仲井康二D.C.による、治療家のための『栄養・免疫学』講座を連載します。

■仲井康二プロフィール
静岡市生まれ。1989年、米国クリーブランド・カイロプラクティックカレッジLA校を卒業し、ドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)取得。帰国後、ナカイ・カイロプラクティックオフィス開業。2004年に、セサミ・カイロプラクティックに改称、ディレクターとして現在も臨床に勤しむ。
米国カイロプラクティック協会公認スポーツ認定医(CCSP)。ハンズ・プラクティス・カレッジ講師。1999年より業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」を刊行、編集を手がけるほか、著書・訳書多数。自身のカイロテクニックを伝授する「カイロ小屋」を主宰。

栄養と日常生活#054:リウマチ(膠原病)

リウマチは膠原病の代表的な疾患です。

アメリカ滞在中にリウマチを患っている方を診る機会はありませんでしたが、帰国すると、何人もの膠原病に苦しむ人たちと接する機会を持つようになりました。
もちろん数百人から数千人レベルの人たちを診てきたのではないので、これからご紹介する内容が、膠原病に苦しんでいる人たち全てに適応するとは思えませんが、臨床上で診てきたこと、感じてきたことを述べたいと思います。

リウマチ十数年前でしょうか。「関節痛・リウマチは完治する」D.ブラウンスタイン著(中央アート出版社)と出会いました。
それまでにもリウマチを始めとする膠原病に苦しむ人たちとの悪戦苦闘は続いていたのですが、ちょうど“栄養学”への挑戦が始まった頃のことです。

ブラウンスタイン博士が自然から採取したホルモン剤(DHEA、テストステロン、ヒドロコルチゾンなど)と並行して、抗生物質やサプリメント(ビタミン剤:ビタミンB群、マグネシウム、ピクノフェノール等)を投与することで、多くの膠原病に苦しむ人たちを救っていることを述べています。

また最近流行しているタンパク質の一種である“グルテン”の影響をいち早く報告しています。
今では自分もグルテンの影響を考慮して、特に血液型がO型の人やB型の人には、症状が緩和するまでは“小麦粉”の摂取を控えさせたり、“グルテンフリー”の小麦粉を使用するように勧めるようになりました。
数十年前からグルテンを指摘していたブラウンスタイン博士の知識には驚かされます。

興味のある人はこちらの本をお読み頂くとして、今回は少々、異なる角度からリウマチを始めとする“膠原病”を観てみたいと思います。

 

今まで診てきた膠原病に苦しむ人たちと接して行く内に、ある共通点があることに気付きました。
それは、膠原病に苦しむ人たちは、過去に“精神的に身体に受けたダメージを受けた経験”があることです。

最初に“膠原病(リウマチ)”と精神的なダメージとの繋がりに気付いたのは、十年以上前のことです。
50代の女性で、既に片足の足首と、反対側の肘が変形してしまっていました。
現代医療で投与されるステロイドの副作用に侵され、睡眠障害や多くの関節痛に悩まされていました。

自分に出来ることは、カイロプラクティック的なアプローチだけです。
動きが制限されたり、減少している関節の動きを改善したり、四肢と関連する脊柱に対するアプローチを繰り返し施しました。
幸い、多くの関節に及ぶ痛みは緩和し、夜も寝れるようになりましたが、既に変形してしまった関節を治す手段はありません。
できることは、変形してしまった関節への負担を減らすことだけでした。

お互いの信頼も深まったきたある時です。
リウマチが発症する1年半くらい前、大変に嫌な思いをした経験の話しを聞きました。
ご主人のお父さんが亡くなり、お父さんが残した遺産相続で、兄弟間の見難い争いを見聞したそうです。
彼女はご自分のお子さんたちが成人したら、ご主人と絶対に離婚しようと決心したそうです。
「もう一緒にいること自体が嫌で、ご主人の本当の姿を見せつけられ、それがトラウマになって、今でも身体が震えてしまうほどに、嫌悪いを覚える」と涙を流しながら話してくれました。

その時、私は、身体に植えつけられた精神的ダメージが、リウマチという形で現れたのだと気付きました。
それからは、“頭蓋仙骨治療”や“身体感情解放法”という身体に閉じ込められたトラウマを開放するテクニックを施すように心掛けました。

多くの関節に生じていた炎症は治まりましたが、もちろん変形してしまった関節を改善することはありませんでした。

 

次にご紹介する方も、やはり50代の女性です。

“強皮症”に侵された人です。
彼女は強皮症になる以前から診させて頂いていました。
左足の脛骨神経が潜在的に欠損していると思われ、神経領域の知覚も欠損しており、左足首を自在に動かすことができません。
若い頃からビッコの歩行しかできなく、それによる身体の不均等で、色々な場所に痛みを訴えていました。

