仲井康二D.C.による、治療家のための『栄養・免疫学』講座を連載します。

■仲井康二プロフィール
静岡市生まれ。1989年、米国クリーブランド・カイロプラクティックカレッジLA校を卒業し、ドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)取得。帰国後、ナカイ・カイロプラクティックオフィス開業。2004年に、セサミ・カイロプラクティックに改称、ディレクターとして現在も臨床に勤しむ。
米国カイロプラクティック協会公認スポーツ認定医(CCSP)。ハンズ・プラクティス・カレッジ講師。1999年より業界専門誌「セサモイド・カイロプラクティック・ジャーナル」を刊行、編集を手がけるほか、著書・訳書多数。自身のカイロテクニックを伝授する「カイロ小屋」を主宰。

栄養と日常生活#060:少し怖い話し(2)

何と今回で第60回を迎えました。
ということは飽きることなく、毎月5年間も“栄養学”についてウンチクを述べてきたことになります。

今までお付き合いして頂いた皆様に、本当に感謝、感謝です。
ほんの少しでも、ちょっとでも皆様の健康に貢献できたら良いなと、心の底から願っています。

しかし、この間でも“栄養学”は大きく変化して来たような気がします。

まずは自分が日本に帰国して20年以上になりましたが、帰国当時のアメリカは、オメガ3やオメガ6の話題で湧いていました。
自分も帰国当時は、「オメガ3ジャーイ!、亜麻仁油ダァ!」と騒ぎ立てましたが、当時は誰も聞いてくれない時代でした。

しかし、やっと大手のスーパーが、亜麻仁油を取り揃えてくれるようになりました。
必須脂肪酸の必要性が、少しずつですが、やっと浸透してきたような気がします。

当オフィスでも、以前は必須脂肪酸を豊富に含む“アマニ・ロースト”を提供して来ましたが、遺伝子組み換え検査の問題から、アマニ・ローストの輸入が取り止めになり、もうどうにでもなれ!と開き直っていた時に出会ったのが“チアシード”でした。
亜麻仁よりもオメガ3の含有量に優れ、食物繊維を多く含み、ミネラルも豊富で、しかも酸化し難いと知り、驚愕したことを思い出します。

チアシード”は、アメリカに滞在中からも探し求めていた素材でした。
名前が分からずに、地団駄を踏みながら帰国したことを思い出します。

日本ではチアシードは、数年前まで“ダイエット食”として販売されてましたが、今ではオメガ3豊富な健康食として受け入れられ、多くの人に知られるようになりました。
嬉しい限りです。

また20年以上前までは、“肥満”の原因となるのは“脂肪”と信じられて来ました。
「砂糖が問題ではなく、一緒に含まれる脂肪が肥満体を招く」と言われて来ました。
また多くの栄養学者は、カロリー制限や、脂肪制限食を提唱していましたが、今では“必須脂肪酸”の必要性が受け入れられ、少なくても体に必要な脂肪もあると受け入れられるまでになりました。

また少しずつですが、トランス脂肪やショートニング等による体への悪影響に対しても、多くの人が理解するようになり、時代の嬉しい変化を感じています。

 

そこで前回に引き続き、今回もちょっと怖い話しに戻ります。

山田悟1ナント!なぜか最近は脂肪ではなく、“砂糖”が悪者になりつつあるのです。

最初の頃にご紹介した“砂糖”は、“炭水化物”として、体の“エネルギー”だとして説明してきました。
確かに体のエネルギー源となれるのは、炭水化物、タンパク質、脂肪の3つです。
だから栄養三要素と呼ばれて来ました。

そして、その中でも炭水化物が最も簡単に、また素早くエネルギーに転換されるという点から、最小必要源の炭水化物が体に必要だと提唱して来ました。

それが今、炭水化物というもの自体の見直しが問われるようになってきているのです。

 

まず炭水化物は大きく、“糖質”と“食物繊維”に分類されます。
これは以前にご紹介した通りです。

私たち人間の体は、糖分を吸収・消化できますが、食物繊維は吸収出来ません。
それは人間の体は他の草食動物とは異なり、食物繊維を消化する“消化酵素”が存在しないからです。

しかし私たちの体に食物繊維が与えてくれる恩惠は数多くあり、必要では無くなったコレステロールの排泄や、満腹感への効率促進の補助、腸の掃除、腸に生存する善玉菌への栄養素(水溶性の食物繊維)、排便効率の援助など、多くの役割を果たしてくれています。

