仲井康二D.C.による、治療家のための『栄養・免疫学』講座を連載します。

■仲井康二プロフィール
静岡市生まれ。1989年、米国クリーブランド・カイロプラクティックカレッジLA校を卒業し、ドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)取得。帰国後、ナカイ・カイロプラクティックオフィス開業。2004年に、セサミ・カイロプラクティックに改称、ディレクターとして現在も臨床に勤しむ。
米国カイロプラクティック協会公認スポーツ認定医(CCSP)。ハンズ・プラクティス・カレッジ講師。1999年より業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」を刊行、編集を手がけるほか、著書・訳書多数。自身のカイロテクニックを伝授する「カイロ小屋」を主宰。

栄養と日常生活#012(仲井DC)

今回は炭水化物の仲間である食物繊維についてご紹介します。

食物繊維は糖質と同じ炭水化物ですが、人間の消化器には食物繊維を消化する酵素がありません。
ですので、食物繊維は糖質のように小腸から消化・吸収されることはありません。

そこに目をつけたのがダイエット食品メーカーです。
食物繊維はどれだけ食べても吸収できませんし、水分を吸収しやすいために胃の中で膨らみますから、膨満感が早く得られます。
つまりダイエットにもってこいの食材なのです。
今までに色々な食材が紹介されてきましたが、どれも簡単に安く手に入る食材ですから、ダイエット食品メーカーは、多大な営利を得ることができず、地団駄を踏んでいるようです。

しかし食物繊維はダイエットだけでなく、多くの恵みを私達の体にもたらしてくれます。

まず食物繊維は、水に溶け難い“難溶性の食物繊維(植物の細胞壁を作る成分で、セルロース、セミセルロース、リグニン等)”と、水に溶け易い“水溶性の食物繊維(柑橘類や豆類に含まれるペクチンや植物ガム等)”に分類されますが、両方の食物繊維を含む食物も沢山あるので、余りこだわる必要はありません。

 

さて食物繊維のダイエット以外の作用を説明します;

  • 作用1
    食物繊維は胆汁を吸収して、体外に排泄します。
    肝臓はコレステロールから新たな胆汁を生成しますので、結果として、コレステロールが減少すると考えられています。
  • 作用2
    食物繊維は消化を遅らせることでブドウ糖の分解を遅らせ、ブドウ糖を徐々に吸収するように働くため、膵臓から放出されるインスリンによる負担を減らします。
  • 作用3
    食物繊維はよく噛まないと飲み込めません。そのために顎の骨や筋肉の発達を助けます。
    また前述しましたが、摂取された食物繊維は胃の中で膨脹するので、満腹感を早くに感じさせます。
  • 作用4
    食物繊維は大腸に入ると、水溶性の食物繊維は腸内細菌によって発酵され、酢酸、プロピオン酸、酪酸、メタン、水素、炭素ガスに分解されます。
    酢酸、プロピオン酸、酪酸は短鎖脂肪酸または有機酸とも呼ばれ、大腸の善玉菌であるビフィズス菌のエネルギー源となります。
    そのため善玉菌が優性となり、悪玉菌が減ります。そして大腸内のpH(ペーハー)を弱酸性に保つことで腸内の腐敗を防ぎ、更に悪玉菌が繁殖し難い環境を作ります。
  • 作用5
    難溶性の食物繊維は、便を適度に水っぽい状態に保ち、大腸の蠕動運動を誘発して排便を助けます。
    また難溶性の食物繊維は腸内の掃除も行い、悪玉菌と一緒に排泄します。
    難溶性の食物繊維1グラムに対して、便は3~4グラム増えるのに対して、水溶性の食物繊維は1グラムに対して2グラムしか増えないとも報告されています。
どうでしょう?
食物繊維はこんなに色々な素晴らしい働きをして、私達の体を守ってくれているのです。食物繊維様・様と言っても過言ではありません。

しかし、これだけ私達の体に素晴らしい作用をもたらしている食物繊維を、わざわざ手間をかけて排除している人達がいます。
一番が今まで説明してきた“精製する”という作業です。
食物繊維が私達の体にもたらす恩恵は数知れないのに、わざわざ手間をかけて取り除いているのです。
これは驚きとしか表現できません。
ちなみに世間に出回っている「○○野菜ジュース」も実は食物繊維が省かれています。
ご参考までに。