ある時「今は犬と一緒に住んでいるのですが、お犬チャンも老い、甘えん坊さんなので、私が昼間に起きている時は安心して寝ているのですが、私が夜に寝てしまうと不安になるらしく、吠えたり、動き回るので、私が寝れないの」と嘆いていました。
それから間もなく、お犬チャンが亡くなり、家族同様に過ごした彼女は大きなショックを受け、半年後に“強皮症”に罹りました。
おそらく何時も欠かさず、お犬チャンを思い出し、大変に落胆した毎日を過ごしていたのだと思います。

そこで「また犬を飼ったらどうですか?」と提案しました。
最初はまた同じ思いをするのは嫌だからと、新たに犬を飼う事をかたくなに拒んでいましたが、一人暮らしだった彼女は段々寂しくなったのか、ある時に誰からか子犬をもらい、新たな生活を始めました。

すると数か月後、あちこちに及んでいた関節痛が和らぎ、痛みからも解放され、毎日のように出歩く生活にまで復帰したのです。

やはり精神的なダメージが引き起こした病だったのでしょう。

 

最後にご紹介する方は、40代後半の女性で、両手首に及ぶリウマチに悩まされていました。
自分の子どもが通っていた学校の卒業生であったこともあり、すぐに意気投合して、私生活の話しもするようになりました。
また数回の治療で、両手首に及んでいた炎症も和らぎ、動きも大分回復するまでに至りました。
暫くすると、投薬されていたステロイドを飲まなくても、悪化することもありませんでした。
このまま行けば、根本的な改善まではは至らなくても、症状からは解放されると喜んでいました。

しかしある時にキャンセルが入り、それきり全く連絡が入らなくなりました。
心配になったのと、ちょうどご紹介した「関節痛・リウマチは完治する」を読んだ頃でしたので、本の表紙のコピーと、出版社の連絡先を書き添えて手紙を送りました。

数週間後に、彼女からの一通の手紙が届きました。
中には「近所にリウマチ専門の治療院が出来たので、そちらに通うことにしました。またステロイドを飲むことになりましたが、一番弱い薬にしてもらい、何とかこれで我慢して行こうと思います」のような内容でした。

不思議でした。カイロプラクティックの治療で殆ど痛みも炎症も、腫れも引いて来たのに、どうしてだろうと悩みました。

ある時、彼女から聞いた話しをフッと思い出しました。
「私には娘が一人いるのですが、主人と仲が悪く、何年も話しもしないし、一種に何かをすることもしないし、私が中に入らないと生活できないの。でもリウマチになってからは、私が手が使えないので、布団の上げ下げしてくれたり、お皿を洗ってくれたり、何よりも二人で会話するようになったんです」と嬉しそうに話してくれたのを思い出したのです。

そうです。
彼女はリウマチが完治してまた前の生活に戻ってしまうことを恐れたのではないかと思います。
治ってしまうと、また娘さんとご主人の仲が悪くなってしまうのではないか、そうなるよりは、少し痛くても、我慢しようと決心したのではないか、考えました。

もちろん、本当であるか確認した訳ではありません。
あくまで自分が勝手に想像した話しです。

 

その他にも、数か月から数年間前にダメージを受けた方に“膠原病”が生じているケースが多く見られます。
当オフィスにいらっしゃるリウマチ患者さん全員から、過去に受けた精神的なショックを聞けた訳ではありません。が、どうも精神的なストレスが、リウマチを始めとする膠原病と深く結びついているような気がします。

不安や不眠症、ストレスに対しては、南太平洋で何世紀も前から用いられてきたハーブの“カバ・カバ”が効果を上げることが知られています。
試してみるのも良いかと思います。

栄養と日常生活#053:骨粗鬆層

一般的に知られるようになった“骨粗鬆症(こつそしょうしょう)”。
男性(2割)に比べて女性(8割)に多発し、骨密度が減少して骨に穴が生じてしまう疾患です。
体の殆どの細胞が入れ代るように、骨も代謝を繰り返しており、大体4~6ヶ月サイクルで新しい骨が再生されています。

骨は骨形成(骨芽細胞)と骨吸収(骨破壊細胞)で代謝が繰り返されています。
骨粗鬆症は、骨形成速度よりも、骨吸収速度のほうが優ってしまうために生じます。

日本では高齢女性を中心に、骨粗鬆症は年々増大している傾向があります。
厚生労働省の発表では、自覚症状のない人を含めると、おそらく1,100万人以上に及びます。
先進国であるアメリカでは、自覚症状を訴えている人だけでも、3,000万人に及ぶと言われています53-1