ですから栄養学者の中には、糖質と食物繊維を炭水化物と区別している人もいます。
中には食物繊維を必要栄養素の一つとして捉え、七大栄養素(炭水化物(糖質)、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル、水分、食物繊維)と提唱している人たちもいます。

それが今では、“糖質”を悪者扱いしている人たちが増えて来たのです。

それは今の日本で問題となっている“糖尿病”の増加です。
今では日本には“隠れ糖尿病”を入れると、1,200万人以上の糖尿病患者がいると想定されています。
実に日本人の10人に1人が、糖尿病を患っていることになります。

しかしこれは自分は、過大評価だと考えています。
空腹時の血糖値やヘモグロビンA1cの標準値を下げている傾向があります。
これはコレステロール値や、血圧も同じです。
誰が考えたのか知りませんが、今では“日本1億人総疾患”を目指しているような気配もします。
日本人誰もを何らかの形で病気にしたいと目論んでいるようにも思えます。

宗田哲夫1昨今は“糖質制限”を提唱する人が増えています。
中には前回ご紹介した「ケトン体」が人類を救うと訴える人も出てきました。
肝臓で“脂質”から“ケトン体”を作り出し、クエン酸サイクルからエネルギーを作り出せば、糖質はいらないという主張です。
しかも脂肪酸の状態では血液脳関門は通り抜けれませんが、“ケトン体”になれば血液脳関門は通り抜けられ、脳の栄養素にもなると主張しています。

確かにアジア人は、他の人たちよりもインスリンの分泌量が少ないことは判明しています。
また縄文時代の日本人が、魚や獣を食してきたことも証明されています。
しかし、一概に糖質を一切避け、肉食だけにするのも疑問が残ります。

質の良い必須脂肪酸の摂取は受け入れられますが、どんな脂肪でも良いとまでは考え難いのです。

 

また次回に続きます。

栄養と日常生活#059:少し怖い話し(1)

最近は何故か再び「栄養学」に関わる本に出会うことが増えてきました。
栄養学の勉強は、もうそろそろ控えても良いんじゃないの?と思っていたのですが・・・。
もう10年以上、栄養学に携わり、読んできた本も軽く200冊は超えたと思います。
ですから、もう良いだろうと内心思っていたのです。

もちろん栄養学の勉強を放棄するのではなく、これからはマイペースでゆっくりとジワジワと継続して行けば良いだろうと考えていたのです。

牧田善二しかし最近出会った本『老けたくないなら「AGE」を減らしなさい』(牧田善二著 ソフトバンク新書)や、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(藤田紘一郎 著 だいわ文庫)『「やわらかい血管」で病気にならない』(高沢謙二 著 ソフトバンク新書)『「砂糖」をやめれば10歳若返る』白澤卓二著 ベスト新書)に出会い、読んでいたら、またまた炭水化物(主にですが)の問題に行き着いてしまいました。

また近年は、尊敬している新潟大学大学院医学部の教授を務め、免疫学の大家でおられる安保徹先生も、最近はミトコンドリアに注目し、解糖系ではなく、ミトコンドリア系にしなさい、糖分依存から脱却しなさいと勧めておられます。

まだ全てを把握したのではなく、少しだけ新たに理解してきてことがあります。

つまり、炭水化物(グリコーゲン)から得られたブドウ糖を土台にして、ミトコンドリア内のクエン酸サイクルでエネルギー産生する方法に依存するのではなく、脂質(脂肪酸)から得られたケトン体を用いたクエン酸サイクルを利用して、エネルギー(ATP)を得なさいということらしいのです。

藤田紘一郎もちろんタンパク質(アミノ酸)をブドウ糖に変換させ、エネルギーを産生する方法もあります。

取り敢えず炭水化物、特に精製された炭水化物は止めなさいと、全ての著者が口を揃えて声高く唱えているのです。

詳しくは著書に譲りますが、自分も以前から、まずは“精製”された白砂糖を黒砂糖やハチミツ(乳児以外)に、白米を胚芽米や玄米に、小麦粉を全粒粉にと提唱してきました。

またピーター・ダダモ博士を筆頭とする血液型ダイエットの立場から、血液型がO型の人は、小麦粉に含まれるグルテンというレクチン(タンパク質)が合わないから、止めた方が良いとも提案して来ました。

 

 

白澤卓二2どうも最近の本を読んでいると、特に“砂糖”に対するバッシングが増えてきている傾向がみられます。

何故でしょう?

