
亜熱帯の奄美では、一年中色鮮やかな花々が咲いていますが、梅雨の頃には雨に洗われ鮮やかさを増します。
関東でもひどく暑くもならず、冷えこむこともないので、とても過ごしやすい季節なのですが、ご存じのとおり連休明けのこの時期には、どなたが名付けたのか5月病という“こころの病”が流行します。
そんな気分を一新するために、目覚めのために、気分をすっきりさせるために、私たちがよく利用するのがコーヒーです。
一日に10杯以上も飲んでいた方がいらっしゃいました。
デカンタにたっぷりコーヒーをおとし、マグカップを片手に飲みながら仕事をすることが習慣になっていたのです。
でも、子どもにコーヒーを無制限に飲ませる大人はいないようですが、なぜでしょう?
なんとなくコーヒーは身体に悪いものだと感じているのではないでしょうか?
なんと“カフェイン”は劇薬に指定されている物質なんです。
劇薬というのは、つまり、毒薬の次に毒性が強いということになります。
この劇薬指定のカフェインが含まれている飲み物の代表格がコーヒーです。
でも劇薬が含まれているというのに、コーヒーを購入する時に身分証明はいりませんし、年齢制限もありません。
カフェインを含む飲み物や食べ物を購入して利用することも、子どもであっても違法ではありません。
カフェインは私たちの脳を興奮させるので、眠気が覚めたり、疲れを感じなくなります。
集中力もアップしますから、仕事もはかどるわけです。
この効果の適量はコーヒーの濃さにもよりますが、多くて数杯といったところでしょうか。
ですがカフェインに対する耐性には個人差がありますから、人によってはコーヒー1杯であっても、脳が興奮し続けて眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりします。
尿の量も増えますから、一晩に何度もトイレに行かなければならないこともあります。
たった1杯しか飲んでいませんので、睡眠の問題や頻尿と、カフェインの作用が結び付いていないことがほとんどです。
カフェインの摂取で、みぞおちの少し右の肋骨にそって痛みや熱感が出たり、右の肩甲骨と背骨の間にコリや痛みを感じる方もいます。
このような場合は臓器に対する治療と、原因であるカフェインの制限が必要になります。
むやみに揉みつづけるだけでは、筋線維を傷めることにもなります。
コーヒーを飲み続けると、カフェインに対する耐性ができてきます。
すると同じすっきり効果を得るためには、飲む量を増やさなければならなくなります。
カフェインの量が増え過ぎると、アドレナリンなどの興奮性の物質が分泌されて、脳だけではなく全身の興奮が起こります。
心拍が増え血圧が上がるので、心臓に負担がかかります。
筋肉が興奮しすぎると痙攣などが起こります。
疲労物質もたまります。
カフェインは胃酸の分泌を刺激するので、胸やけや炎症、不快感の原因にもなります。
イライラしたり、不安を感じることもあります。
夜の睡眠の質が悪くなると、朝の目覚めが悪くなったり、昼間に眠気や疲労を感じますから、またカフェインの作用が必要になります。
摂取したカフェインの分解解毒は肝臓で行われます。
たばこに含まれる化学物質も、アルコールのアセトアルデヒドも、肝臓が分解してくれます。
筋肉に発生する乳酸の代謝とリサイクルも肝臓の役目です。
肝臓の仕事が多いとカフェインの分解にも時間がかかります。
分解の時にビタミンCなどが必要ですから、栄養素の不足があると分解は進みません。
正常で4~6時間といわれますが、肝臓の健康状態と仕事の量と質によっては、12時間も24時間もかかるようです。
夜間の睡眠の状態や、トイレに行く回数などで、コーヒーの量を加減してみて下さい。
分解に要する時間を考慮して、コーヒーを飲む時間帯は午前中から遅くても午後3時ぐらいをおすすめしています。
睡眠障害と夜間の頻尿を訴えて治療にいらっしゃった患者さんで、カイロプラクティックの施術と、コーヒーの量と時間のコントロールで、日中の尿漏れが治まった方もいらっしゃいます。
分解産物は尿として身体の外に排泄しなければならないので、水を飲むのを止めるのはおすすめできません。
カフェインの許容量は、トータルの摂取量を把握しなければならないのですが、やっかいなことに気付かずカフェインを摂取していることも多いのです。
お茶やコーラ類、ココア、チョコレートなどはご存じのことと思いますが、風邪薬、鎮痛剤、解熱剤、睡眠抑制剤などにもたくさん含まれます。
もちろん子ども用にもカフェインは使われています。
ドリンク剤にも強いカフェインが入っています。
一時的に元気になりますから、疲れた時や眠気覚ましに常飲している方も多いようです。
このようなドリンク剤は、スポーツドリンクとともに子どものクラブ活動や試合に、差し入れとして届くことがあります。
カフェインも運動による疲労物質も肝臓で分解しなければなりません。
筋組織を修復する成長ホルモンは肝臓で活性化されて始めて働きます。
パフォーマンスの安定には、目の前の一時的なパワーアップより、基本的な健康管理のほうが確実です。
さて、奄美で鮮やかなのは花々だけではありません。
写真(→)は3色のふだん草。
色合いから想像するにビタミンやミネラルに加えフィトケミカルもたっぷり含まれているでしょう。
この紫色で小ぶりのにんにくは奄美の在来種で、とても良い香がします。
島では塩漬けやしょう油漬け、黒糖漬けにしてよく食べます。





