女性ホルモンのバランスの低下が第一の原因だと考えられています。
特に、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランス低下が原因であると言われ、更年期以降の女性に多発しています。
60代女性で3人に1人、70代女性では2人に1人の割合であす。

卵巣で生成されるエストロゲンは、閉経後には6割以上減少するとされ、プロゲステロンは8割以上の生成が減少します。
多くの医療機関では骨粗鬆症に対してエストロゲンを投与しています。
しかし、エストロゲンは骨破壊細胞に影響を与えますが、骨芽細胞をサポートするのはプロゲステロンです。

アメリカでは自然の中から抽出した、プロゲステロンと全く同じ分子構造のもの(クリーム状)が販売されています。
イモ類のヤムから採集できるそうで、以前、当オフィスも個人輸入でプロゲステロンを購入して、小出しで患者さんに無料で配ったこともありました。
米粒大の量で大きく反応するので、反対に怖くなり、骨粗鬆症でお悩みの方には、個人輸入で購入できることを伝えるだけにしています。
値段もリーズナブルだったと覚えていますが、自然な形で生産されているものかをよく確認してから、慎重にお選び下さい。

53-2エストロゲンも人工的に合成されたものではなく、自然から摂取することが出来ます。
以前、リウマチ専門の先生に、何故、自然から摂取されたエストロゲンやプロゲステロンを使わないのか聞いてみました。
すると、「厚生労働省が認めた“薬”の方が、安全に決まってるじゃないか」と反論されてしまいました。
副作用がある人工合成された薬より、自然から摂取したものの方が副作用は少ないと思ってしまうのは、自分だけでしょうか。

話しを戻しますが、閉経後は主に副腎皮質が女性ホルモンを作ります(もちろん閉経前も生成しています)。
そして、その原料は肝臓で作られたり、食べものに含まれるコレステロールです。
日本では総コレステロールの上限は220mg/dlですが、最も長生きできる値は230~250mg/dlであることは、多くの研究で証明されています。
また政府も、高齢者は小太りの方が健康を保てると発表しながら、メタボリック症候群が問題だと騒ぎ立て、何か矛盾しているような気もします。
「私の総コレステロール値は100前半なの」と自慢している人がいましたが、総コレステロールが低下してしまうと、ガンになる可能性が高くなることが判明しています。
低体温を気にしない人もいるようですが、体温が35度台の人も癌細胞が増殖しやすいことも確認されています。

また、高脂血症で投与されるスタチン類は、横紋筋融解症を始め、多くの副作用があることも報告されています。
高脂血症による薬を服用している方は、もう一度、主治医の先生とご相談された上で、継続して薬を服用するのかどうかご検討して下さい。
セカンド・オピニオンを選択する方法もあります。
ちなみにヨーロッパでは、高脂血症は総コレステロール値が280mg/dl以上で、血圧が160mmHg以上になって初めて診断が下されています。

また副腎皮質には、ビタミンCが大量に存在しています。
つまりビタミンCの摂取量が減ると、副腎皮質で作られる女性ホルモンの生成に影響すると考えられます。
お肌のツヤや肌荒れ対策も含め、ビタミンCの摂取をお勧めします。

53-3次に、骨粗鬆症になる原因に、“カルシウム不足”が言われています。
体内のカルシウムが低下すると、骨粗鬆症だけでなく、反対に血管内にカルシウムが沈着してしまい、動脈硬化、糖尿病、または高血圧や骨折が多発する、“カルシウム・パラドックス”と呼ばれる疾患が生じます。
体内のカルシウムが不足すると、副甲状腺からホルモンが送られ、骨からのカルシウムが血中に流入して、血管内に沈着してしまうことで動脈硬化が生じ易くなるからです。
カルシウム不足というと、真っ先に思い浮かぶのは、“牛乳”だと思いますが、随分前に牛乳の話しをご紹介しましたが、ネットで検索していたら、ホノルル大学客員教授である久間英一郎 先生が紹介している文章に出会いましたので、全文ではありませんが、ここに引用させて頂きます;

 

“中高年の方の食養相談にのっていて「牛乳」に対する錯覚(牛乳は、飲めば飲むほど健康に良い)がひどく、これは健康上、ゆゆしきことですので今回はこの問題について書きます。
この錯覚はどこから来たのか、戦後のアメリカ占領政策(日本にパン食を定着させてアメリカの小麦を売りたい)に端を発しています。パン食に味噌汁は合いませんので必然的にパンには牛乳ということになります。また、「牛乳は完全食品だから健康によい」と学校給食に取り入れたり、保健所・医師がこぞって勧めるに到ってからは、日本人は「牛乳=カルシウム(完全食品)=骨(健康)」という公式がマインドコントロールされてしまったのです。”