歴史的観点から見直してみると、日本では1870年代は1日に摂取していた砂糖の量は、たった4グラム程度でしたが、100年後の1970年代には、何と約20倍の80グラムにまで増えたそうです。
2016年の今では100グラムを超えていると容易に想像できます。
つまり150年足らずで、25倍以上の摂取量に増えたという計算になります。

多くの科学者は、人間の体は1万年前から、殆ど進化していないと提唱しています。
実際に私たちの体内の機能を探ってみると、低血糖になると血糖値を上げるシステムは幾つも備え持っているのですが、高血糖に合せて血糖値を下げるシステムは1つしかなく、膵臓から分泌されるインスリンが血糖値を下げるのが唯一の方法であり、備え持つ機能です。
つまり本来は血糖値を上げる必要が殆どで、血糖値を下げる必要は皆無に近かったことになります。

日本に砂糖が伝わったのは8世紀のことだと伝えられています。
当時は高価なものとして扱われ、“薬”として用いられていたようです。
調味料としては使われず、当時の甘味料は米を発酵させた甘酒や、麦芽を発酵させて作ったアメが用いられていました。

日本で砂糖が甘味料として使われるようになったのは16世紀のことで、国内での砂糖キビの栽培もこの頃から始まりました。
それでも1900年代までは、それほど量は増えなかったのですが、高度経済成長期から一気に日本の食生活が変わり、豊かになり、欧米化が急速に広がったのです。

 

高沢謙二1どうして、そんなに砂糖に依存するようになったのでしょう。

それは砂糖は依存性というマイルド・ドラッグの要素があったのです。
砂糖を始めとするジャンク・フードは高い依存性があることが判明しています。
これは幾つもの研究で証明されています。

例えばマウスを3つのグループに分類し、1つのグループには通常のエサを与え、2つ目のグループにはジャンク・フードを与えますが、一定量しか与えません。
そして最後のグループには食べられるだけの砂糖やトランス脂肪たっぷりのジャンク・フードを与えます。
すると普通のエサや、一定量のジャンク・フードを与えられたグループは、体重の変化や体質の変化は少ししか認められませんでしたが、食べたいだけジャンク・フードを与えたグループは、摂取を止めようとせず、体重もドンドン増え、体質も変わり、色々な疾患が生じやすくなったのです。
まさしくマイルド・ドラッグの依存性だと言えます。
また恐ろしいのは、体重過多になったマウスのグループの食事を、普通のエサに変えても、食べられなくなることです。

また2004年代に映画監督自身が実験材料となり、毎食ジャンク・フードを摂り続けたドキュメンタリー映画を思い出します。
彼は30日間の実験予定でしたが、確か20日過ぎでドクター・ストップがかかり、実験は中止になったと聞いています。
著しい体重の増加と、血圧や体脂肪が異常に増えてしまったのを憶えています。

どうやら、砂糖は依存性に富んだ、“マイルド・ドラッグ”だと認識すべきです。

 

ちょっと疲れたら“チョコレート”や“甘い物”という考え方を変えませんか?
日本では隠れ糖尿病を入れると、2200万人以上の人が各当するそうです。

“日本人総砂糖依存症”にならないためにも・・・

栄養と日常生活#058:高コレステロール(高脂血症)

高コレステロール(高脂血症)との出会いは、随分前になります。
栄養学を学ぶ上、所々でコレステロールに出会い、高コレステロールの問題や、高脂血症を抑える“スタチン類(抑制剤の総称)”の問題との数多くの出会も沢山ありました。

世間では随分と前から“低コレステロール食”が流行りました。
コレステロールは身体に悪いという説に始まり、“悪玉コレステロール(LDL)”や“善玉コレステロール(HDL)”の話題に移り、様々な形で“コレステロール”は、世間で“悪者”として注目されているように思われます。

しかし”悪玉コレステロール”は決して悪者ではなく、肝臓から体内の細胞に脂肪を送るという、りっぱな働きを果たしています。
そして善玉コレステロールは、余った脂肪を再び肝臓に送り戻すという働きを行っています。

では何故、LDL(低比重リポタンパク)は悪玉コレステロールと呼ばれているのでしょう?

