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奄美世のごはん#053:基本の11(油その3)

師走です。
松迎えの日もすっかり忘れて走り回っているうちに、あちらこちらから鈴の音が聞こえ始めました。

前回までの脂質のはなしを少しだけおさらいしましょう。

*必ず食べものから摂り入れなければならない必須脂肪酸は、α-リノレン酸とリノール酸。

*炭素の二重結合が無い脂肪酸が飽和脂肪酸、有るのが不飽和脂肪酸。

*飽和脂肪酸の摂取量とインスリン抵抗性(インスリンの働きを抑える状態)は正の関連をもつ。

 

天使1今回は、不飽和脂肪酸をさらに細かく分類していきます。

不飽和脂肪酸は分子構造に炭素の二重結合を持ちます。
この二重結合が1ヶ所だけの脂肪酸を一価不飽和脂肪酸といいます。
二重結合が2つ以上ある脂肪酸を多価不飽和脂肪酸といいます。

炭素の二重結合は、柔軟性に富む代わりに不安定になっているので、とても酸化しやすい部位です。
ですから、複数の炭素の二重結合を持つ脂肪酸を多く含む油は、酸化しやすい油というわけです。

必須脂肪酸のα-リノレン酸とリノール酸は、この不飽和脂肪酸の仲間で、多価不飽和脂肪酸に分類されます。
多価不飽和脂肪酸は複数の炭素の二重結合を持ちますから、どちらも酸化しやすい脂肪酸です。

多価不飽和脂肪酸をさらに二重結合の位置で分類したものが、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸です。
必須脂肪酸はそれぞれ、α-リノレン酸がオメガ3系脂肪酸に、リノール酸がオメガ6系脂肪酸に含まれます。

天使2オメガ6系の脂肪酸は、一般に過剰に摂取されている傾向があります(奄美世のごはん#051:基本の9(油))。

反対にオメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸やDHA・EPAは、摂取量は多くありません。
この脂肪酸は欠乏すると皮膚炎などを発症するので、含有量の多い食品を気をつけて摂取することが大事です。

オメガ3系脂肪酸を多く含む油には、亜麻仁油、えごま油、しそ油などがあります。これらの抽出した油はとても酸化しやすいので、カロチン(ビタミンA)やビタミンEなど、抗酸化作用をもつ油溶性のビタミンを含む食べものや、サプリメントを一緒に摂るようにしましょう。また、加熱調理による酸化はなるべく避けたいものです。

植物性の食品では、小松菜、ほうれん草、大根の葉、春菊などの葉野菜や、チアの種などにオメガ3系の脂肪酸が豊天使3富に含まれています。

動物性の脂肪にも微量ですが含まれています。
動物の身体に含まれるα-リノレン酸は、植物の葉に由来します。
牧草で育てられた牛や羊の肉は、穀物飼料で育てられた家畜の肉に比べると、リノール酸に対するα-リノレン酸の含有量が多い傾向にあるのです。

また、オメガ3系脂肪酸の仲間で、広義に必須脂肪酸とされるDHAやEPAは、魚介類に多く含まれます。
鯵や鰯、秋刀魚、鯖、鰤は豊富なDHA・EPAに加えてα-リノレン酸も含みます。

DHAは、お腹の中の赤ちゃんや乳幼児の脳・神経の成長と成熟にとても重要な栄養素です。
とくに妊娠中や授乳中は、気をつけて摂取して欲しいのですが、魚介類が主な摂取源となりますから、海中の汚染物質の蓄積が心配です。
種類の偏りがないよう、旬の魚介を選び、DHA・EPAを摂るようにこころがけてください。

 

ご馳走の季節がやってきます。

はれの日に食べるもの
からだが喜ぶ食べもの
こころが喜ぶ食べもの
みんなが喜ぶ食べもの

クリスマス飾り

栄養と日常生活#054:リウマチ(膠原病)

リウマチは膠原病の代表的な疾患です。

アメリカ滞在中にリウマチを患っている方を診る機会はありませんでしたが、帰国すると、何人もの膠原病に苦しむ人たちと接する機会を持つようになりました。
もちろん数百人から数千人レベルの人たちを診てきたのではないので、これからご紹介する内容が、膠原病に苦しんでいる人たち全てに適応するとは思えませんが、臨床上で診てきたこと、感じてきたことを述べたいと思います。