 

最後に食物繊維を多く含む食品をご紹介します;
  • セルロース
    小麦全粒粉、ふすま、キャベツ、いんげん、さやえんどう、グリーンピース、豆類、ブロッコリー、芽キャベツ、キュウリの皮、ピーマン、リンゴ、ニンジン
  • へミセルロース
    ふすま、シリアル、無精製の穀類、芽キャベツ、ピーマン
  • 植物ガム
    オートミール、オート類、豆類
  • ペクチン
    リンゴ、柑橘類、ニンジン、カリフラワー、キャベツ、豆類、ジャガイモ、カボチャ、イチゴ
チアシード_1ちなみに以前ご紹介したチアシードにも水溶性と難溶性の両方の食物繊維が大量に含まれています。
どうしても食生活に偏りが生じるのであれば、外出先で購入したお惣菜やインスタント味噌汁に水で溶いたチアシードをティーカップ2~3杯入れてお召し上がり下さい。

チアシードは味がありませんので、抵抗なく召し上がることが出来ます。
またチアシードは脂肪で詳しく説明しますが、私達に不足している必須脂肪酸であるオメガ3と6を豊富に含んでいます。
アマニ油よりもオメガ3が多く、種自体に自然な防腐剤が含まれますので、持ち歩くのにも最適です。

aass_ca-02ch_12これからは、精製されていない炭水化物の摂取を心掛けたいものです。

 

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栄養と日常生活#011 (仲井DC)

前回(こちら)は、炭水化物を誤った形(精製された炭水化物)で摂取すると、恐ろしい結果を招きますよとご紹介しました。
また「膵臓から分泌されるインスリンと、脳との壮絶な戦い」についてご紹介しましたが、今回は多くの人が悩んでいるダイエットに関わる話しです。

精製された炭水化物は、血糖値を急速に上げてしまうと説明しました。
それだけでも大問題ですが、精製された炭水化物には、もう一つ重大な問題が隠されています。

今まで何度も炭水化物はガソリンだと強調してきました。それは揺るぎない事実です。
しかしガソリンをエネルギーにするには、ガソリンに点火する必要があります。

そうなんです。
炭水化物が体内に吸収されて、ブドウ糖をエネルギーにするためには、細胞内にあるミトコンドリアという器官で、前準備をする必要があります。
この過程を専門的にクエン酸サイクルと呼びます。

クエン酸サイクル(図1) | DoctorsSuggestion.com(健生)図1(左図)にあるように数多くの段階を経て、エネルギーになる準備が行われています。

それぞれの段階の名前を覚える必要はありませんが、多くの生化学的な過程を経て産生されたエネルギーは 、ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれる蓄電器に蓄えられます。
そして最終的にエネルギーを必要とする細胞にATP が送られます。
図1のサイクル一周で38個のATPが作られます。
1つのATPには8カロリーのエネルギーが蓄えられています。
ATPは体内のエネルギーを必要とする細胞に運び込まれ、そこで初めてエネルギーに転化されます。
メデタシ、メデタシのハッピー・エンドとなり、私たちの細胞はエネルギー満たんとなり、元気一杯に活動できるように成ります。
エネルギー満喫で疲れることなく動き回れば、当然ながらエネルギーが消費され、代謝がさかんに行われますから、皆さんはダイエットに成功します。
更に元気になって有酸素系の運動(歩行やエアロビック)をすれば、脂肪も燃焼されますから、一石二鳥でダイエットできます。

つまりミトコンドリアで大量のATPが生産し、必要とする細胞にどんどんエネルギーを送り込めば、それだけ代謝が進んで、ダイエットすることになります。
すると、ブドウ糖の原料である糖分を大量に摂取すればする程、元気になれて、しかも減量できることになる!

本当?