それは悪玉コレステロール自体が壊れやすい性質を持ち、壊れてしまうと“酸化”してしまうからです。
すると免疫系の“貪食細胞”と呼ばれるマクロファージが酸化した悪玉コレステロールを食べてしまうのですが、食べ過ぎて膨れ上がったマクロファージは集結しやすい習性があり、結果として粥状の塊りが作られ、それが原因となって“血栓”を創り出す原因となるのが分かってきたからです。

“悪玉コレステロール”自体は決して壊れたくて、自ら進んで壊れているのではありません。

そこで登場したのがオリーブオイルに含まれる“オレイン酸”です。
今では“オメガ9”とも呼ばれ、必須脂肪酸の一つとして堂々と認められるようになりました。

コレステロール2(58)実はオリーブオイルは以前から三大疾患を含む多くの疾患を防ぐものとして注目されていたのですが、どのようなメカニズムで健康に携わっているのかが長い間不明でした。
しかしオレイン酸は悪玉コレステロールに含まれる脂肪酸と入れ代ると壊れ難くなり、酸化を防ぐことが出来ることが判明したのです。
またオリーブオイルは必須脂肪酸(特にオメガ3であるα-リノレン酸)よりも熱に強いので、油料理として用いることが出来ます。
α-リノレン酸は100度以上の熱には耐えられないのですが、オリーブ・オイルは200度までは耐えられることも分かりました。

今流行りのオメガ3を豊富に含む“チアシード”は加熱する料理には適しませんので、ご注意ください。

まとめて言わせて頂ければ、自分たちの体には、コレステロールは不可欠であることを強調しておきます。
また、自分たちの身体は、自分たちに必要なコレステロールを自分自身の肝臓で作っていることも強調して付け加えておきます(通常の食生活では7~8割が肝臓で作られ、残りの2~3割が食事から摂られています)。
また副腎皮質で作られているステロイド、女性ホルモン、男性ホルモンの原料となっているのもコレステロールです。

体の中で作られているコレステロールですから、食事からの摂取量が減れば、体に必要な分まで肝臓で作る量が増えることになりますので、その分まで負担が増えることになります。
反対に食事からの摂取量が増えれば、肝臓が怠けて自分で作る量が減るだけで、どちらが良いのかは分かりません。
おそらく適量で良質なコレステロールを摂取することが大切になるのではないでしょうか。

脂肪肝が増えたり、LDLが異常に増えてしまうのは、ストレスや乱れた食生活が原因であると言われています。

コレステロール1(58)日本ではいまだに総コレステロール値を220に設定していますが、これは世界中を見回しても、これほど低い設定をしている国はありません。

EU諸国では、高脂血症と診断されるには280以上で、しかも血圧が160以上になって、初めて高脂血症と診断されます。

なぜ日本だけが、そんなに低い設定値になっているかの理由は敢えて述べませんが、色々と分かってくると、唖然とさせられる“裏”が見え隠れしています。
興味のある方は、コレステロール関連の本を読んでみて下さい。

敢えて付け加えると、人間が長生きするには、230~250が一番長生きするというデータが山ほど報告されています。
また異常に総コレステロール値が低くなると、“ガン”を始めとする多くの疾患に罹りやすくなることも多くの研究で証明されています。

しかし総コレステロール値が300以上を示す人に出会うことがあります。
またLDLが異常に高いと訴える人もいます。そこで今回は“グレープフルーツに含まれる食物繊維”をご紹介します。

まだ食物繊維に含まれるどのペクチンが効果を上げるのかは判明されていませんが、多くの研究では聡コレステロール値を下げることが証明されています。
単にグレープフルーツを沢山食べるだけではダメで、グレープフルーツに含まれる水溶性の食物繊維を正しく摂り出したサプリメントでお試しください。
ネットで『Grapefruit fiber』で検索すれば、多くの商品が紹介されています。
含有量を確かめて、良質(値段でなく)なものをお探しください。