 

牛乳にはカゼインと呼ばれるタンパク質が含まれ、体内に入ると胃や腸の周りに膜を張りますので、カルシウムやビタミンDを吸収することができません。
論文を探してみると、平均して20%前後の吸収度結果が多く、0%と提唱している論文もある程です。
また久間先生の文章をご紹介します;

 

“次に牛乳に含まれる脂肪の質が問題です。牛乳の脂肪は、ほとんどが飽和脂肪酸(コレステロールを増やす)であり、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中等の原因になりやすくなります。他にも牛乳は、白内障、糖尿病、鉄欠乏性貧血、視力低下、虫歯(歯並び)、自閉症などと深い関係があることが発表されています。国際自然医学会会長、森下敬一博士は、「牛乳は腸(血)を汚しガンをつくる」といっています。”

 

これではカルシウムどころではありませんね。
また以前ご紹介したように、狩猟民族である血液型がO型の人や、農耕民族であるA型も乳製品は合いません。
ちなみに牛乳を世界一摂取しているノルウェーの骨折率(骨粗鬆症を含む)は、日本の5倍です。
また砂糖や動物性食品も体内のカルシウムを奪うと報告されています。

カルシウムの摂取は、以前にもご紹介しましたが、“硬水”を飲むことをお勧めします。
カルシウムはマグネシウムとの関係がありますが、硬水にはどちらもバランスよく含まれています。
日中にデスクの上に置き、室温でチビチビ飲んでいれば、500mlぐらいは以外に簡単に飲めます。
就寝前はなるべく避けて下さい。
日中が適しています。

次に問題となるのは、“運動不足”です。
しかしスポーツジムに行く必要はありません。
散歩や、散歩より少しだけ早歩きをすれば充分です。
1日に1時間を目標に、何回かに分けて歩いても効果があります。

最後に骨粗鬆症に対する検査方法をご紹介します。
X線検査や超音波が一般的ですが、X線は放射線の被ばくですので、頻繁に行うことはお勧めできません。
もし慢性的な腰痛があるようでしたら、確認のために腰椎のX線検査を一度撮っておくことは否定しません。
一般病院では、踵(かかと)の骨量を測定しているようです。

栄養と日常生活#052:イチョウの葉エキス

イチョウの葉のエキスに出会ったのは、随分と前のことです。
試してみよう、試してみよう、と思いながら現在に至っています。

興味がある学問は数多くありますが、その中で、何故か何回も出会う学問にホメオパシーがあります。
最初に出会ったのは、カイロプラクティック大学に在学中の頃でした。
10学期制度の半ばの頃ですから、5~6学期の頃だったでしょうか。
1学期前のクラスに米国のワシントン州にあるホメオパシー大学を卒業した学生が編入して来ました。
その頃のカルフォルニア州は、ホメオパシーを認可していなかったので、開業するためには他のライセンス(資格)が必要だったので、カイロプラクターの資格を取得しようと編入してきたのです。
きっかけは覚えていないのですが、何故か仲良くなり、よく話しをするようになりました。
その時に初めてホメオパシーの存在を知りました。
ドイツ発祥の学問であり、薬(レメディ)を処方する治療法であること程度の情報だったと思います。

卒業後、私は、カイロプラクティック業界では著名な先生が開業なさっている、ロスアンゼルスのオフィスに就職することが出来ました。
夢が実現して非常に感動したものです。

そのオフィスでは経営者であるドクターの他に、自分を含めた3名のアソシエート・ドクターが働いていました。
その一人にドクター・ぺディスというアメリカ人女性がおり、色々な面で大変お世話になりました。
その女性は、カイロプラクティックのホメオパシー専門医を得るため、3年間コースを受講していたのです。
ドクターズ・ルームにいると、何時もホメオパシーの素晴らしさを教えられ、また自分も資格を取ることを勧められました。
しかしドイツ発祥のホメオパシーのレメディはドイツ語でしたから、英語も満足に出来ていない自分が、何で全くチンプンカンなドイツ語までやらなければならないの?という思いで敬遠していました。
それでもホメオパシーに対して多少の耳年増にはなっていたと思います。

帰国して数年後、改めて栄養学を学び直そうと決心しました。
私達は少なくても1日に2回から3回食事を摂ります。
それが毎週、毎月、毎年続くのですから、もし誤った食生活をしていたら、色々な悪影響を及ぼすことは確実だと考えるようになりました。
特定な姿勢を繰り返すと、体の色々な場所に悪影響を及ぼすことに気付き、まずは姿勢を改善する必要性があるとを実感しました。
そうすると、食事も私達の体に与える影響も大きいのではと気付いたからです。