リウマチ十数年前でしょうか。「関節痛・リウマチは完治する」D.ブラウンスタイン著(中央アート出版社)と出会いました。
それまでにもリウマチを始めとする膠原病に苦しむ人たちとの悪戦苦闘は続いていたのですが、ちょうど“栄養学”への挑戦が始まった頃のことです。

ブラウンスタイン博士が自然から採取したホルモン剤(DHEA、テストステロン、ヒドロコルチゾンなど)と並行して、抗生物質やサプリメント(ビタミン剤:ビタミンB群、マグネシウム、ピクノフェノール等)を投与することで、多くの膠原病に苦しむ人たちを救っていることを述べています。

また最近流行しているタンパク質の一種である“グルテン”の影響をいち早く報告しています。
今では自分もグルテンの影響を考慮して、特に血液型がO型の人やB型の人には、症状が緩和するまでは“小麦粉”の摂取を控えさせたり、“グルテンフリー”の小麦粉を使用するように勧めるようになりました。
数十年前からグルテンを指摘していたブラウンスタイン博士の知識には驚かされます。

興味のある人はこちらの本をお読み頂くとして、今回は少々、異なる角度からリウマチを始めとする“膠原病”を観てみたいと思います。

 

今まで診てきた膠原病に苦しむ人たちと接して行く内に、ある共通点があることに気付きました。
それは、膠原病に苦しむ人たちは、過去に“精神的に身体に受けたダメージを受けた経験”があることです。

最初に“膠原病(リウマチ)”と精神的なダメージとの繋がりに気付いたのは、十年以上前のことです。
50代の女性で、既に片足の足首と、反対側の肘が変形してしまっていました。
現代医療で投与されるステロイドの副作用に侵され、睡眠障害や多くの関節痛に悩まされていました。

自分に出来ることは、カイロプラクティック的なアプローチだけです。
動きが制限されたり、減少している関節の動きを改善したり、四肢と関連する脊柱に対するアプローチを繰り返し施しました。
幸い、多くの関節に及ぶ痛みは緩和し、夜も寝れるようになりましたが、既に変形してしまった関節を治す手段はありません。
できることは、変形してしまった関節への負担を減らすことだけでした。

お互いの信頼も深まったきたある時です。
リウマチが発症する1年半くらい前、大変に嫌な思いをした経験の話しを聞きました。
ご主人のお父さんが亡くなり、お父さんが残した遺産相続で、兄弟間の見難い争いを見聞したそうです。
彼女はご自分のお子さんたちが成人したら、ご主人と絶対に離婚しようと決心したそうです。
「もう一緒にいること自体が嫌で、ご主人の本当の姿を見せつけられ、それがトラウマになって、今でも身体が震えてしまうほどに、嫌悪いを覚える」と涙を流しながら話してくれました。

その時、私は、身体に植えつけられた精神的ダメージが、リウマチという形で現れたのだと気付きました。
それからは、“頭蓋仙骨治療”や“身体感情解放法”という身体に閉じ込められたトラウマを開放するテクニックを施すように心掛けました。

多くの関節に生じていた炎症は治まりましたが、もちろん変形してしまった関節を改善することはありませんでした。

 

次にご紹介する方も、やはり50代の女性です。

“強皮症”に侵された人です。
彼女は強皮症になる以前から診させて頂いていました。
左足の脛骨神経が潜在的に欠損していると思われ、神経領域の知覚も欠損しており、左足首を自在に動かすことができません。
若い頃からビッコの歩行しかできなく、それによる身体の不均等で、色々な場所に痛みを訴えていました。

ある時「今は犬と一緒に住んでいるのですが、お犬チャンも老い、甘えん坊さんなので、私が昼間に起きている時は安心して寝ているのですが、私が夜に寝てしまうと不安になるらしく、吠えたり、動き回るので、私が寝れないの」と嘆いていました。
それから間もなく、お犬チャンが亡くなり、家族同様に過ごした彼女は大きなショックを受け、半年後に“強皮症”に罹りました。
おそらく何時も欠かさず、お犬チャンを思い出し、大変に落胆した毎日を過ごしていたのだと思います。