ちょっと待って下さい。
皆さんは大量の糖分摂取が体重を増加させる原因と考えていませんか?
甘いものを食べると太るというのが、私達の持つ一”般常識”ですよね。

そこで種明かしです。
太るのには大きく2つの原因があります。

第1の原因は、炭水化物が正しい形で摂取できないと、クエン酸サイクルが正しく作動できずにATPが生産できず、ブドウ糖がサイクルの途中で脂肪に転換され、脂肪細胞に蓄積されてしまいます。
当然エネルギーは生産されませんから、体は活発に動くこともできませんし、力も沸きません。
そこであなたは疲れ果て、体を使おうとせずに休みます(運動不足)。
結果として脂肪が大量に蓄積されて太るわけです。

第2の原因は、多くの甘いものには脂肪が大量に含まれます。
しかもケーキなどの菓子類には、エネルギーに転換できないトランス型脂肪酸が使われています。
脂肪は脂肪細胞に蓄積され、結果として太ります。

ここで問題になるのは、第1の原因となった、クエン酸サイクルで、なぜサイクルが正しく作動しなかったのかです。

クエン酸サイクル(図2) | DoctorsSuggestion.com(健生)そこで図2(右図)をご参照下さい。
クエン酸サイクルの周りに沢山の B~がありますね。
パントテン酸やビオチンもあります。
実はこれは全てビタミンB群なのです(アミノ酸もありますが、これはタンパク質の時に詳しく説明します)。

つまりクエン酸サイクルが正しく作動するには、充分なビタミンB群が必要になるのです。

しかし問題なのは、精製された炭水化物からは、ビタミンB群が取り除かれてしまっていることです。
ですから、当然ながらクエン酸サイクルは正しく作動しません。

精製していないお米にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、その多くは胚芽の部分です。そして玄米の糖層には多くのミネラルや食物繊維が含まれています。

こう考えて下さい。
皆さんは白米を蒔いて稲が育つと思いますか?
胚芽米を蒔いて、稲が育つと思いますか?
お米が育つには、生育するために必要なものが備わっていなければ、発芽することはできません。
つまり白米の状態は、不完全な食べ物と考えることが出来ます。
白米の状態では、ミトコンドリアの中ではATPを生産できませんから、体はブドウ糖を脂肪に変えて蓄積してしまいます。

何故、体はブドウ糖をわざわざ脂肪に転換するのでしょう?
理由は簡単です。
前回と同じ結論に達します。
我々人間は、ほんの100年前までは“飢餓”の時代に生きていました。
その日暮らしをしていたのですから、いつ再び食べられるか分からないので、体内に脂肪というエネルギー源として蓄える必要があったのです。

100年で今の食生活に対応できるまで進化するのは無理です。
我々が今のホモサピエンスにまで進化するのに、450万年以上もかかっています。
またホモサピエンスの誕生から現代人間まで進化するのにも20万年以上費やしています

たった100年で、人間の体を、今の食生活に充分に適応させることは到底無理なことでしょう。

栄養と日常生活#010 (仲井DC)

前回は炭水化物は精製されていない状態で摂りましょうとご紹介しました。
今回は「何故、精製された炭水化物は体に良くないの?」を考えてみます。

まず最初に自分が子どもの頃の生活を振り返ってみます。
もう40年以上も前の話しです。
考えてみると、オイオイ随分と年とったなあと実感してしまいました(少し寂しい・・)。

 

 

自分は生まれてから小学6年生まで静岡市で過ごしました。
昔の静岡といえば、「ミカン」です。
冬から春にかけては、学校から帰ると、いきなりミカンを毎日4~5個は食べていました。
春から夏は漬け物のダイコンの尻尾をもらったり、削り節(これも静岡名産でした)の小さくなった残りを食べたり、物置き小屋に置かれたぬかづけの樽に手を延ばして、ひからびたキュウリやナス、またはダイコンなどを隠れて食べていたことを思い出します。

余り自慢にならない昔話ですが、何を言わんといいますと、自分達が子どもの頃は、おやつに糖分を摂る習慣がなかったことです。
ケーキは誕生日のお祝いの時と、クリスマスの時だけだったと思います。
飲み物も、夏は麦茶か水、冬は緑茶か番茶でした(そういえばコブ茶もあった)。
夏にカルピスがあったこともありましたが、何かのご褒美で飲ませてもらえるだけで、常飲させてはもらえませんでした。
チョコレートやキャラメルなどのお菓子は普段は買い与えられず、遠足の前日に数百円もらって、駄菓子屋に買いに行ったものです。
遠足よりも一緒に持って行くお菓子の方が楽しみだったことを覚えています。
数十円持って駄菓子屋に行くのが自分達子供の頃の一番の楽しみでした。