体に生じている歪みをどんなに矯正しても、間違った姿勢や体勢、そして間違った食事をしていたら、再び体に歪みが生じてしまうことに気付いたのです。

貪るように本を読みました。
1カ月に最低でも10冊は本を読もうと決心しました(それは今でも同じです)。
人は1つの学問を把握するには、最低60冊以上の本を読まないと分からないと、ある患者さんに教えられ、頭の回転の遅い自分ですから、最低でも100冊以上の本を読まないと、栄養学のことは理解できないと考えました。
今まで200冊を超える栄養学に関わる本を読んで来ました。

 

51YZTZKF66L._SX318_BO1,204,203,200_そこで何回も遭遇したのがホメオパシーであり、“イチョウの葉エキス”だったのです。

今年はジーン・カーパーという著名なアメリカの栄耀学ジャーナリストの本を何冊か読みました。
すると「もうこれで栄耀学の第一段階は終了したと考えても良いのでは?」と思うようになりました。
最後に前回、前々回にご紹介した「奇跡の食品」(ハルキ文庫)を読んでみると、何と再び“イチョウの葉エキス”が紹介されていたのです。

詳細は次回ご紹介しますが、今回は“イチョウの葉エキス”の効用だけご紹介します。
ホメオパシーについての知っている限りの情報は、何時か別の機会にご紹介します。

”イチョウの葉エキス”の効用

  • アルツハイマー
  • 認知症
  • 抑うつ症
  • 喘息
  • アレルギー
  • 生理前症候群(PMS)
  • インポテンツ
  • 視力の衰え
  • 老人性難聴
  • 記憶力の低下
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 脳卒中

自分は余りにも広範囲に渡る効用に戸惑っているのかも知れません。
でも年を重ねて行く度に、自分の年齢を感じる度に、“イチョウの葉エキス”に対する興味は深まるばかりです。

栄養と日常生活#051:痛風

自分には“痛風”という持病があります。

最初に発症したのは28歳の時でした。
カイロプラクティック大学に入学した1学期の時です。
左の足首が捻挫したように腫れ(一般的に痛風は左足の親指に発症しやすい)、何だろうと思いました。
ちょうどその頃、ロスアンゼルスのパサディナ市のアパートから、学校に近いグレンデール市のアパートに引越した際、2階から重い荷物を一人で何回も運んだので、その時に捻挫したのだと考えていました。

しかしその後も、何故か大きなテストが終わって数日すると、左足首が痛むようになりました。
原因不明です。
気になって学校のクリニックに行き、知り合いのインターンに相談して診てもらいました。

痛風坐骨神経痛だとか、腰椎の椎間板ヘルニアではないかと色々と言われ、治療も受けましたが、何故か大きなテストが終わると再び足首に痛みが生じ、しかも再発する度に徐々に悪化し、10学期制度の5学期あたりになると、歩行困難になるほどにまで悪化しました。

5学期か6学期の時に、“血液診断学”のクラスがありました。
クラス全員が各々の血液検査を受けます。
自分も血液を採取し、検査結果を受けたので、念のために担当教授に見てもらいました。
風邪を引いていた教授は、鼻水をティッシュー・ペーパーでかみならが、「痛風だね」と一言だけ告げ、面倒臭そうに検査用紙を机に投げ出しました。

“痛風(英語でGOUT)”!?、強いショックを受けました。
確かに検査表を見ると、尿酸値が正常値を大きく上回っていたのです。
“天才と王様の関節炎”と呼ばれる痛風ですが、もちろん自分は天才でもなく、王様でもありません(ちなみにベンジャミン・フランクリン、ナポレオン、ヘンリー8世も痛風だったらしい)。
また痛風は、食通や酒飲みにも多発するとも言われています。
確かに酒は飲みますが、食通でもなく、アメリカ人と比べたら、小食であると自負しておりました。
しかも試験前は、暴飲暴食している暇などありません。
勉強に明け暮れる毎日を過ごしていたのです。
おそらくストレスからの解放と、何らかの関係がありそうです。

症状は悪化して行き、カイロプラクティックの大学を卒業して、アメリカで働いていた頃は、年に2回程“痛風”に悩まされました。
発症するとベットから起き上がることも、歩くことも出来ない状態になりました。
よく「“痛風”は風が吹いても痛いと言うけど、本当なの?」と聞かれます。
本当です!
どんなに痛いかと言いますと、“骨折”の痛みに似ています。
自分は4~5回骨折を経験しているので、その痛みと類似していることを身を持って体験しています。
風はともかく、足にかけているシーツや毛布、または布団の重さにも痛みを感じます。
他の人がベットの周りを歩いている振動でも痛みます。