そこで「また犬を飼ったらどうですか?」と提案しました。
最初はまた同じ思いをするのは嫌だからと、新たに犬を飼う事をかたくなに拒んでいましたが、一人暮らしだった彼女は段々寂しくなったのか、ある時に誰からか子犬をもらい、新たな生活を始めました。

すると数か月後、あちこちに及んでいた関節痛が和らぎ、痛みからも解放され、毎日のように出歩く生活にまで復帰したのです。

やはり精神的なダメージが引き起こした病だったのでしょう。

 

最後にご紹介する方は、40代後半の女性で、両手首に及ぶリウマチに悩まされていました。
自分の子どもが通っていた学校の卒業生であったこともあり、すぐに意気投合して、私生活の話しもするようになりました。
また数回の治療で、両手首に及んでいた炎症も和らぎ、動きも大分回復するまでに至りました。
暫くすると、投薬されていたステロイドを飲まなくても、悪化することもありませんでした。
このまま行けば、根本的な改善まではは至らなくても、症状からは解放されると喜んでいました。

しかしある時にキャンセルが入り、それきり全く連絡が入らなくなりました。
心配になったのと、ちょうどご紹介した「関節痛・リウマチは完治する」を読んだ頃でしたので、本の表紙のコピーと、出版社の連絡先を書き添えて手紙を送りました。

数週間後に、彼女からの一通の手紙が届きました。
中には「近所にリウマチ専門の治療院が出来たので、そちらに通うことにしました。またステロイドを飲むことになりましたが、一番弱い薬にしてもらい、何とかこれで我慢して行こうと思います」のような内容でした。

不思議でした。カイロプラクティックの治療で殆ど痛みも炎症も、腫れも引いて来たのに、どうしてだろうと悩みました。

ある時、彼女から聞いた話しをフッと思い出しました。
「私には娘が一人いるのですが、主人と仲が悪く、何年も話しもしないし、一種に何かをすることもしないし、私が中に入らないと生活できないの。でもリウマチになってからは、私が手が使えないので、布団の上げ下げしてくれたり、お皿を洗ってくれたり、何よりも二人で会話するようになったんです」と嬉しそうに話してくれたのを思い出したのです。

そうです。
彼女はリウマチが完治してまた前の生活に戻ってしまうことを恐れたのではないかと思います。
治ってしまうと、また娘さんとご主人の仲が悪くなってしまうのではないか、そうなるよりは、少し痛くても、我慢しようと決心したのではないか、考えました。

もちろん、本当であるか確認した訳ではありません。
あくまで自分が勝手に想像した話しです。

 

その他にも、数か月から数年間前にダメージを受けた方に“膠原病”が生じているケースが多く見られます。
当オフィスにいらっしゃるリウマチ患者さん全員から、過去に受けた精神的なショックを聞けた訳ではありません。が、どうも精神的なストレスが、リウマチを始めとする膠原病と深く結びついているような気がします。

不安や不眠症、ストレスに対しては、南太平洋で何世紀も前から用いられてきたハーブの“カバ・カバ”が効果を上げることが知られています。
試してみるのも良いかと思います。

奄美世のごはん#052:基本の10(油その2)

朔風と一緒に、北から紅い季節がやってきました。

脂肪酸を「食べものから摂らなければならないもの」と「そうでないもの」に分類すると、必須脂肪酸と非必須脂肪酸。
必須脂肪酸はα-リノレン酸とリノール酸。

次は、脂肪酸を分子構造の違いで分類しましょう。

分子構造に「炭素の二重結合が有る脂肪酸」と「無い脂肪酸」です。
無いものが飽和脂肪酸で、有るものが不飽和脂肪酸です。

飽和脂肪酸には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、などがあります。

飽和脂肪酸は、肉類や乳製品など動物性の脂肪や、ココナッツ油やヤシ油などの熱帯植物の油脂に多く含まれます。
また、食べものからではなく、私たちの身体の中で生合成することもできる脂肪酸です。

ステーキこの脂肪酸は摂り過ぎると、脳梗塞や動脈硬化が促進されると考えられてきました。
ところが、いろいろな研究データから、飽和脂肪酸の摂取量増加と、脳梗塞や動脈硬化のリスク増加の関連は打ち消されたようです。