可哀想だと思わないで下さい。
それがごく当たり前で、一般的だったのです。
おやつにケーキやチョコレートを食べることができるとは、当時は想像もしませんでした。
たまにお客さんが来ると、お茶菓子が用意され、一緒に食べることができたことも楽しみの一つでした。
それだけ、おやつイコール糖分という環境ではありませんでした。



白米(左上) 小麦粉(右上) 砂糖(下)本題に戻りましょう。
精製された炭水化物が自分達の体に与える影響を考えてみましょう。
まず分解された炭水化物は殆どブドウ糖に近い状態にまで精製されていますから、小腸から簡単に、しかも短時間で吸収されて血中に送られます。
すると急速に流れ込んだブドウ糖が血糖値を急速に上昇させます。

つまり、この時点で高血糖になります。
するとお腹の真ん中辺りに位置する膵臓が、血液内の血糖値の上昇を察知します。
ここで気をつけて欲しいのは、血糖値の高低を察知するのは脳ではないことです。
高血糖に気付いた膵臓はβ細胞からインスリンを放出して、血液内のブドウ糖を体の細胞に運んで、血液内の血糖値を下げようと一生懸命に働きます。

急速な血糖値の上昇に対する、大量のインスリンの放出は、今度は反対に低血糖を引き起こします。
急激に血糖値が上昇したのですから、膵臓も驚いて、高血糖に対応して大量のインスリンを放出します。
すると一時的ですが、血液内の血糖値が急速に下がり、低血糖になってしまいます。

前回ブドウ糖はエネルギー源であるガソリンだと説明しましたが、そのエネルギー源を一番必要とする臓器は“脳”です。
“脳”のエネルギー源はブドウ糖だけです。
体内に吸収された炭水化物の20%以上が、脳のエネルギー源になると言われています。

低血糖になって困るのは、当然ながら“脳”です。そこで怒り狂った“脳”は指令を出します。「何やってんや、早くブドウ糖を摂らんかい!」と・・・。

指令を受けた体は素直に炭水化物を求めます。
目の前には白砂糖たっぷりのショートケーキ。
“脳”の指令を受けたあなたは、ガブリとケーキを貪ります。

デジャ・ブって聞いたことありますか。
以前に経験した同じ体験や、以前に見た光景が偶然に再現することを指します。
まさしく体の中でデジャ・ブが繰り返し起こります。

 

精製された炭水化物が大量に体内に入る

急速に小腸から吸収され、血糖値が急上昇する

脳に関係なく、膵臓から大量のインスリンが放出される

大量のインスリン放出は低血糖を引き起こす

脳が怒り狂って炭水化物を摂取する指令を出す

「以下、デジャ・ブが永遠と続く」

 

果たして最終的に勝利を収めるのは、“脳”でしょうか、それとも“膵臓”でしょうか。

“脳”が勝利を収める場合は、あなたの膵臓機能は著しく低下または衰弱してインスリンを放出できなくなります。
血糖値も常に上昇した状態になりますから、“脳”は常にエネルギー源が豊富な安泰な時を過ごせます。
しかし嬉しくないおまけがつきます。
大量のブドウ糖が血液中に常在しますと、正常であれば腎臓で再吸収されるはずのブドウ糖が正常範囲を越えて濾過しきれなくなり、溢れたブドウ糖を尿に排出してしまいます。
この状態や空腹時の血糖値が高かったり、ヘモグロビンA1cが高い状態を、医療関係者は“糖尿病”と呼びます。

では激しい戦いにあなたの逞しい“膵臓”が勝利したらどうなるでしょう。何度ともなく繰り返される高血糖と低血糖による“脳”への影響は、あなたの気分をアップさせたり、気分をダウンさせます。
つまりアップダウンの繰り返しです。
極限まで進行すると、医療関係者はこれを“躁鬱病”と呼びます。

近頃よく聞きますね。
子供がじっとしていられない。
落ち着きがなく、直ぐに興奮したり、泣き出す。
切れやすく、喜怒哀楽が激しくなる・・・。
これは今まで説明した炭水化物の過剰摂取が主な原因の一つだと確信しています。

あなたのお子さんは大丈夫ですか?