寝ている時は、何とか痛みに耐えられるのですが、足が心臓よりも下がると(立ち上がる等)、ズッキン!、ズッキン!と激痛が走り、トイレに行く時は大変で、10メートルも離れていないトイレに到達するまでに数分かかります。
手で壁や家具に身体を支えながら、もう本当に激痛との戦いです。
これが数日間続くのです。
消炎鎮痛剤を飲んでいたこともありますが、副作用で両足の裏の皮が全て剥がれ、今でも足底に違和感を感じながら歩いている毎日です。
以来、薬に頼ることは一切止めました。
症状が出たら、しっかりと受けとめ、ただただ耐え抜くしかありません。

ある時、日本にいた兄と電話で「痛風になっちゃってさあ」と話すと「親父も痛風だったし、僕も尿酸値が高いんだよ。痛風は出ないけどね」と教えられました。
エッと声も出せませんでした。“遺伝したんだ”と・・・

日本に帰国してからも、痛風の発作に悩まされました。
しかしアメリカにいた時の体重(74キロ)が徐々に減り、車の通勤が電車通勤になったことや、食事の量も減り、少しずつ“痛風”が治まり始めました。
今では55キロまで体重が減りました(最初の6か月で10キロ痩せた)。
渡米した時が64キロでしたから、約14年間のアメリカ生活で、10キロの体重増加は当時そんなに不自然なことではないと軽く考えていたのですが、おそらく筋肉が落ち脂肪が増え、運動不足による単なるデブ状態であったと思います。
今では体重減少は“痛風”に対する大切な事項だと痛感しています。

体重が減ると、“痛風”の発作も減り、年に数回から、数年に1回と減り続けましたが、5~6年毎に痛烈な痛みに襲われるようになりました。
歳をとる度に回復も遅れるようで、以前は1カ月から2ヵ月で何もなかったように回復するのが、今では全快するまで3~4か月かかります。
これも教訓になっています。

そこで自分の持病である“痛風”を何とか治そうと決心したのです。
15年ほど前に医者から「尿酸値が高いのは遺伝の要素が大だから、小出しに“痛風”になって尿酸値を下げていた方が、尿酸値が高くて症状が出ずに、腎不全になる人より良いんだよ」と言われたことがあり、「そういうものか」と変に納得していたのです。
しかし、それは間違いだと思うようになりました。

以来“痛風”になる度に、色々と自分の体調を観察してみると、まず発症時に尿の色が数日間、著しく変化することに気付きました。
オレンジ色に似た黄色い尿が続くのです。
そこで排尿後に直ぐにトイレを流さず、暫く観察してみると、黄色い色が沈殿して行き、透明に近い尿と分離するのです。
「これが尿酸なんだ」と思いました。
関節に蓄積した尿酸が、炎症を引き起こすことで体外に排泄させれているのだと考えました。
思えば、帰国後すぐに“痛風”が発症して左足の膝から指先まで象のように腫れた時、友人に大学病院の教授を紹介され、膝に溜まった水を抜いてもらった時、「尿酸かどうか検査して下さい」とお願いすると、「これは単なる炎症、尿酸の色とは違う。長い経験から尿酸の色と、単なる炎症の色ははっきりと分かる」と言われたことがあります。

確かに溜まった水を抜いてもらうと症状的には楽になったのですが、機能的な回復に時間がかかることにも気付きました。
おそらく炎症による水分は、近くの筋肉から集まったもので、炎症による水分を抜き取ってしまうと、筋肉に含まれる水分が減り、元に戻るのに時間が余計にかかると理解しました。
実際に回復後に右腿よりも、左腿の太さが減少したのです。
つまり炎症を起こすことで尿酸を薄め、腎臓に送って排泄させる自然に備え持つ身体の防御反応だと気付きました。
炎症による腫れた水分は、必要があって腫れているのであって、抜いてはいけないのだと悟りました。

次のオレンジ色に近い黄色い尿(尿酸)を常に排泄するには、どうしたら良いのか考えました。
確かに、以前の自分の平常時の尿は透明でした。
普通は軽い黄色の尿が出るのが正常です。
つまり体内に生じた要らない尿酸は、正常な人であれば尿として排泄される筈が、自分は他の人と異なって、その働きが鈍っているのだと考えました。
そこで尿が黄色になるには何が必要か考え、ビタミンB2とB12が黄色の成分となることに気付き、以来、毎日ビタミンB群を摂取するようにしました。

DSCF0877面白いことに、ビタミンB群を摂取していると、黄色に近い尿がでるようになりましたが、ビールなどのアルコールを飲み出すと、透明に変わることにも気付きました。
やはり何らかの関連があるようです。