しかし、飽和脂肪酸の摂取量を減少させると、虚血性心疾患の罹患率、動脈硬化度やLDLコレステロール値が減少することは、多くの研究で報告されています。

つまり、「飽和脂肪酸の摂取を増やすことが、必ずしも脳梗塞や動脈硬化を増加させるわけではないけれど、飽和脂肪酸の摂取量を減らすことによって、心疾患にかかる確率や動脈硬化の程度やLDLコレステロールの値を下げることが可能性ですよ」ということです。

バターでは減らせば良いのか、というわけでもなく、1日の摂取量が5g未満だと脳出血の罹患率が増加するというデータがあります。
しかしこれも、飽和脂肪酸摂取の減少にともなう、たんぱく質摂取の減少が原因となるとも考えられています。
飽和脂肪酸を制限しても、必要なたんぱく質を摂取していれば、脳出血を予防できる可能性があるというわけです。

飽和脂肪酸の摂取量は、肥満との関連も示唆されています。
これもまた、身体活動量とエネルギー摂取量との関連性が不十分なため、結論づけはまだなされていません。

簡単に言うと、「肥満の原因が飽和脂肪酸の摂り過ぎかもしれないけど、単に運動によるエネルギー消費量以上に、摂取エネルギーが多いだけかもしれなませんよ」ということです。

 

生クリーム糖尿病罹患と飽和脂肪酸の摂取量との間には、正の関連があります。
飽和脂肪酸摂取量が増加すると糖尿病罹患も増加するということです。
これもまた、他の因子の関連を考慮すると打ち消されるのですが、飽和脂肪酸の摂取量とインスリン抵抗性の正の関連は認められています。
「飽和脂肪酸の摂取量の増加により、糖尿病罹患の原因となるインスリン抵抗性が増加する」ということです。

肥満も糖尿病罹患の因子のひとつです。
飽和脂肪酸の摂取増加による肥満の可能性と、飽和脂肪酸の摂取増加によりインスリン抵抗性(肥満とは無関係のインスリン抵抗性)が生じる可能性により、糖尿病の罹患が増加する可能性がある、ということです。

さて、なにがなんだか判らなくなってきましたが、

  • 必要なものを必要なだけ摂るということ。
  • 摂りすぎないということ。
土地の恵 旬の実り かき りんご

柿

栄養と日常生活#053:骨粗鬆層

一般的に知られるようになった“骨粗鬆症(こつそしょうしょう)”。
男性(2割)に比べて女性(8割)に多発し、骨密度が減少して骨に穴が生じてしまう疾患です。
体の殆どの細胞が入れ代るように、骨も代謝を繰り返しており、大体4~6ヶ月サイクルで新しい骨が再生されています。

骨は骨形成(骨芽細胞)と骨吸収(骨破壊細胞)で代謝が繰り返されています。
骨粗鬆症は、骨形成速度よりも、骨吸収速度のほうが優ってしまうために生じます。

日本では高齢女性を中心に、骨粗鬆症は年々増大している傾向があります。
厚生労働省の発表では、自覚症状のない人を含めると、おそらく1,100万人以上に及びます。
先進国であるアメリカでは、自覚症状を訴えている人だけでも、3,000万人に及ぶと言われています53-1

女性ホルモンのバランスの低下が第一の原因だと考えられています。
特に、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランス低下が原因であると言われ、更年期以降の女性に多発しています。
60代女性で3人に1人、70代女性では2人に1人の割合であす。

卵巣で生成されるエストロゲンは、閉経後には6割以上減少するとされ、プロゲステロンは8割以上の生成が減少します。
多くの医療機関では骨粗鬆症に対してエストロゲンを投与しています。
しかし、エストロゲンは骨破壊細胞に影響を与えますが、骨芽細胞をサポートするのはプロゲステロンです。

アメリカでは自然の中から抽出した、プロゲステロンと全く同じ分子構造のもの(クリーム状)が販売されています。
イモ類のヤムから採集できるそうで、以前、当オフィスも個人輸入でプロゲステロンを購入して、小出しで患者さんに無料で配ったこともありました。
米粒大の量で大きく反応するので、反対に怖くなり、骨粗鬆症でお悩みの方には、個人輸入で購入できることを伝えるだけにしています。
値段もリーズナブルだったと覚えていますが、自然な形で生産されているものかをよく確認してから、慎重にお選び下さい。