これだけではありません。まだまだ次回も続きます・・・

栄養と日常生活#009 (仲井DC)

概要や解毒の話しで随分と前置きが長くなりましたが、やっと栄養学の本題に入ります。

今回から六大栄養素を基に、色々とご紹介して行きますが、三大栄養素とも、七大栄養素と表現されるので、誤解しないように少し説明を加えます。

元々は三大栄養素と呼ばれていました。
それは「炭水化物」、「脂肪」、そして「タンパク質」です。
そこに更に3つ「ビタミン」、「ミネラル」、そして「水分」が加わり、六大栄養素と呼ばれるように成りました。
今では炭水化物の一つである「食物繊維」を別の栄養素として考え、七大栄養素とも呼びますが、ここでは食物繊維は炭水化物の仲間として扱うことにします。

この六大栄養素の基本は、体の中では作れない、身体に必要な栄養素と定義されています。
ですが今では体内で多くの栄養素が作れたり、私たちの体内で共存共生しているバクテリアからも作られることが判明しています。
詳細は追って説明して行きます。

まず「炭水化物」の話しから始めます。

炭水化物は体の“エネルギー源”または体の“ガソリン”だと考えて下さい。
つまり自分達が体を動かすためには、炭水化物が必要になります。

そしてその体に必要なガソリンの正体は“糖質(ブドウ糖)”です。
つまり炭水化物とは糖質のことです。
糖質と言うと、頭の中で真っ先に浮かぶのは、お菓子やケーキを想像するかも知れませんが、ここで紹介する糖質(炭水化物)は、米や小麦または芋類などの主食を指します。
主食がエネルギー源であり、体を動かすガソリンなのです。

しかも自分達がガソリンとして必要な糖分は、精製されて透通った黄金色のハイオクのガソリンではなく、精製されていない“原油”だと理解して欲しいのです。

今回強調したいことは、自分達のエネルギーとなる糖質は、決して精製されたものではないということです。
何故なら、自分達は主食を精製して摂取するようになったことで、非常に多くの問題(多くの病気の根元)を引き起こしてしまったからです。

信じられないかも知れませんが、反対に生活の一部を少し修正するだけで、多くの病気から身を守ることができるのです。

どうやって?

簡単なことです。これは当オフィスにいらしている患者さん全員に勧めていることです。

それは;

“白米を胚芽米か玄米に、白砂糖を黒糖かハチ蜜(赤ちゃんはダメ)に、小麦粉は全粒粉に変えましょう!”

©2012 DoctorsSuggestion.com

玄米4

 

ネッ簡単でしょ、これだけで多くの病気を防ぐことができるのですから・・・。

精製された糖質が引き起こす代表的な病気は、今や日本で隠れ族を入れたら2,000万人に達すると言われている“糖尿病”です。

ただ白米を胚芽米や玄米にして、白砂糖を黒砂糖やハチ蜜にして、なるべく小麦粉を使った料理を避けるだけで、不治の病とされる糖尿病から身を守ることが出来るのです(もちろん既に糖尿病と診断されている人も同じですが、糖尿病の人は更に有酸素系の軽い運動も必要です)。

決して“甘いものを食べてはいけない!”と言っているのではありません。
“食べ方を変えて”と勧めているのです。

確かにお年寄り(特に戦争経験者)の多くは、「絶対白米は止めない。私たちは白米を食べることを夢見て頑張ってきた。それをまずい玄米に戻すなんて、絶対にイヤだ!」と言います。

分かります。

でも玄米は炊き方次第で、とっても美味しく食べられますし、慣れてくると、逆に白米は味気がなく、ベタベタして不味く感じるようになります。
玄米の美味しい炊き方は専門家である朋子先生にお任せしますが、本当に美味しいですよ。

次に白砂糖を避けるのは大変です。
外食したらまずアウトです。
また加工食品にも殆ど白砂糖やコーンシュガー(ブドウ糖、米糖、液糖)が入ってます。実は最近、自分が愛飲しているビールにもコーンスターチが入っていることを知り、愕然としてしまいました。

519BG3jeTLL__SL500_AA300_コーンシュガーについては映画「キングコーン」をご観賞下さい。
自分もビデオ屋さんで借りて観ましたが、深く考えさせられる内容でした。

しかし自分次第でなるべく注意していれば、白砂糖はかなり避けることが可能です。
黒砂糖は携帯することも可能です。
絶対ダメ!と考えずに、なるべく避けるというスタンスが重要だと思います。

後は小麦粉ですが、これも外食する人が避けるのは不可能に近いと思います。
皆さんはどこでも売られている食パンにも砂糖やコーンシュガーが入っていることを知っていましたか?