次に気付いたのは、発症後に便が出る度に症状が緩和することです。
発症すると、激痛に襲われ、便通が止まります。
しかし数日後に快い便が排泄されると、痛みが和らぐことが分かりました。
これも体内に蓄積した尿酸が排泄されたのだと思います(少々汚い話しで恐縮ですが・・・)。



奇跡の食品 (ハルキ文庫) 以来、なんとか“痛風”を完治させる方法を模索しています。
栄養学を学び続けている理由の一つは、自分の持病を何とか自然な形で改善し、自分で体験して、同じ苦しみを患っている人達に知らせたいと願っているからです。
すると今年の春に“奇跡の食品”ジーン・カーパー著(丸元淑生・訳)角川春樹事務所に出会ったのです。
そこには“痛風の驚異のクスリ、セロリ―とチェリー”と題した内容が載せられていたのです!

もちろん科学的には証明されていないようですが、民間療法として昔から“チェリー(特にブラックチェリー”や“セロリの種”が痛風に効き目があり、全快した人達が沢山いると紹介されていたのです。
たまたま本を読んだのがチェリーが販売されている時期でもあったので、貪るように食べてみました。
313KPK5TJaLしかし時期が外れると、チェリーがマーケットから消えてしまいました。
春以来、“痛風”の発作は起きていませんが、何とかチェリージュースやセロリの種をネットで探して試してみようと思っています。

効果はまだ分かりませんが、チェリージュースから始めてみようと目論んでいます。

その他にも足のムクミやリンパ循環も考えています。
神様から与えられた“痛風”を、何とか自然な方法で攻略してみせると、秘かな戦いは続いています。

栄養と日常生活#050:血液型ダイエット(8):AB型

何と今回で50回目を迎えます。
毎月更新しながら、早4年と2ヵ月となり、感慨にふけっています。
次回からは、少し違う角度から栄養学を観察してみたいと考えています。
まだアイデアが固まらないのですが、新たな試行錯誤を繰り返しています。

今回は、残されたAB型のお話しをご紹介いたします。

AB型はA型とB型が合体して誕生した血液型ですから、A型が持つ抗原と、B型の抗原の両方を備え持ちます。
ですのでA型に似た傾向も備えていますが、B型に似た性格も備えています。またAB型独自の性質もあり、多面性を持った血液型だと言えそうです。

AB型が誕生してから、まだ1,000年前後しか経っていないと言われています。
1,000年以上前の化石からは、まだAB型が検出されていないのです。
そうすると、多くのAB型の人達が主張している「キリストはAB型だった」という説は、本当ではないのかも知れません。

MX-C312_20150731_114354_001世界のAB型の分布を調べてみると、殆どの国には5%前後となります。
幾つかの例外がありましたのでご紹介すると、B型が多いインド、パキスタン、アフガニスタンには10%近くおり、韓国は最も多く11%、そして日本にも9%以上のAB型がいます。
反対にO型が圧倒的に多い国には少ないようで(当前ですが・・・)、A型が5%、B型が2%しかいないボリビアは、何と0%でした。
AB型は、これから増加する新人類であり、最も進化した人達とも表現できそうです。

AB型を概要してみると、臨機応変に環境や食生活に対応でき、異物に対しても耐性が強いのですが、A型の胃酸の少なさと、B型の肉に対する適応性を受け継いでいるので、少量の肉と他の食べ物を組み合わせて摂取する必要がありそうです。

MX-C312_20150731_114437_001またAB型は筋肉繊維がアルカリ性になっている時が、最も効率よくカロリーを燃焼させるため、酸性に傾けるグルテン(小麦粉に含まれるタンパク質)は、体重を減らしたい人には合わないようです。
また精神を集中させるヨガや太極拳が適応するそうです。

AB型の長所は、人間的魅力にあふれているところで、生まれながらのカリスマ性を備えています。
アメリカ大統領であったジョン・F・ケネディーも、またマリリン・モンローもAB型だったそうです。

 

AB型の人が避けた方がよい食品リスト:

  • 肉類:
    ベーコン、鶏、豚、牛(ラム、マトン、ウサギ、七面鳥は合う)
  • 魚介類:
    ハマグリ、ロブスター、スモークサーモン、タコ、カキ、エビ
  • 卵と乳製品:
    ブルーチーズ、アイスクリーム、シャーベット、全乳(B型に似て、ヨーグルト、サワークリーム、カッテージチーズは合う)
  • ナッツ類:
    ヘイゼルナッツ、ゴマ、カボチャの種、ヒマワリの種(ピーナッツは合う)
  • 豆類:
    あずき、ヒヨコ豆、インゲン豆
  • パンとマフィン:
    コーンマフィン
  • 穀物とパスタ:
    そば、アーティチョークのパスタ
  • 野菜:
    きくいも、アボガド、ピーマン、しいたけ、カボチャ、ラディッシュ、もやし、かいわれ
  • 果物:
    バナナ、ココナッツ、グアバ、オレンジ、柿、ざくろ
  • ジュース:
    オレンジ
  • 香辛料・調味料:
    オールスパイス、コーンスターチ、コーンシロップ、ゼラチン、コショウ、
  • 酢を用いたもの:
    リンゴ酢、バルサミコ酢など
  • ジャム・ソース・ピクルス:
    ケチャップ、ピクルス、ウースターソース
  • 飲料:
    蒸留酒、清涼飲料水、紅茶