53-2エストロゲンも人工的に合成されたものではなく、自然から摂取することが出来ます。
以前、リウマチ専門の先生に、何故、自然から摂取されたエストロゲンやプロゲステロンを使わないのか聞いてみました。
すると、「厚生労働省が認めた“薬”の方が、安全に決まってるじゃないか」と反論されてしまいました。
副作用がある人工合成された薬より、自然から摂取したものの方が副作用は少ないと思ってしまうのは、自分だけでしょうか。

話しを戻しますが、閉経後は主に副腎皮質が女性ホルモンを作ります(もちろん閉経前も生成しています)。
そして、その原料は肝臓で作られたり、食べものに含まれるコレステロールです。
日本では総コレステロールの上限は220mg/dlですが、最も長生きできる値は230~250mg/dlであることは、多くの研究で証明されています。
また政府も、高齢者は小太りの方が健康を保てると発表しながら、メタボリック症候群が問題だと騒ぎ立て、何か矛盾しているような気もします。
「私の総コレステロール値は100前半なの」と自慢している人がいましたが、総コレステロールが低下してしまうと、ガンになる可能性が高くなることが判明しています。
低体温を気にしない人もいるようですが、体温が35度台の人も癌細胞が増殖しやすいことも確認されています。

また、高脂血症で投与されるスタチン類は、横紋筋融解症を始め、多くの副作用があることも報告されています。
高脂血症による薬を服用している方は、もう一度、主治医の先生とご相談された上で、継続して薬を服用するのかどうかご検討して下さい。
セカンド・オピニオンを選択する方法もあります。
ちなみにヨーロッパでは、高脂血症は総コレステロール値が280mg/dl以上で、血圧が160mmHg以上になって初めて診断が下されています。

また副腎皮質には、ビタミンCが大量に存在しています。
つまりビタミンCの摂取量が減ると、副腎皮質で作られる女性ホルモンの生成に影響すると考えられます。
お肌のツヤや肌荒れ対策も含め、ビタミンCの摂取をお勧めします。

53-3次に、骨粗鬆症になる原因に、“カルシウム不足”が言われています。
体内のカルシウムが低下すると、骨粗鬆症だけでなく、反対に血管内にカルシウムが沈着してしまい、動脈硬化、糖尿病、または高血圧や骨折が多発する、“カルシウム・パラドックス”と呼ばれる疾患が生じます。
体内のカルシウムが不足すると、副甲状腺からホルモンが送られ、骨からのカルシウムが血中に流入して、血管内に沈着してしまうことで動脈硬化が生じ易くなるからです。
カルシウム不足というと、真っ先に思い浮かぶのは、“牛乳”だと思いますが、随分前に牛乳の話しをご紹介しましたが、ネットで検索していたら、ホノルル大学客員教授である久間英一郎 先生が紹介している文章に出会いましたので、全文ではありませんが、ここに引用させて頂きます;

 

“中高年の方の食養相談にのっていて「牛乳」に対する錯覚(牛乳は、飲めば飲むほど健康に良い)がひどく、これは健康上、ゆゆしきことですので今回はこの問題について書きます。
この錯覚はどこから来たのか、戦後のアメリカ占領政策(日本にパン食を定着させてアメリカの小麦を売りたい)に端を発しています。パン食に味噌汁は合いませんので必然的にパンには牛乳ということになります。また、「牛乳は完全食品だから健康によい」と学校給食に取り入れたり、保健所・医師がこぞって勧めるに到ってからは、日本人は「牛乳=カルシウム(完全食品)=骨(健康)」という公式がマインドコントロールされてしまったのです。”

 

牛乳にはカゼインと呼ばれるタンパク質が含まれ、体内に入ると胃や腸の周りに膜を張りますので、カルシウムやビタミンDを吸収することができません。
論文を探してみると、平均して20%前後の吸収度結果が多く、0%と提唱している論文もある程です。
また久間先生の文章をご紹介します;

 

“次に牛乳に含まれる脂肪の質が問題です。牛乳の脂肪は、ほとんどが飽和脂肪酸(コレステロールを増やす)であり、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中等の原因になりやすくなります。他にも牛乳は、白内障、糖尿病、鉄欠乏性貧血、視力低下、虫歯(歯並び)、自閉症などと深い関係があることが発表されています。国際自然医学会会長、森下敬一博士は、「牛乳は腸(血)を汚しガンをつくる」といっています。”