試してみる価値はあると思います。

少なくとも、コレステロール抑制剤による“薬”が原因となる多くの副作用に苦しめられることはなく、副作用は全くないのですから・・・。

栄養と日常生活#057:不眠症

今までに不眠症に悩まされている多勢の人たちに出会いました。
中には精神的に追い込まれて、自分の不眠を“病気”として受け止めている人も多くいました。

色々と調べてみると、世の中には不眠で苦しんでいる人たちが本当に数多くいることを知りました。
今回は今までに“不眠症”の人たちに勧めてきた方法をご紹介することで、少しでも“不眠症”から解放される人がいれば嬉しいです。

まず最初に“不眠症”は病気だと思い込まないことです。
自分に「眠れない、眠れない」と真剣に悩んでいる人たちを観てきましたが、まず基本的な考え方を変えるように勧めています。
それは“不眠症”をネガティブなものではなく、ポジティブに受け入れることです。

第一は、“眠れないときは寝ない”ことです。
眠れないのではなく、寝なくても大丈夫なのだと受け入れて下さい。
ですから寝ないでください。
テレビを観るなり、本を読むなり、もし散歩したいのでしたら、安全な場所を選んで散歩しても結構です。

朝まで寝られなかったら、自分を称えて下さい。
寝なくても大丈夫だったと、大したものだと自分を褒めてあげて下さい。

次に大切なことは、その日の日中は決して寝ないで起きていてください。
昼寝は絶対ダメです。
絶対に寝ないでください。
眠くなったら、外に出て散歩をしたり、顔を洗うなり、好きなことをして、日中は決して寝てはいけません。
ここが肝心です。
夜に寝れないからと、昼間に寝ている人が、どれだけ多いことか。
それで夜に寝れない、自分は“不眠症”だとして、勝手に“病気”だと思っている人が多いように思います。

日中はサーカディアン・リズムがありますが、実は1日は24時間周期ではなく、24時間330分とか、25時間だと提唱している研究者が数多くいます。
ですから体内時計は誰でも少しずつズレているのです。
ですから、ズレを自分で調整する必要があります。
“不眠症”だと思っている人は、この時間調整が苦手な人が多いようです。
つまり生真面目な人に“不眠症”が多い傾向があるように思えます。

今までに観てきた“不眠症”の人たちの半分以上は、この方法で、寝れなかった翌日にはぐっすりと寝れるようになります。
もし夕方以降(19時過ぎ)に眠気に襲われたら、我慢せずに寝て下さい。

そして夜中に眼が醒めてしまっても、自分を責めないでください。
数時間でも寝れた自分を褒め称えてください。
「よくぞ、4時間も寝れた、凄いぞ!」と。
そして無理に再度寝ようと努力せず、起きていようが、寝ようが、それは自分自身で決めます。
寝れないようでしたら、朝まで仕事をするなり、音楽を聴くなり、好きなことをして過ごしてください。
決して「眠れない」と、自分を責めないでください。

3~4時間寝れば、少なくてもレム睡眠と、ノンレム睡眠はワンサイクルします。
世の中には一日に3~4時間の睡眠だけで、元気に過ごしている人は山ほどいます。
7時間以上寝ないと辛いという人が多いのですが(自分もその中の一人ですが・・・)、逆に数時間だけの睡眠で元気でいられる人の方が羨ましいです。

自分の知人に、やはり4時間前後しか寝ない人がいますが、本人は別に“不眠症”だと少しも思っていません。
しかもその人は年間300冊以上の本を読んでいます。
羨ましい限りです。

自分は仕事を終えてからの一杯が楽しみなので、アルコールが入ってしまうと、余り本を読むことができません。
ですから就寝前や起床後に読書をする時間が取れず、どう頑張っても年間に100~150冊程度の本しか読めません。
ですから一日に数時間の睡眠だけで、日中を元気で過ごせる人たちが本当に羨ましいのです。
自分より数時間以上も本を読む時間が持てるのですから・・・。

人間が熟睡するためには、2つの要素が必要だと考えています。
一つは“肉体的疲労”。
そしてもう一つは“脳の疲労”です。
この2つの要素が欠けていると気持ちよく寝れません。