51BYBJSQ6TL__SL500_AA300_そうなんです。
本来のパンは少し苦いのです。
しかも食パンの原料は小麦粉です。
粗食のすすめ”で知られる幕内秀夫さんは著書で、「食パンはお菓子、お菓子を朝から食べる人はいないでしょ」と、とてもわかりやすく説明されています。

こう考えると、自分達の生活は“いらない糖分”で溢れていることが分かります。
自分の体は自分で守る、もちろん家族や友人も守るという気持が大切なのではないでしょうか。

では何故、白米、白砂糖、小麦粉がダメなのでしょうか。
それを次回からゆっくりと説明して行きます。

栄養と日常生活#008 (仲井DC)

前回ヒマシ油を試したとご紹介しました。
もう5~6年前になると思います。
毎週、最低1回は両膝にヒマシ油をつけて5~10分程度のマッサージを続けるうちに、これは自分に合っているなと感じ始めました。
それまでは、数カ月に1回は膝が重くなったり、腫れそうな前兆があったのですが、数カ月経っても、そのような兆しが一向に現れなかったからです。

「これはいけるかも!?」と思い始めました。
ネットで他のヒマシ油も探してみましたが、同じレベルのものしか見つからず、仕方なくベタベタするヒマシ油を使い続け、毎回手を洗ったり、タオルで拭いたりでした。

ひょっとしたら自己暗示の可能性もあるかも知れないなと思い、最初から全面的に信用するのではなく、少しだけ疑いながら、慎重に使い続けようと考えていました。

現在の科学界は「反証主義」を前提にしています。
ようするに最初は全面否定して、疑って、疑って、再試を繰り返して、証明に充分なデータが出揃い、その道の権威が認めるまで待つ、という方法です。

例えば新潟大学の大学院医歯学総合研究科教授でおられる安保 徹 先生の「免疫革命「です。安保先生は10年近く前から、非常に多くの論文を出し、研究で証明しているにも関わらず、いまだに多くの科学者や医師が否定しています。

安保先生が提唱している免疫と自律神経の繋がりは、自分のカイロプラクティック治療に大きく役立っています。
良いもの(素晴らしいもの)は、良いものとして受け入れる柔軟な姿勢を保つべきだと思います。
何時までも疑っているだけでは、科学の進歩を歪めてしまうのではないでしょうか?

 

話しをヒマシ油に戻します。

ある時、非常に面白い経験をしました。
70才近い女性が、左膝の痛みで1時間半もかけて当オフィスにいらしていました。
以前は近くの整骨院に通っていたらしいのですが、中々改善せず、息子さんの紹介で1時間半もかけてオフィスに通院していました。
“高齢の女性が膝に水が溜まって腫れ上がる”というのはよくある症状です。
膝(特に膝裏の膝窩筋)は胆嚢と深い関係があり、乳製品や脂肪との関係が考えられます。

食生活について詳しく聴きながら治療を勧めていました。
数回の治療で腫れが大分引いたのですが、完全ではありません。
本当は最初の内は1週間間隔で診たかったのですが、片道に1時間半ですから、さすがに毎週とは言えず、2~3週間の間隔で治療させて頂いていました。
その時に自分が使っていたヒマシ油が余っていたので、ちょっとヒマシ油を試してみようと思い付きました。
そこで右膝の膝窩筋を検査してみると、やはり弱化を示しました。
そこで患部である左膝にヒマシ油を米粒程度塗って、軽く広げてみました。
そして再度、弱化した右膝の膝窩筋を検査してみると、完全に正常な強さに回復したのです。

驚きました。
そこで少しだけ残っていたヒマシ油をビンごと差し上げました。
そして「また2~3週間ほどしてから診させて下さい」とまた連絡してもらうことにしました。

それから数週間過ぎても一向に連絡がありません。
2ケ月も経った頃でしょうか、息子さんが治療にいらした時にお母さんの状態を尋ねましたら「普通に歩いてますよ、調子良いみたいです」と教えてくれました。
これはヒマシ油の効用か?と思いました。