 

これではカルシウムどころではありませんね。
また以前ご紹介したように、狩猟民族である血液型がO型の人や、農耕民族であるA型も乳製品は合いません。
ちなみに牛乳を世界一摂取しているノルウェーの骨折率(骨粗鬆症を含む)は、日本の5倍です。
また砂糖や動物性食品も体内のカルシウムを奪うと報告されています。

カルシウムの摂取は、以前にもご紹介しましたが、“硬水”を飲むことをお勧めします。
カルシウムはマグネシウムとの関係がありますが、硬水にはどちらもバランスよく含まれています。
日中にデスクの上に置き、室温でチビチビ飲んでいれば、500mlぐらいは以外に簡単に飲めます。
就寝前はなるべく避けて下さい。
日中が適しています。

次に問題となるのは、“運動不足”です。
しかしスポーツジムに行く必要はありません。
散歩や、散歩より少しだけ早歩きをすれば充分です。
1日に1時間を目標に、何回かに分けて歩いても効果があります。

最後に骨粗鬆症に対する検査方法をご紹介します。
X線検査や超音波が一般的ですが、X線は放射線の被ばくですので、頻繁に行うことはお勧めできません。
もし慢性的な腰痛があるようでしたら、確認のために腰椎のX線検査を一度撮っておくことは否定しません。
一般病院では、踵(かかと)の骨量を測定しているようです。

奄美世のごはん#051:基本の9(油)

秋晴れの空 星月夜

脂肪酸のうち、必ず体外から摂り入れなければならない必須脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸の2種類。
体内で生合成できないけれど、生きるために絶対に必要な脂肪酸です。

植物油台所の油脂類の表示を確認してみましたか?
必須脂肪酸の名はありましたか?

含有量はどうでしたか?
α-リノレン酸は?
リノール酸は?

表示が無かった、他の脂肪酸の名前を見つけた、という方も多いのではないでしょうか。



シュリンプチップス一般的に料理に使用する植物油の多くは、リノール酸を豊富に含みます。
コーン油、大豆油、ごま油、ひまわり油、綿実油などがそうで、どこの家庭でも常備している油ですよね。
フライパンを使用する料理、揚げものや炒めものには欠かすことができません。
ポテトチップやポップコーンなどのスナック菓子、洋菓子、菓子パン、などにもリノール酸を含む植物油が使われています。

つまりリノール酸は、よほど偏った食事をしない限り、不足する心配はないと考えられます。
どちらかというと、過剰摂取のほうが心配です。



チョコケーキリノール酸は体内で、炎症を引き起こすプロスタグランジンやロイコトリエンという物質を生成します。
プロスタグランジンもロイコトリエンも、どちらも身体に必要な物質です。
しかし、過剰に生成されると、炎症性の疾患やその症状悪化を促すと考えられています。

プロスタグランジンはいくつか種類があって、痛みに対する感受性を高めたり、子宮の筋の収縮を促す作用をもつものがあって、痙攣性の生理痛を引き起こすとも考えられています。

また、体内でリノール酸からγ-リノレン酸を合成するときに働く酵素は、α-リノレン酸からEPAやDHAを合成するときにも働くので、リノール酸を多量に摂取していると、EPAやDHAの体内での合成が抑制される可能性があります。
EPAやDHAを充分に摂取していたら影響は少ないのですが、そうでない場合は、EPAやDHAの不足を来してしまいます。



チョコメロンパン厚生労働省は、リノール酸と、リノール酸から体内で生合成されるγ-リノレン酸やアラキドン酸を含めて、一日の摂取量の上限を定めています。
上限は一日の総摂取エネルギーの10%、約22~30gです。

液体の油は、大さじ1杯がだいたい14グラムですから、チャーハン一皿で一日分のリノール酸をぺろりと平らげてしまいそうですね。

今日はどのくらいの量のリノール酸を摂りましたか?
昨日はどうでしたか?

—–

食欲の秋?

読書の秋?