栄養と日常生活#049:血液型ダイエット(7):B型

B型は紀元前1.5~1万年前に、今のヒマラヤ山脈帯に近いパキスタンやインドの辺りで発生したと考えられているようです。

狩猟民族であったO型や、農耕民族になって発生したA型とは異なり、B型は遊牧民族として生まれました。
B型はO型と似ている部分もありますが、全く異なる特有な性質も備え持ちます。

基本的にB型は丈夫で、三大疾患(ガン、脳疾患、心臓疾患)に罹っても、回復する確率が高いのですが、免疫系の疾患(多発性硬化症、慢性疲労症候群など)に弱い性格も備えています。

ですがB型はバラエティに富んだ食生活に適応しますので、A型やO型の人と比べたら、非常に豊かな食生活が楽しめます。
うらやましい限りです。

無題多くの食品に対応できるB型ですが、適応しない食品が幾つかあります。

 

B型の人に適応しない食品

 
  • トウモロコシ:インスリンの働きを妨げ、代謝の効率を下げます。
  • ピーナッツ:代謝の効率を下げ、肝臓の働きを妨げます。
  • ゴマ(白・黒):代謝の効率を下げ、血糖値を下げます。
  • ソバ:消化を妨げ、代謝の効率を下げます。
  • 小麦:エネルギーに変換されずに脂肪として蓄積してしまいます。
  • レンズ豆:正常な栄養の消化を妨げ、代謝の効率を下げます。

     
     
     
丸元淑生8これらの食品には、それぞれ異なるレクチン(体質に合わないタンパク質)が含まれ、疲労、むくみ、低血糖を引き起こします。
O型でご紹介した、小麦に含まれるレクチンであるグルテンに、B型も合わない傾向がありますが、O型ほどではなさそうです。

B型の人には乳製品がよく合うようです。
乳製品を摂取した方が健康になると言われている程です。

ここで不思議に思うことは、再びアメリカ人です。
たまたま長期に渡る海外での生活経験がアメリカしかないので、不思議に思うだけかも知れません。
他の国にも行きましたが、旅行程度の滞在でしたので、それぞれの国の人達の食生活を深く体験することがなかったので、どうしてもアメリカを考えてしまうのかも知れません。

A型とO型で85%以上を占めるアメリカ人は、B型に適応する食事をしている人が大半を占めます。
赤肉を食べ、牛乳やコーヒーをがぶ飲みし、食パンを主食とする食生活です。
欧米化する日本人も、A型とO型で70%近いのですから、アメリカだけを批判することは出来ませんが・・・。

最後にB型が避けたほうがよい食品リストをご紹介する前に、B型の人が体重を減らす働きをする食品をご紹介しておきます。

    • 青菜・肉・卵・乳製品・レバー・リコリス(甘草:血糖値の低下を防ぎます)
 

B型の人が避けた方がいい食品

 
  • 肉類:山本隆1
    鶏、鴨、ハム、豚
  • 魚介類:
    アンチョビ、カマス、ハマグリ、巻貝、ウナギ、ロブスター、スモークサーモン、たこ、カキ、エビ、かたつむり、ブリ
  • 卵と乳製品:
    ブルーチーズ、アイスクリーム
  • ナッツ類:
    ピーナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ、ヘイゼルナッツ、ゴマ、ヒマワリの種
  • 豆類:
    レンズ豆、小豆、ヒヨコ豆、豆腐、テンペ
  • パンとマフィン:
    ベーグル、コーンマフィン、ライ麦、全粒粉小麦パン
  • 穀物とパスタ:
    ソバ、大麦粉、全粒小麦粉、ライ麦粉
  • 野菜:
    トウモロコシ、アボカド、キクイモ、オリーブ、カボチャ、もやし、かいわれ、トマト
  • 果物:
    ココナッツ、カキ、ザクロ、スターフルーツ
  • ジュース:
    トマト
  • 香辛料・調味料:
    コショウ、シナモン、コーンシロップ、オールスパイス
  • ジャム・ソース:
    ケチャップ
  • 飲料:
    蒸留酒、ソーダ、ダイエットソーダ、清涼飲料