉がエネルギー源として血中のぶどう糖を使います。
筋肉はインスリンの助けがないときでも、AMPキナーゼという酵素によって血中のぶどう糖を利用することができるのです。

 

ひとつ手前のバス停で降りる。
遠い方の改札を利用する。
出かける時に少しだけ遠回りをする。
駐車場の端っこを利用する。
片道だけ自転車を押して歩く。
階段の利用を増やす。

けっして激しい運動をする必要はありません。続けることが大切です。

 

そして・・・

一日を振り返る

一週間を振り返る

足りなかったものはありますか

食べ過ぎたものはなんでしょう

日没:奄美世のごはん by 古田朋子(Doctors' Suggestion)

栄養と日常生活#045:血液型ダイエット(3)

今回は、血液型とは何であるのかを簡単にご紹介したいと思います。

血液型の違いはオーストラリアの病理学者であるカール・ラントシュタイナー博士が、血液型抗原が他の血液型に抗体を作り出すことを発見したのが最初です。
今からたった115年前の1900年のことです。

ちょっと待ってください。

1900年と言えばオスラー結節などで有名なウイリアム・オスラー内科医(1849~1919)が活躍していた頃です。
当然ながら1900年以前も手術が行われていたでしょうから、輸血も行われていた筈です。
血液型の違いを知らずに輸血していたのかも知れません。
恐ろしいことです。
異なる血液型が混ざると、凝集や溶血反応を起こしてしまうことは、今では医療に携わっていない人でも知っている事実です。
恐らく異なる血液型の輸血を受け、体調が悪化して、命を落とした人もいるでしょう。

1900年にラントシュタイナー博士が発見した血液型はA、B、C型に分類され、翌年1901年に世に発表されます。
そして1910年に発見された第4の血液型はAB型として定められ、“C型”とされていた型の血液型は、後述しますが抗原を持たない“ゼロ”という意味で“O型”に変更されたそうです。

MX-C312_20150228_091829_001そして1937年にアカゲザルを使った実験で“D抗原”が発見され、アカゲザルの英語の Rhesus から命名された“RH因子”が発表されています。
日本では余りRH因子は注目されませんが、それは日本人の99.5%がRH+であるからでしょう。
ちなみにRH-の女性がRH+の胎児を妊娠すると抗体を作ってしまい、2回目以降の妊娠で病気や流産の原因になる可能性があります。

調べながら驚きました。
血液型が発見されてから、まだ100年少々しか経っていないのですから。
自分が大学で医学の勉強をしていたのは80年代です。
つまり血液型やRH因子が発見されてから、まだ100年も経っていなかったのです。

確かにDNAの構造が解明されたのは1956年ですから、今から考えると、医学の進歩に驚かされます。
今では全ての遺伝子まで解読され、次々に医学は進歩し続けています。
スピードの速さに驚きの連続ですね。

MX-C312_20150228_091932_001人類の最初の血液型が“O型”であったことは前述しました。
今でも世界で最も多い血液型は“O型”です。

では“O型”と他の血液型の違いは何なのでしょう。

血液には血液型によって異なる血液型抗原が含まれています。
血液型抗原とは、赤血球の表面に存在する抗原です。
抗原は自分以外の抗原(異なる血液型抗原以外にも、バクテリア、ウイルス、ばい菌なども含みます)が体内に侵入してくると、それに対応するために抗体という物質を作ります。
抗体は体内に侵入する異端者に対して攻撃して、体を守ってくれる自衛隊のようなものだと考えてください。

実は“O型”は抗原を持ちません。
少しだけ前述しましたが、赤血球にはフコースという鎖状に繋がった糖がついています。
そのアンテナのようなフコースだけを持つ単純な構造な血液型が“O型”です。
しかし“A型、B型、AB型”には、そのフコースの先っぽに抗原がついているのです。
名前はややこしいので省きますが、“A型”や“B型”は独自の抗原を持ち、“AB型”は“A型”と“B型”の両方の抗原を持っています。

つまり“O型”だけであった人類は、何らかの理由で敵から身を守る手段として、新たな抗原を作り出したたのでしょう。
その敵が何であるかは、想像するしかありませんが、面白そうなので、時間が空いた時は、空想の世界に浸っています。
何か思い付いたら報告します。

 

血漿の適合は、次のようになります。

  • O型;全ての血液型(O、A、B、AB型)から輸血できます。
  • A型;A型とAB型
  • B型;B型とAB型
  • AB型;AB型のみ
“AB型”は、同じ血液型しか受け入れられません。
これが要因となって、まだ人数が少ないのかも知れませんが、きっと何か理由がある筈です。

一応、栄養学の立場から想像していますが、何か他の特別な理由も原因があったでしょうね。
空想の世界が広がって行きます。