必要なものを 必要なだけ

 

うろこ雲満月

月明かり

栄養と日常生活#052:イチョウの葉エキス

イチョウの葉のエキスに出会ったのは、随分と前のことです。
試してみよう、試してみよう、と思いながら現在に至っています。

興味がある学問は数多くありますが、その中で、何故か何回も出会う学問にホメオパシーがあります。
最初に出会ったのは、カイロプラクティック大学に在学中の頃でした。
10学期制度の半ばの頃ですから、5~6学期の頃だったでしょうか。
1学期前のクラスに米国のワシントン州にあるホメオパシー大学を卒業した学生が編入して来ました。
その頃のカルフォルニア州は、ホメオパシーを認可していなかったので、開業するためには他のライセンス(資格)が必要だったので、カイロプラクターの資格を取得しようと編入してきたのです。
きっかけは覚えていないのですが、何故か仲良くなり、よく話しをするようになりました。
その時に初めてホメオパシーの存在を知りました。
ドイツ発祥の学問であり、薬(レメディ)を処方する治療法であること程度の情報だったと思います。

卒業後、私は、カイロプラクティック業界では著名な先生が開業なさっている、ロスアンゼルスのオフィスに就職することが出来ました。
夢が実現して非常に感動したものです。

そのオフィスでは経営者であるドクターの他に、自分を含めた3名のアソシエート・ドクターが働いていました。
その一人にドクター・ぺディスというアメリカ人女性がおり、色々な面で大変お世話になりました。
その女性は、カイロプラクティックのホメオパシー専門医を得るため、3年間コースを受講していたのです。
ドクターズ・ルームにいると、何時もホメオパシーの素晴らしさを教えられ、また自分も資格を取ることを勧められました。
しかしドイツ発祥のホメオパシーのレメディはドイツ語でしたから、英語も満足に出来ていない自分が、何で全くチンプンカンなドイツ語までやらなければならないの?という思いで敬遠していました。
それでもホメオパシーに対して多少の耳年増にはなっていたと思います。

帰国して数年後、改めて栄養学を学び直そうと決心しました。
私達は少なくても1日に2回から3回食事を摂ります。
それが毎週、毎月、毎年続くのですから、もし誤った食生活をしていたら、色々な悪影響を及ぼすことは確実だと考えるようになりました。
特定な姿勢を繰り返すと、体の色々な場所に悪影響を及ぼすことに気付き、まずは姿勢を改善する必要性があるとを実感しました。
そうすると、食事も私達の体に与える影響も大きいのではと気付いたからです。

体に生じている歪みをどんなに矯正しても、間違った姿勢や体勢、そして間違った食事をしていたら、再び体に歪みが生じてしまうことに気付いたのです。

貪るように本を読みました。
1カ月に最低でも10冊は本を読もうと決心しました(それは今でも同じです)。
人は1つの学問を把握するには、最低60冊以上の本を読まないと分からないと、ある患者さんに教えられ、頭の回転の遅い自分ですから、最低でも100冊以上の本を読まないと、栄養学のことは理解できないと考えました。
今まで200冊を超える栄養学に関わる本を読んで来ました。

 

51YZTZKF66L._SX318_BO1,204,203,200_そこで何回も遭遇したのがホメオパシーであり、“イチョウの葉エキス”だったのです。

今年はジーン・カーパーという著名なアメリカの栄耀学ジャーナリストの本を何冊か読みました。
すると「もうこれで栄耀学の第一段階は終了したと考えても良いのでは?」と思うようになりました。
最後に前回、前々回にご紹介した「奇跡の食品」(ハルキ文庫)を読んでみると、何と再び“イチョウの葉エキス”が紹介されていたのです。

詳細は次回ご紹介しますが、今回は“イチョウの葉エキス”の効用だけご紹介します。
ホメオパシーについての知っている限りの情報は、何時か別の機会にご紹介します。

”イチョウの葉エキス”の効用

  • アルツハイマー
  • 認知症
  • 抑うつ症
  • 喘息
  • アレルギー
  • 生理前症候群(PMS)
  • インポテンツ
  • 視力の衰え
  • 老人性難聴
  • 記憶力の低下
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 脳卒中

自分は余りにも広範囲に渡る効用に戸惑っているのかも知れません。
でも年を重ねて行く度に、自分の年齢を感じる度に、“イチョウの葉エキス”に対する興味は深まるばかりです。