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奄美世のごはん#034:前更年期と貧血

もうしばらく“貧血”にお付き合いください。

更年期は、男性にも女性にも訪れます。
病気ではなく、思春期と同じように、身体のホルモンバランスが変化する時期のことです。

男性の場合は、女性よりも変化がゆるやかなので、適応しやすいそうです。

女性の場合は思春期ほど急激ではないのですが、閉経に向けてホルモンバランスが乱れ始め、個人差はありますが、30才を過ぎた頃から身体の変化を感じ始めます。

飲み過ぎてもいないお酒が、翌朝まで残っていたり、疲労回復に時間がかかったり。
いくら寝ても寝足りない、かと思うと眠れなかったり。
活字の見難さや、白髪に気がつき始めるのも同じ頃ですね。

消化吸収の機能も、少しずつ低下していきます。

山桜徳仁|奄美世のごはん(by 古田朋子 DoctorsSuggestion.com)月経時の出血を補うために、鉄や亜鉛、鉄や亜鉛の吸収に必要なビタミンC、葉酸を含むビタミンB群、カロチン、たんぱく質などを、いままで以上に意識して食事に取り入れましょう。

食べ物の中のミネラルやビタミンの吸収には、唾液や消化液が必要です。
そのためには、食べ物をしっかり噛むことです。
噛むという行為は、唾液の分泌を盛んにして、胃腸の動きを促してくれます。
歯や歯肉に問題があると、柔らかい食べ物に偏りやすく、特に、食物繊維をたくさん含む野菜や果物、豆類を敬遠しがちになり、噛む行為がどんどん減っていくと同時に、ビタミン・ミネラルの摂取も不足します。

ご飯(米食)にくらべて、麺類やパン食も、ビタミン・ミネラルや食物繊維の摂取不足になりがちです。
噛む力に合わせて調理法を工夫して、食べる物の偏りを防ぎましょう。

よく噛むためには、食べることに集中することも大事です。
親しい友人と、おしゃべりしながら楽しむ食事は別として、ながら食べはやめましょう。
テレビやパソコンは消して、食べ物に向き合いましょう。

桜の葉徳仁|奄美世のごはん(by 古田朋子 DoctorsSuggestion.com)消化吸収した栄養素を使って造血を促すには、しっかりと身体を休めることも必要です。
成長ホルモンの分泌が行われる時間帯に、深い睡眠期に入るには、せめて11時には消灯しましょう。

前更年期の女性は、仕事、子育て、趣味と、とても忙しく、またそれが面白く充実している時期でもあります。

そして多くが、自分自身にとても無頓着です。

更年期の過剰なつらい症状は、環境やライフスタイル、貧しい食事によっても作り出されます。

ゆるやかに変化していく準備をするこの時期にこそ、自分自身を大事にしましょう。

本当に必要としているものは何なのか、冷静に自分自身を感じてみましょう。

ホルモンバランスは、必ず落ち着いていき、低レベルでの安定にいたります。

 

桜は花の時期を終えると、緑の葉を広げます。
そして、緑の葉が陽の光を集め、実と種子が育ちます。

山桜の葉徳仁|奄美世のごはん(by 古田朋子 DoctorsSuggestion.com)

栄養と日常生活#034(仲井DC)

前回、ビタミンCをご紹介しました。

その後で今までに読んだ「ビタミンC」に関する本を全て読み直してみました。

私の生涯のテーマに「己の無知を知る」がありますが、今回も自分の無知に驚いてしまいました。

ビタミンCに関する本を読み直してみると、大切な情報が溢れており、それを見落としていたのです。

やはりこのような本は、1回だけサァッと読むのではなく、しっかり正しく情報を頭の中に叩き込まないといけないと反省したのでした。

特に、ビタミンCの大量摂取に関する情報は見逃していた部分が多く、医療に携わる身として、深く反省したのでした。

以前、知り合いの外科医の先生に「ガンになる理由は沢山ある。ビタミンCが不足している人は、ビタミンCを摂取すれば治るかも知れないし、ビタミンBが足りない人は、ビタミンBを補充すれば治るかもね」と言われたのが脳裏に残り、人間は一般的にビタミンC不足だから、それで、大量摂取で治る人がいるのだろうと勘違いしていました。

ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効くしかしそれは全くの誤解であったことが分かったのです。
全く何を読んでいたのだろう、と自分に呆れ返ったのでした。

ビタミンCは抗酸化剤として働くことは皆さんもご承知の通りですが、大量摂取(静脈注射などで)すると、過酸化水素という活性酸素になります。
しかし活性酸素となったビタミンCは正常な細胞を一切攻撃することなく、ガン細胞だけを攻撃するのです。
これはシャーレで培養したガン細胞と、正常細胞に短時間だけビタミンCをかけ、その後に洗浄して、どれだけガン細胞が死滅するかを調査した研究で、殆どのガン細胞だけが死滅したのです。

この研究は2005年にNIH (米国立衛生研究所)所属のマーク・レビン博士が中心となり、NCI(米国立がん研究所)やFDA(米穀食品医薬品局)のメンバーが参加した研究です。
言い方を変えれば、国がかりの研究発表と言えます。
つまり米国は、ビタミンCを抗癌剤の1つとして受け入れたのです。

ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべてではどうしてビタミンCがガン細胞だけを殺すのでしょう。
それは前述したように大量摂取されたビタミンCは体内で過酸化水素という毒物を発生させます。
そして、この毒物がガン細胞だけを選択的に殺すのです。

血液内に存在している時点のビタミンCは、たとえ過酸化水素に変化しても、赤血球細胞内に含まれるカタラーゼという酵素によって還元(酸化の反対で安全な状態)されてしまうのです。
また正常な細胞にもカタラーゼが含まれていることが判明しています。
つまり正常な細胞は、ビタミンCが変化した過酸化水素という活性酸素を還元するので、攻撃されないのです。
そしてガン細胞にはカタラーゼが含まれないので、過酸化水素の攻撃を受けてしまうのです。

しかし注意事項が幾つかあります。日本人には希ですが、G6PD(Glucose-6-Phophase-Degydrogenase)異常症という先天的な異常を持つ人は対応できません。
この人達は大量のビタミンCを摂取すると、溶血性貧血になる恐れがあるそうです。
発病すると、尿の色が茶色になるのが目安になるようです。
もし大量のビタミンCを摂取すると、尿の色が茶色になるようでしたら、摂取するのを中断して下さい。

新ビタミンCと健康―21世紀のヘルスケアただ、40g以上の摂取でなければ分からないのと、日本では山口県の調査で、人口の0.1~0.5%なのだそうです。
血液検査で分かりますので、異常を感じた人は、直ちに検査を受けて下さい。

またガンに対して大量のビタミンC摂取の効果が現れるのは、開始してから25~30回後だそうです。
10回程度で変化を認める場合もあるそうですが、希のようです。
根気よく継続することが大切なようです。

また大量のビタミンCの投与を受けると、脱水状態になるそうです。
これは前回もご紹介したことですが、希に頭がフラフラしたり、ボ-ッとなることもあり、中には嘔吐してしまうこともあるようです。
ですから大量投与の前に十分な水分を摂取しておく必要があるようです。

点滴の第1回目は12.5gから始め、2回目が25g、3回目は50gと徐々に量を増やして行くようです。
そして血清ビタミンC濃度を計りながら行います。
血清濃度が350~400mg以上を維持するように、その人に合わせた量を調整しながら行うようです。
ですから必ず大量ビタミンC摂取療法に長けた先生を探すべきです。

 



 

ポーリングの生涯―化学結合・平和運動・ビタミンC今回は最後に、前回ご紹介したポーリング博士と共に、ビタミンCの共同研究を行ったキャメロン博士が1996年に出した著書から抜粋した文章をご紹介します;

 

細胞と細胞が離れないのは、ヒアルロン酸やコラーゲンといったセメント質によって両者が接着し、固定されているからである。

ガン細胞が増殖し領地を拡大するには、このセメント質を破壊しなければならない。

その役目を担うのがヒアルロニダーゼという、ヒアルロン酸を壊す酵素である。

ガン細胞は、この酵素を盛んにつくることによってセメント質を破壊し、組織に侵入し、増殖するのである。

したがって、セメント質を強固にする方法があれば生体の防御機構が高まり、ガン細胞は増殖できなくなるはずである。

それがビタミンCということです。

次回もビタミンCの話しが続きます。