それから暫くして業者の方が“特丸”(最も優れた状態)のヒマシ油を届けてくれました。
いやな匂いもせず、粘り気も殆どなく、皮膚につけても数分マッサージしている間に染み込んで行きます。
迷いもなく、このヒマシ油を使うことに決めました。
前回ご紹介したようにヒマシ油は不飽和脂肪酸が含むので、普通の油よりも酸化しやすいというギャップがあります。
そこで業者の方に抗酸化剤として少量のビタミンAとビタミンEを入れるとヒマシ油の効用が変化しないか実験してもらうように依頼しました。
翌週に連絡が入り、全く問題ないとのことでした。
通常なら3~4ケ月で酸化するヒマシ油でしたが、常温でも1年以上酸化せず、冷蔵庫で保管すれば、数年は使えます。

リーディングオイル(ヒマシ油)|DoctorsSuggestion.comそこでエドガーケーシーにあやかって、“リーディング オイル”という名前で商品化することになりました。

 

はっきりとした効用を知りたかったので、勉強会に参加して頂いている先生方に仕入れ値でお分けして、自各々の治療院で色々な症状の患者さんに試して貰いました。
すると非常に多くの素晴らしい症例結果が集まり始めました。
リューマチ、40(50)肩、慢性的な腱鞘炎、ヒビ割れ、肩凝り、静脈瘤による皮膚の色の回復、原因不明の痛みからの解放、背骨に塗ると腰痛や背部痛の緩和が早いなどの報告を受けました。
どうも急性の疾患よりも、慢性疾患に効果があるようです。
自分も突き指をした際に試してみましたが、膝のときのような効果は得られませんでした。

5年近く経ちますが、ヒマシ油を使った膝のマッサージは今でも続けています。
昨年の春に右足の薬指にヒビが入り、それに伴い足首と膝が数週間に渡って腫れる惨事がありましたが、それ以外はまったく腫れることなく、またその兆しもなく過しています。

 

ヒマシ油のどの成分がどのような効果をもたらしているのか判明していませんが、“良いもの”は“良い”として受け入れようと考えています。
是非お試し下さい。

 

余談になりますが、ヒマシ油を試した先生方から「患者さんに販売すると、家で塗って自分で治してしまい、治療に来なくなるので困る。
だから当院では治療院で塗ってマッサージをするだけで、販売するのは止めました」と報告を受けています。
どちらにするのか難しい問題だと思います。

栄養と日常生活#007 (仲井DC)

「心も身体も、すこやかな1年でありますように」という気持で新年を迎えました。
今年もよろしくお願いします。

前回まで栄養学の基本となる肝臓と腸の解毒について紹介させて頂きました。
今回は不思議なリーディング オイルについてご紹介します。

栄養学を学んでいた時(今でも継続して学んでいますが)、ある友人の先生から「エドガーケーシーという人を知っていますか?」と聞かれました。
「あの20世紀最大の予言者のこと?」と答えると、「そう、彼は生涯で非常に多くの予言をしたことで有名ですけど、本来は多くの病める人を治す方法を教えていたんです」と教えてくれました。
その中にはカイロプラクティックの治療も多く含まれていたそうです。
何となく興味を抱きました。
彼は自分自身を深い眠りの中に誘導して、そこで得た彼以外の誰かが指示を伝えたそうで、その指示がリーディングと呼ばれているそうです。
後で色々な人に聞いてみると、アトランティス大陸に住んでいた人からの指示だとか、ケーシーはアーユルベーダの治療法を説いているという人もいました。
また友人は「ケーシーは栄養面についても数多くの指示を出しているんですよ」とも教えてくれました。

栄養面と聞いたら、黙っている訳には行きません。
それではと思い、エドガー ケーシーの本を読み始めました。
何冊か読んでみると、少しずつ彼の治療法が分かり始めました。
カイロプラクターには、椎骨のどこを矯正してもらいなさいと指示を出してしています。
そして栄養面でも多くの指示を出しています。

「ウーン、どうしてだろう?」と理解できない部分もありましたが、現在の栄養学を始め、科学では証明できない部分もありますが、柔軟に受けとめる気持を崩さないように心掛けました。