“肉体的疲労”は決してハードな運動をする必要はありません。
仕事をしている人でしたら、寝れない朝に早めに出かけて、いつも乗る駅の一つ先の駅まで歩くとか、朝に時間の余裕がなければ、帰宅の時にいつも降りる駅の一つ手前で降りて、自宅まで歩くようにしてください。
老齢者であれば、一日に1時間の散歩を目指して下さい。
無理をせずに、最初は10分でも15分でも構いません。
ただ合計で1時間歩くように分けて歩いて下さい。
もし30分を2回、または1時間歩けるようになったら、ほんの2~3センチで良いので、少しだけ歩幅を大きくして歩くか、いつもよりもチョットだけ速く歩くように意識して歩いて下さい。
実行して行くと、歩ける距離が増えてきます。
そうなったら自分を褒めてあげてください。
決して距離を歩くのではなく、時間を歩く練習を心掛けてください。

次の“脳の疲労”は1時間の読書で簡単に行えます。
テレビを観ても脳は疲労しませんので、本を読んで内容を頭の中で理解するように読んでください。
寝れないから本を読むのではなく、内容を楽しんでください。
わざわざ眠くなるように難しい本を選ぶ必要はありません。
楽しめる本を選んでください。
面白くて寝れなくても大丈夫です。
翌日は寝れるようになります。
悲しくなったり、暗くなる本はダメです。
夢を抱けるような、ポジティブな本を選びます。
もちろん日中に読んでも構いません。

人間はネガティブなことを考えると寝られません。
ですから寝る前は、悩んでいることや、嫌なことを考えずに、楽しいことを考えて下さい。
将来の夢、旅行したい場所、嬉しいこと、楽しいことを考えて下さい。
これは多くの著名な方(哲学者を含む)が同じことを提唱しています。

不眠症に対して“睡眠薬”を処方して貰っている人もいます。
この場合は、家族の人の協力が必要になります。
こっそりと処方している先生の元に行き、「少しずつ軽い薬に変え、最後はプラシーボ(砂糖などの偽薬)に変えて下さい」とお願いして下さい。
睡眠薬で寝ている人は、薬に依存していますので、薬の内容が変わっても寝れるようになります。

プラシーボで数か月経過しても寝れるようになりましたら、ご家族で相談して、本人に伝えるか、伝えずに続けるか検討して下さい。
気が弱い人でしたら、プラシーボを継続した方が良いかも知れません。

睡眠薬を飲んだ翌日の悪い気分は、よく聞くことです。
副作用が多いことも見聞きします。
そんな方にお勧めすしているのは、『かのこ草』です。
ハーブ・ティとしても売られています。
かのこ草は、背の高いシダ様の植物で、その根は何千年もの間、おだやかな鎮静剤として使われて来ました。
お茶としても美味しく、気分を落ち着かせてくれ、よい眠りに誘ってくれます。
“神様の睡眠薬”とも呼ばれています。
もし睡眠薬の副作用に悩まされている方がおりましら、是非ともお試しください。
副作用もなく、習慣性もなく、安全性も、世界中で実証されています。

 

栄養と日常生活#056:花粉症

“花粉症”の季節が訪れたようです。
巷ではマスクをしながら歩いている人が、随分と目立つようになりました。

実は自分は以前に2回程、花粉症を発症した経験があります。

1回目は、鼻水と“胆嚢”との関連があると知り、胆嚢系の治療をしてもらうと、見事に症状が無くなりました。
それから数年後に2回目の花粉症に襲われました。
その時は、胆嚢系の治療を受けても治りませんでした。
自分の症状を観察してみると、寝ている時は全く正常なのに、座ったり、立ったりするとクシャミや鼻水が止まりません。

最初に考えたのは、“起立性貧血”です。
寝た状態から、座ったり、立ったりすると、通常は直ぐに体が対応して血圧を調整するのですが、起立性貧血になると、体位の変化に反応できず、頭部が貧血状態になってしまう疾患です。
もう一つは“底冷え”です。
寝ている時は、布団やタオルをかけて寝ていましたので、体が温められて、症状が緩和するのではと考えたのです。

どちらかだろうとは考えていましたが、取り敢えず考えているだけでは埒が明きません。
まず休日にティッシュペーパーの箱を抱えて、新宿駅からロマンスカーに乗って、終点の湯本まで行き、日帰り温泉に半日以上入り、体に潜む毒素や汗を出してしまう作戦に挑みました。
すると、夕方に帰るために乗車したロマンスカーでは、一切クシャミや鼻水が止まり、美味しくビールを飲みながらの帰宅となりました。