その中でも一番面白そうだなと思ったのが、“ヒマシ油”でした。
実はエドガー ケーシーに出会う前に、マックス ゲルソンの“ゲルソン療法”に関する本を読んで情報を集めていた所、彼も“ヒマシ油”を用いていたのです。
共通するのは“ヒマシ油”をぬるま湯に混ぜた浣腸でした。
ゲルソンの目的は腸の解毒です。
その時点で自分は、すでに腸の解毒には“アマニ油(後にチアシードに変更)”と考えていたので、浣腸を患者さんに勧める気持になれませんでした。
いまだに自分もまだ浣腸をする勇気が沸いておりません。

ゲルソン療法はマックス ゲルソンが亡くなった後も継続されているそうです。
世界中の難病を抱えた人達がメキシコにある彼の治療所に訪れ、彼の意志を受け継いだ人達が治療に当たっているようです。
彼の治療方法は、塩分の摂取を完全にカットし、“ヒマシ油”やコーヒー浣腸、水分は緑色野菜ジュースで補給(一日に大量の摂取)、もちろん肉類は完全にカット等々、非常に厳格な治療方法です。
参考になりましたが、自分達が考えている栄養療法は、難病を抱えている人達を対象としていないこと、また腰痛や肩凝りなどに悩む人が、そこまでの厳格な治療を素直に受け入れて実行することは少ないと感じました。

塩分のカットは日本人には無理だと思いました。
自分も塩分のナトリウムや塩素の摂取について調べましたが、結論としては自然に摂取される、ミネラルが豊富な塩分であれば、身体に害は与えないと考えています。
もちろん工場で化学的に合成して作られた塩分を用いることには反対しています。
次に緑色野菜ジュースは、おそらく緑色野菜に豊富に含まれるカリウム40を考えているのだと思います。
カリウム40は放射性物質ですが、ガン細胞に対抗する物質として認められています。
また肉類を完全にカットするという方法も、今の時点では賛成し切れません。
もちろん毎食の肉食はお勧めできませんが、週に数回の肉食は構わないと考えています。
肉食については、脂肪やタンパク質を説明する時に、詳しく論じたいと考えています。

ヒマシ油”に戻ります。

色々調べたのですが、“ヒマシ油”には必須脂肪酸が含まれているということしか分かりませんでした。
しかし論より証拠、ネットで調べて“ヒマシ油”を購入しました。
腸の粘膜から吸収されて効を成すのであれば、皮膚に塗っても何等かの効果があるに違いないと考えたからです。
実はケーシーは皮膚にはピーナッツ オイルを勧めています。
しかし調べてみると、どう考えてもピーナッツ オイルの成分に効用があるとは思えませんでした。

皮膚からの浸透性はないと考えていらっしゃる方も多いかと思います。
確かに皮膚は水は浸透させません。
ここで試して欲しい実験があります。
ニンニクを一房剥いて、足の裏にテープで貼付けてみて下さい。そして15~20分後に誰かに口臭を匂ってもらうと、ニンニクの匂いがするはずです。
そう、体の一番厚い皮膚である足底でさえ、浸透性があるのです。
お風呂に入る時に、色々なハーブや果物の皮などを入れるのと一緒です。
皮膚からの浸透性は、科学的にも1980年代に証明されています。

ネットで“ヒマシ油”を購入することが出来ました。
一般的には“ヒマシ油”は下剤として用いるそうです。

自分は膝が腫れるという持病があります。
半年から1年に1回は突然に膝が腫れ、酷い時は数日も歩行困難になるほどの痛みが伴います。
遺伝で受け継いだ痛風かと思い、調べてもらいましたが、確かに尿酸値は高くなるのですが、大きく腫れた膝から抜いてもらった液体は、痛風によるものではないと診断されました。
よくお年寄りが膝に水が溜まるといいますが、それと似た状態かも知れません。
そこで膝に“ヒマシ油”を塗って様子を観てみようと思ったのです。
不思議な力を備えた“ヒマシ油”であれば、原因不明の膝の腫脹にも効果があるかも知れないと考えたのです。

しかし問題点が浮かび上がりました。
ヒマシ油”は粘り気が凄く、塗った後でベタベタさが取れず、時間をおいても変わりません。
塗った手も石鹸で洗わないと、ベタベタが取れません。
1回塗った後は、30分程度足をむき出しにしておいて、その後で水で絞ったタオルで拭き取るしかありませんでした。
それでも膝が腫れるよりはましだと思い、週に数回、空いている時間帯に“ヒマシ油”を塗り続けたのです。

 

次回に続く・・・・