元々、自分は鼻が弱く、何かがあると直ぐに鼻水の嵐に見舞われます(今では15~30分程度で回復します)。
大学時代はヨガの鼻の洗浄方法(1日に3回、片側の鼻からぬるま湯を入れ、口から出すのを左右3回ずつと、太陽に向けて口を開いて、太陽光で浄化する)を実行しました。
始めてから2週間ほどすると、突如としてコップ一杯になるほどの鼻汁が口と鼻から大量に出て、それきり治ったことがあります。
おそらく蓄膿症に近い状態であったと思われます。
それまでは、鼻にホコリやネコの毛が入っただけで、クシャミと鼻水に襲われ、全く手が付けられない状態でしたが、それ以降は多少のホコリやネコを触っても、平気になりました。
しかし自分にとって敏感な部位であることには、今でも変わりありません。

ですので、もし単発の花粉症でしたら、体の仕組みをしっかりと理解しているカイロプラクターを探し、胆嚢系統の検査や治療をしてもらうか、休日を利用して日帰り温泉治療を試してみるのがお勧めです。

しかし数年から数十年間も、毎年のように花粉症に悩まされている方には、前述した方法では、余り効果を得ることは困難だと思います。

そこで今回はBee Pollen(ビーポーレン;日本語に訳すと“花粉”になってしまいますが…)をご紹介します。
これはミツバチが運んだ花粉です。
専門的には、これは植物の花がミツバチなどの昆虫などで受粉する“虫媒花粉(ちゅうばいかふん)”のことで、一般的なスギなどの、風で運ばれる“風媒花粉(ふうばいかふん)”の花粉とは異なります。
つまり英語では、昆虫によって運ばれる花粉をBee Pollenと呼び、普通の風で運ばれる花粉は、単にPollenと呼びます。

方法はネットでBee pollenを購入(値段はマチマチなのでご自分で判断下さい)して頂き、一錠ずつ10分おきに飲んでみます。
そしてムズムズ感や、鼻水、クシャミなどが軽減するまで継続して摂取します。

この方法は1990年代に、アメリカの調査研究所に勤める医学博士が200名近くの喘息、花粉症、慢性的副鼻腔炎などの人に実験を行った報告があります。
結果としては、数名を除いた殆どの人に効果があったと発表しています。
効果(変化)が出るのは、始めて10分が平均で、早い人には1分少々で変化が認められたそうです。
Bee Pollenに含まれる、どの成分が効き目を示したかは、今の所、分かっていないようですが、「おそらく複数の成分が混合して効果が現れている」と考えられているようです。

もう一つの方法を試して見事に成功した話しを読んだことがあります。
それは自然食品で売られている“蜂の巣”を購入してきて、蜜を除いた“巣”をハサミで刻んで摂取したことで、長年苦しんだ花粉症から解放されたという話しです。
どこで採れた“蜂の巣”であるかを確認して下さい。

しかし問題が一つあります。
以前にハチに刺されて、アレルギーを抱えている人がいます。
その人たちは再度ハチに刺されると、アナフィラキシー・ショック(激しいアレルギー反応)を起こす可能性があります。
Bee Pollenでも反応を起こす可能性がありますので、以前ハチミツを食べたり、飲んだりした後に体調を崩した人や、ハチに刺された苦い経験がある人は、Bee Pollenの錠剤(もしくは液体)を1錠でも摂取した後に、アレルギー反応が出たら、直ちに摂取を中断してください。
また乳幼児には適応しませんのでご注意ください。

どちらにしても、毎年のように、抗ヒスタミン薬を始めとする様々な医薬品や、アレルゲンの注射を受けるよりは自然な試みだと思います。

試してみる価値は十分にあると思います。

栄養と日常生活#055:“脂肪”再考

先月はお休みを頂いてしまいました。申し訳ありませんでした。

今回は、90年代頃から以前は “悪者” と思われていた考え方や、摂られ方が大きく変わった “脂肪” について再考してみたいと思います。

まずは日本ではシンプルに脂肪は;

  • 固まっていない状態を “油(OIL:オイル)” と呼びます。
  • 反対に体内で固まった状態を “脂肪(FAT:ファット)” と呼びます。
どうやら私たちの体とって重要なのは “油” であって、“脂肪” ではないと考えても良さそうです。
私たち人間の体温は36.5度前後です。
一方、豚や牛の体温は38度前後ですし、鶏の体温は40度以上ですから、私たちの体内に入った “油” は固まって “脂肪” になってしまいます。
しかし魚の体温は20度前後ですから、魚に含まれる “油” は、私たちの体内に入っても “油” のままの状態を維持します。
つまり体内で固まって “血液ドロドロ” にならず、“血液サラサラ” でいることになります。

 

次に大切なことは;
  • 私たちの体内で作ることができ、または簡単に得ることができる “脂肪酸” を “飽和脂肪酸” と呼びます。
  • 一方で、私たちの体内で製造できない、体に必要となる “脂肪酸” を “不飽和脂肪酸” または “必須脂肪酸” と呼びます。
つまり私たちが必要とする “脂肪” は、“不飽和脂肪酸” であり、またの名が “必須脂肪酸” であることが分かります。

90年代、自分がアメリカに滞在していたころは、”フラックス・シード・オイル” が注目を集めていました。
日本名で “亜麻仁油(あまにゆ)” です。
93年に帰国した頃の自分は “亜麻仁油!” “亜麻仁油じゃあ!” と大きな声を出して騒いでいました。
しかし、当時の日本は “亜麻仁油?って何?” という状態でした。

 

それでも90年代半ば頃から日本でも “必須脂肪酸” の重要性を唱える人たちが増えてきました;
  • “オメガ3(リノレン酸)”、“オメガ6(リノール酸)” の登場です。
当時はオリーブ油に含まれる “オメガ9(オレイン酸)” も注目を集めましたが、その効用が発見されたのは、2000年代に入ってからだと思います(今ではオレイン酸は、悪玉コレステロールとして有名なLDLに含まれる脂肪酸と入れ代ることで、LDLが直ぐに壊れて酸化してしまうことを防ぐことが解明されています)。
また90年代までは “オメガ6” は “必須脂肪酸” として注目されていたと記憶しています。

2000年当初は、“酸化物質” が注目され、“抗酸化剤” が注目を集めました。

体に悪い影響を与える “酸化物質” が敵対され、“抗酸化剤” であるベータ・カロチン、ビタミンC、Eなどが注目されたように覚えています。

次第にオメガ6であるリノール酸は、体内で炎症を増やしてしまうプロスタグランジンIIの基であるアラキドン酸(肉類に多く含まれる脂肪酸)に転換されるとして、何時の間にか世間からは “リノール・オイル” は消えて行きました。

昔からスポーツ・トレーナーの人たちが、「炎症があるときは魚を食べ、牛、豚、鶏類は炎症を悪化させるから食べるな!」と指導していたのを思い出します。
先人たちは体験や経験上から、この事実を知っていたのでしょう。頭が下がります。

 

今では亜麻仁油、しそ油、チアシード、青魚(EPA、DHA)に含まれるオメガ3と、LDLの酸化を防ぐオリーブ油が主流になっていると思えます。

でもオメガ3の効用は、意外に知られていないような気がします。
そこで今回は、オメガ3が私たちの体に与える代表的な効果をご紹介します;
  • 第一に、体内のオメガ3の不足が、多くの子どもたちにハイパーアクティビティー障害(ADHD)をもたらすことが判明しています。
  • 次に、心律異常(不整脈)や心臓病の危険性を抱えている人は、EPAやDHAのオメガ3のサプリメントを摂取することで、かなりの確率で疾患を防ぐことが認められています。
  • またオメガ3は、高すぎる血中中性脂肪値を、他のどの薬よりも下げることが証明されています。
  • オメガ3は、慢性関節リウマチの症状を緩和させる、最も優れた自然療法であることも判明しているのです。
  • また多くの若い女性を苦しめているクローン病(腸壁の全層が炎症で侵される原因不明の疾患)や、潰瘍性の大腸炎を含む炎症性の大腸への疾患も、EPAやDHAのサプリメントで大きく改善できることが発表されています。
ではどの位の量を摂取していれば良いのでしょう?
多くの研究者は、一日に300~600ミリグラムを摂っていれば、大多数の人は心筋梗塞を含む、多くの疾患を予防できると言っています。

チアシード(DoctorsSuggestion.com)巷では大量のオメガ3が含まれる “チアシード” が大人気です。

“健康”を維持したり、チアシードに含まれる大量の食物繊維でダイエット効果を期待している女性も多いと思いますが、それだけでなく、オメガ3は私たちの健康に大いに影響を与えてくれているのです。